本文
岸和田のまちづくり(まちを良くするためのさまざまな活動)を行っている皆さんに、活動を始めたきっかけなどをお聞きしました。
「まちづくり」というと難しく聞こえますが、決してそんなことはありません。
団体や個人、年齢、性別を問わず、岸和田のまちのために何か始めたい、また、新しい世界と繋がりたいと思っている人はいませんか。
できることから始めるためのヒントを、ぜひ見つけてください。
「特定非営利活動法人くじらのペンギンハウス」で活動されている花野眞典さんにお話をお聞きしました。
▼「特定非営利活動法人くじらのペンギンハウス」」について
「食と人の架け橋」をコンセプトとして、農産物と人を繋げていく活動を行っています。
毎週日曜日に農援ボランティアの1日体験会を開催し、実際に収穫や袋詰めなどを体験していただています。
もともと個人の任意団体として平成22年から活動を開始。より多くの人に農業について知ってもらいたいと、令和3年7月にNPO法人を設立。
【特定非営利活動法人くじらのペンギンハウス】
代表:花野眞典
連絡先:info@ruua.jp
ホームページ:http://www.ruua.jp/support.html
私が以前会社員だった頃、食に関するさまざまな悪いニュースが沢山流れたことがあって、その時に日本の食べ物ってどうなっているのだろうと、興味を持ち始めたんです。それから皆さんにも日本の食べ物のことを知ってほしいと思い始めたのが活動を始めたきっかけです。
今の日本の食料自給率は低く、多くを外国からの輸入に頼っています。高齢化などで農家さんも少ないというのも聞いて、それならどこまでできるか分からないけど、作る方を体験してみようと始めました。もちろん自分1人ではできないことは分かっていたので、手伝ってもらいながら手探りで始めました。元々は素人の私が農作業をしながら月に1回程度、農業の勉強会などに行くときに畑を手伝ってほしいと思ってボランティアの募集をしたのが始まりです。それが今では、予想以上に沢山の人がボランティアに来てくれて。それならばと、農援ボランティアの1日体験会を始めました。日本の食や農業に興味を持ってくれている人が多いことが、すごく嬉しいですね。
参加される人は、ほとんどが初めての人です。
大阪府内だけでなく近畿2府4県からもボランティアに来てくれています。高校生や大学生は夏休みなどを利用して参加してくれる人が多いですね。会社として活動している社会人や、個人で色々な活動をしている人も来てくれたりと、若い人が沢山参加してくれています。
中には将来農業をしたいと思っている人もいて、そういう人にはいろんな季節の野菜のボランティアに携わってもらうようにしています。
時間は10時半から17時半までですが、天候によって早く終わることもあります。季節に応じていろいろな野菜を作っていますので、本当の畑の風景を見て、栽培の作業を体験して、収穫を楽しんでもらって、とれたての野菜を持って帰って味見してもらえたらと思っています。
栽培したものを販売した収益で、夢をもつ若者の応援や子どもの健全育成に関する取り組みを行っています。
例えば、若手のアスリートや芸術文化活動者を応援したり、ひとり親の子ども達にとれたての野菜をクリスマスにプレゼントしたりしています。
コーフボール交流試合&見学会
食べ物を通して、若者や子ども達が元気になって、明るい未来につながってくれたらいいなあと思っています。
元々個人で任意団体として活動してきたことを、令和3年7月にNPO法人化して組織としての活動に変わりました。でも組織としては、まだまだ日が浅くて手探り状態です。1歩ずつ頑張って、様々な人に少しでも食に興味をもってもらえるよう、情報発信をどんどんしていきたいと思っています。
そして農業の体験を通して、スーパーに並ぶ前のとれたての野菜がどんなものか、どんな風に育っているのかなどを1人でも多くの人に知ってもらいたいですね。
農援ボランティアの活動は、毎週日曜日に行っています。興味がある方は是非1回、畑に足を運んでもらって、楽しんでもらいたいと思います。