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まちづくりプレイヤーインタビュー「フードスタイリスト/フォトスタイリスト川崎利栄さん」

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2020年8月17日掲載

岸和田のまちづくり(まちを良くするためのさまざまな活動)を行っている皆さんに、活動を始めたきっかけなどをお聞きしました。
「まちづくり」というと難しく聞こえますが、決してそんなことはありません。
団体や個人、年齢、性別を問わず、岸和田のまちのために何か始めたい、また、新しい世界と繋がりたいと思っている人はいませんか。
できることから始めるためのヒントを、ぜひ見つけてください。

きっかけは、SNSの写真をキレイに撮りたいと思ったこと

「フードスタイリスト/フォトスタイリスト」として活躍されている川崎利栄さんにお話をお聞きしました。

川崎利栄さんの写真

フードスタイリスト/フォトスタイリスト
川崎利栄さん
岸和田市在住
 

子育てをしながら、ほしいと思った自分の居場所

岸和田で170年以上続く染物屋に嫁ぎ、3人の男の子がいる7人家族。今年で10年目のお弁当づくりは、のべ5,000食を超えるとのこと。
川崎さんが、プロへの道を歩むきっかけとなったのは、SNSに投稿する写真をキレイに撮りたいと思い、写真を撮る技術と、器・盛り付けなどのスタイリングを学ぶために日本フォトスタイリングアソシエーションの門をたたいたことだと言います。

「結婚して子育てをしながら、自分なりの居場所がほしいなと感じました。もともと料理は得意ではないのですが、食器などまわりを整えるのが好きで、SNSで見つけたお弁当のコミュニティに投稿をはじめました。そこで仲間ができて、めんどくさいと思うこともあったお弁当づくりが楽しくなり、どうせならキレイに撮りたい、じゃあ習うしかないと行動しました」

川崎さんの仕事は3つのパートにわかれます。
 ・メニューを考案し、料理を作る(クッキング)
 ・撮影映えのするようにまわりを整える(スタイリング)
 ・撮影する(フォトグラフィング)

ふつうは3つをそれぞれのプロが担うのですが、3役を一人でこなすこともできるのが川崎さんの強み。

数々の料理本やテレビの料理番組のスタイリングやレシピ提供を手掛けてきた川崎さんが、料理からスタイリング、撮影、執筆まで一人でこなしたのが、世界文化社から発刊された『朝8分・フライパンで3品同時に作れる魔法のレシピ!ほったらかし弁当』です。

「ほったらかし弁当」の写真

食材をクッキングシートに包み、フライパンに水を入れて蒸すだけで完成という、まさに魔法のような料理本。「ヒントは身近なところにあります」という川崎さんの言葉が見事にカタチになっています。

「まわりの人に喜んでもらえること」を第一に

仕事をしていくうえでの川崎さんのこだわりは、自分の「好き」を中心にするのではなく「まわりの人に喜んでもらえること」を最優先に考えること。

「好きなだけでは仕事にはなりません。読む人、つくる人の立場に自分を置くことが大切」と川崎さん。なにかと忙しい現代人がムリなく実践できる料理とは何かをつねに考えて仕事をされています。

「仕事をしていく上で、自分の仕事の価値を守ることはとても大切。オファーが入ると、報酬がほとんどなくてもメディアに出られるだけでうれしい、と考える方もいらっしゃいますよね。でも、仕事として続けていくためには時には“断る勇気”が必要です」

年齢に応じた働き方をめざして

川崎さんは、2年前から地元ケーブルテレビで料理番組のホストをつとめています。

料理を作るのはNHK連続テレビ小説「カーネーション」に出演した岸和田出身の女優川崎亜沙美さん、ヨシモトのお笑いコンビきんめ鯛などのタレントさんたちで、撮影に使用されているのが、ご自身が自宅の近くに持つキッチンスタジオ。15分の番組中に2品作る構成なので時短調理レシピの腕とセンスが鍛えられたと言います。

川崎さんのキッチンスタジオ

インタビューのしめくくりに、今後の豊富をお聞きしました。

「出版関係のフードスタイリングは荷物が多かったり、移動もあるので肉体的にはハードです。20~30代が中心の仕事かもしれないですね。これからは、できるだけ自分のキッチンスタジオを生かしてフードスタイリング、フォトスタイリングの指導や、料理教室なども考えています。年齢に応じた働き方をしていきたいですね」

つねにまわりの人や世の中の役に立つことを大切にしながら、やれることを着実に増やしていく。そんな川崎さんの生き方・働き方に、ふと「自然体」という言葉が浮かんできました。


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