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まちづくりプレイヤーインタビュー「CFエンカント、舟越功浩さん」

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2020年7月31日掲載

岸和田のまちづくり(まちを良くするためのさまざまな活動)を行っている皆さんに、活動を始めたきっかけなどをお聞きしました。
「まちづくり」というと難しく聞こえますが、決してそんなことはありません。
団体や個人、年齢、性別を問わず、岸和田のまちのために何か始めたい、また、新しい世界と繋がりたいと思っている人はいませんか。
できることから始めるためのヒントを、ぜひ見つけてください。

大好きなサッカーの本当の楽しさを子ども達に知ってもらいたい

「特定非営利活動法人エンカント(C.F.エンカント)」代表の舟越功浩さんにお話をお聞きしました。

舟越功浩さん

▼「特定非営利活動法人エンカント」について

幼児~中学生対象のサッカークラブC.F.エンカントの運営団体。サッカーを通じて、地域の活性化や子ども達の心身の育成に取り組んでいます。

クラブ設立は平成30(2018)年4月で、令和2(2020)年3月にNPO法人化。今後、2年後には高校生まで対象を広げる予定で、幼児から高校生まで一貫して指導することができるクラブを目指しています。

クラブの特色は、高校卒業のタイミングで海外でサッカーをできるシステムを作っていること。世界に挑戦する子どもを輩出するため、今まで多くの人が受けてきた教育とは一線を画しています。

「子ども達が、世界に出ていくための準備を進める」という視点で、このクラブは運営されています。

C.F.Encanto(クラブ デ フットボール エンカント)
 所在地:〒594-0063 和泉市今福町1-10-21
 電話: 090-6235-0184
 HP:https://cf-encanto.com/

活動を始めたきっかけは

僕自身、小さいころからサッカーをしていて、中学、高校、大学と全国大会も経験しています。でも、日本のサッカー界やスポーツ界のシステムは変だと、感じていました。拘束時間が長くて、トレーニングを修行のような形で行ったり、決められたルールが多く、指導者の言うとおりにしなければならなかったり。

サッカーは、人と楽しさを共感しあったりするスポーツで、怒鳴られながらやるものじゃないと思っています。なのに、20年前から指導方法があまり変わっていない。社会がこれだけ変化しているのに、そしてサッカーも進化しているのに、まだ怒鳴られながらやっているところが多いんです。

舟越功浩さんの写真

あと、日本では小学生のサッカー人口が一番多く、中学、高校、大学と成長するにつれて減少していくのが現状です。でも海外は逆です。
人生と同じで、成長するにつれて経験や知識が増え、本来どんどん楽しくなっていくはずなのに。

全国大会に出るために怪我をおして出場したり、その結果、怪我が治らずに選手生命を終えるというようなことがまだあります。喜びや幸せのためにサッカーをやっているはずのに、高校でサッカーをやめる同級生がたくさんいるような状況には違和感を持っていて。子どもたちが持っている、サッカー選手やプロ野球選手になりたいという夢がつぶれていくのは、本当に胸が痛いです。

ぼくは、スポーツは、人が幸せになるためにするものだと思っています。そういう考え方やスポーツ本来の意義が広まってくれたらと思って、活動を始めました。

今は、枚方や和歌山など、遠くから来てくれている子どもも多く、60人もの子どもが所属するクラブにまでなりました。でも、3年ほど前に始めた時、子どもの数は6人だったんですよ。

その時ぼくに子どもを預けてくれた親御さんには、感謝しかないですね。6人じゃあ、試合もできないですからね(笑)。

大切にしていることは?

子どもたちを押さえつけたり、締め付けたりせず自由に行動してもらうことは大切にしています。うちのクラブの子どもたちは、本当にのびのびやっていますよ。

舟越さんの指導の様子

でもそれは逆に厳しいことなんです。自由の裏返しは責任ですから。

うちのクラブでは、自己責任で行動させることがとても多く、「行く、行かない」「やる、やらない」は、子どもたちが決めます。全ては子ども主体で動いています。ぼく主体で動くことは、ほとんどないですね。

サッカーと人生はリンクすることがたくさんあって、僕の中で幸福度が一番高い状態は、人のために何かをして感謝されたり、信頼、信用されることなんです。

子どもたちにはいつも言っているんですが、練習して身に付けた技術力や体力、精神力というのは、自分のために使っているうちは、楽しいかもしれないけど、その楽しさはまだ頂点まで行っていないんです。それを人に使えて初めてサッカーが本当に楽しくなると思うんです。

子どものうちはなかなか理解できないと思いますが、僕が示していくというか、僕の背中を見て学んでほしいと思います。

活動をしていて一番嬉しいときは

それはもうやっぱり子どもの成長が見られたときです。今まで怖くてチャレンジできなかったことに勇気を出してチャレンジした瞬間。できなかったことができた瞬間。普段すごくふざけているけれど、バチッと団結した姿を見たときは涙が出そうになります。
そういう瞬間、瞬間に関われることがすごく幸せだと思います。

練習の様子

今後、どのように進めていきたいですか?

日本のスポーツ界には、ビジネスの視点が欠けていると思っています。日本のスポーツ界は、まだまだボランティアが多いですし。

今のクラブの主な収入は、子供からの月謝です。でもそれだけではなくて、うちから育った選手が海外で活躍して、それをチームに還元できるような仕組み作りが大切だと思っています。

ビジネスの視点からも選手を大事にするクラブでいたいですね。

何かを始めようとしている人にメッセージを

もし何かを始めようとして悩んでいるなら、悩んでいる時間がもったいないと思います。その悩みに使っている時間を、他の人は成長したり、先に進むために使っていますから。それはもったいないということに気づいてほしいですね。

いざやってみたら、意外とこんな低いハードルに悩んでいたのかと気付くことがあります。

チャレンジしないことには、何も起きない。成功しても失敗であっても、チャレンジすることで何かの結果が出る。まずは、チャレンジしてみてほしいですね。


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