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明けましておめでとうございます。
市役所の仕事初めには管理職などを集めて挨拶を行う、年頭の市長訓示という行事がございます。今回の市長コラムでは、この挨拶を紹介させていただきます。
市長年頭訓示
職員の皆さん、明けましておめでとうございます。
今日は皆さんの今後の仕事に生かしていただけるよう、私が過去に経験したことをお話しさせていただきます。
私が剣道をしていた時に、剣道の先生に『平常心』とは何かということを聞かれました。私は「練習の時と同じくらいリラックスした気持ちで試合に臨むことだと思います。」と答えました。しかし、先生は「常日頃から試合の時と同じ気持ちで練習すること大切だ。」とおっしゃいました。その言葉が、今でもずっと心に残っています。例えば、禁煙は明日から始めようと思っていても永遠にできません。今日だけは絶対にタバコを吸わないと思って、その積み重ねでだんだんと禁煙することができます。自分の中での試合の感覚や、真剣になっている時の感覚を、今日1日だけ持たそうと考えることが重要です。禁煙だけではなく、ダイエットや薬物依存と戦うことも同じです。
『平常心』という言葉は、普段と同じリラックスした気持ちで緊張した場面にも臨むという意味もありますが、緊張した場面や、自分が真剣になっている時の心持ちを、自分の心の中に保存し、それを普段から出し入れして生かす。これを市役所の仕事に置き換えて考えると、明日していける仕事を明日しよう、少し先で良いことを少し先にしようと思ってしまうことがあります。そのように先延ばしにするのではなく、今日1日でどれだけのことができるかということを考えます。試合や試験の今日だけという本番の気持ちで臨むことを繰り返すと、市役所はものすごく活性化します。
その結果、仕事が熱いものとなり、自分はおもしろい1日を過ごすことができる。是非、『平常心』という言葉を、今日1日を全力で生き抜くという気持ちを持つことと捉え、その1日を繰り返してください。是非チームの皆さんと一緒に実践してもらいたいと思います。
今年は100周年という節目の年です。100周年の年を全力でやりきる。来年以降もその気持ちを持ち続け、全力で市政を運営していきます。皆さんと今年1年、熱い1年を過ごしたいと思いますので、どうぞよろしくお願いいたします。
このように、私の思いを伝え、業務を始めました。
私を先頭に職員一丸となって市政運営を進めてまいりますので、市民の皆さまにおかれましても、ご理解とご協力をいただきますようお願いいたします。