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岸和田市立図書館では、昨年の市制施行100年目をキックオフの年と位置付け、新しい時代の図書館整備に向けて検討を進めています。今年の2月には「岸和田市図書館のありかた」を策定し、これからの岸和田市立図書館が担うべき役割と、今後の方向性を示しています。
今号では、「こんな図書館あったらいいな」をカタチにするため進化中の図書館について紹介します。
問合せ 図書館本館電話:072-422-2142 ファクス:072-432-8686
現在の図書館本館は、昭和50年の竣工から50年近くが経過し、施設や設備の老朽化は否めません。また、近年、人口減少や少子高齢化、ICT(情報通信技術)機器の普及や電子コンテンツの多様化などの時代の変化に合わせ、図書館の機能を充実させていく必要があるため、これからの図書館のありかたについて検討を始めています。
図書館は、乳幼児から高齢者までいつでも誰でも気軽に利用できる施設です。本に親しみ、学びを深め、人と人との交流ができる図書館づくりを市民の皆さんと共に進めており、その形も進化してきています。
これからも、市民の皆さんにとって身近な「地域の知の拠点」として、誰もが利用しやすい施設となるよう取り組んでいきます。
だっこでおはなし会
読書感想文の書き方講座
岸和田駅前通商店街での古本市
和綴じ講座
図書館友の会 公開講座
大好きな本を通して、たくさんの人と繋がりたい、もっといろいろな情報があれば嬉しい。そんな想いが形になり、岸和田市立図書館で「まちライブラリー」が誕生しました。今まで以上に「本」に親しんでもらえる、好きになってもらえる、そしてもっと行きたくなる図書館を目指しています。
まちライブラリー@岸和田としょかん 令和元年7月誕生!
「まちライブラリー」とは、まちのあちこちにメッセージ付きの「本」を置き、借り合うことを通して、「本」で人の縁を紡ぐ活動です。岸和田市立図書館では、「まちライブラリー」の活動の一つとして、毎年春と秋に、関心のあるテーマでいろいろな人が企画を持ち寄り、語り合う岸和田ブックフェスタ(下記参照)を開催しています。本を通して人と人が出会い、気づき学び合う場になっています。
気軽に参加でき、みんなの「知りたい」や「やってみたい」を形にできる、みんなで育てるまちライブラリーを「ゆるく、細く、長く」をモットーに継続していきます。
DIYでまちライブラリーの本棚を作ろう!
まちライブラリー@つどいの場たんぽぽ(内畑町)
岸和田の図書館でカープを語る会
古民家活用でつながろう!
まちライブラリー@猿とモルターレ(山直中町)
お堀で一箱古本市
絵本を読むピクニック(蜻蛉池公園)
趣味など、テーマに沿った本を持ち寄り語り合うイベントや講座などが大集合。内容など詳しくはお問い合わせください。申し込み不要です。
イベント名など 表のとおり
問合せ 図書館本館電話:072-422-2142
イベント名 |
日時 |
場所 |
---|---|---|
(1)みんなで好きなおりがみをつくってみよう! |
4月30日(日曜日) |
図書館本館(岸城町) |
(2)読書de人生相談 |
4月30日(日曜日) |
図書館本館(岸城町) |
(3)1日おはなし会と一緒におりがみ |
5月5日(祝日) |
図書館本館(岸城町) |
(4)歴史カフェ「摩湯山古墳・久米田貝吹山古墳とヤマト王権の形成」 |
5月6日(土曜日) |
八木市民センター(池尻町) |
(5)ひと棚店主 |
5月7日(日曜日) |
図書館本館(岸城町) |
(6)岸和田の図書館でカープを語る会 |
5月13日(土曜日) |
図書館本館(岸城町) |
(7)今話題のAI司書におすすめの本を聞いてみよう! |
5月14日(日曜日) |
図書館本館(岸城町) |
(8)古民家活用でつながろう!Vol.2 |
5月21日(日曜日) |
つどいの場 たんぽぽ(内畑町) |
(9)Libraryで、Liveあり?Vol.9 |
5月27日(土曜日) |
図書館本館(岸城町) |
※お気に入りの本やタイトルに関連した本をご持参ください(本がなくても参加できます)。
大阪公立大学工学部建築学科の学生が考えた「これからの図書館」のプレゼン資料
大阪公立大学工学部建築学科の学生が考えた「図書館×音楽ホール」の模型
大阪公立大学工学部建築学科の学生が考えた「図書館×宿泊施設」の模型
上の写真は、大阪公立大学工学部建築学科との共創に取り組んだもので、学生の「こんな図書館があったらいいな」を形にして発表したものの一部です。昨年11月に杉江能楽堂で開催された新図書館整備キックオフシンポジウムで発表されました。模型を見た人からは、「ワクワクする」「夢が広がる」など、たくさんの声が寄せられました。
これからの図書館は、みんなで一緒に創っていく、創り続けていくことが大切です。岸和田らしい未来の図書館像を創り上げ、その先の運営につなげていくためには、市民の皆さんの参画と対話のプロセスが不可欠です。今後も引き続き新しい図書館の整備に向け、図書館ミーティングなどを開催していきます。本紙や市ホームページ、図書館内掲示板で随時お知らせしますので、皆さん、どんどん参加してください。
産官学民共創の新図書館を目指して、「山直図書館みらいラボ」や「空間デザインラボ」など、いろいろな「ラボ」(同じ想いで地域の課題に取り組むチーム)を展開しています。それらを総称して「新図書館みらいラボ」とし、時代のニーズに対応できる図書館づくりを目指しています。
岸和田カンカンベイサイドモール(港緑町)で開催された公開図書館ミーティング
山直図書館みらいラボの活動の様子(まちライブラリー用の本棚作り)
中原啓尊さん(積川町在住)
始まりは図書館の岸和田ブックフェスタの企画「古民家活用でつながろう!」でした。そこで古民家に想いのある人たちが集まり、同じ想いの人がこんなに集まったんなら何かできるんじゃないかということで活動するようになり、「岸和田古眠家Base」が誕生しました。山直図書館を交流の場として毎月1回ミーティングをしています。
僕自身正直、活字嫌いで、それまで図書館はあまり利用したことはありません(笑)これからの図書館は本を読むだけじゃなく、僕たちのように同じ想いの人同士がつながれるような、そんな場所であってほしいと思います。地域のために、自分たちがやりたいことを自分たちで実現するための大事な場所であってほしいですね。