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令和5年度の予算と主要事業の概要をお知らせします。
問合せ 施政方針について…企画課電話:072-423-9491 ファクス:072-423-6749、予算について…財政課電話:072-423-9542 ファクス:072-423-4644
新型コロナウイルス感染症が流行して以来、感染症法上の位置付けも、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられることとなり、元通りの生活に近づくことを期待していますが、その一方で、世界的需要増や国際紛争を一因とする物価高騰といった問題が市民生活に大きく影響を与えています。引き続き、市民の皆さまのニーズの把握に努め、日常を取り戻しながら、皆さまの生活を支えていけるよう、取り組んでまいります。
昨年、私は2期目の市政運営のスタートにあたり、「行財政改革の続行」を最優先に進めていきたいとの考えを示しました。そこで、真に安定的な財政基盤を構築するために、令和5年度から新たにスタートする「岸和田市新行財政改革プラン」に基づき、行財政の構造改革に取り組んでまいります。令和5年度から7年度までを「行財政基盤強化期間」とし、「人的資源の最適化」、「行政DXの推進」、「公共施設の『機能』と『量』の最適化」、「広域行政の推進」、「公民連携の推進」、「自主財源の確保に向けた取り組み強化」、「市立岸和田市民病院の経営形態の見直し」、「『改革の視点』に基づく事務・事業の見直し」を市民の皆さまとともに取り組んでいくことで、次の100年に向けた“新・岸和田”の礎をつくることができると考えています。
本市のまちづくりの根幹である総合計画「将来ビジョン・岸和田」が、令和5年度から新たにスタートいたします。「笑顔にあふれ、誰もが“幸せ”を感じる都市の実現」を基本理念として、誇りと愛着のあるこの岸和田をもっと大好きなまちにして、しっかりと次の世代にバトンをつないでいけるよう全力で取り組んでいく所存です。
市民の皆さまのご理解とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。
福祉や土木、教育など、日常生活に関わる事業に使うもので、基本的な会計です。
自主財源は市税が約8.2億円、斎場整備事業などに伴い分担金・負担金が約6.9億円、学校給食費の公会計化などに伴い、諸収入が約5.1億円増加したことなどにより、約28.3億円の増加となっています。依存財源は交付金が約4.9億円、府支出金が約4億円増加しましたが、国庫支出金が約11.8億円、市債が約4億円減少したことなどにより、約8.6億円の減少となっています。
元金償還事業費の減少により公債費が約21.6億円、企業経営支援事業費などの減少により商工費が約3.2億円減少しました。一方で、自立支援・介護給付費等事業費などの増加により民生費が約23.9億円、斎場整備事業費などの増加により衛生費が約15.8億円、丘陵地区整備事業費の増加により土木費が約3.8億円増加しました。歳出全体では、約19.7億円の増加となりました。
※今年4月1日現在の人口188,834人で計算。
市役所の運営、広報、情報化推進、文化・国際事業など
社会保障、子育て支援、高齢者・障害者福祉など
健康推進、公害対策、ごみ処理など
農林水産、観光、産業の振興など
道路・河川・港湾・公園・住宅などの整備、交通安全対策など
消防活動、救急業務、防災業務など
学校教育、生涯学習、スポーツ振興など
市が借りたお金(市債)の返済
議会運営、防犯など
特別会計は国民健康保険や介護保険など特定の収入で特定の支出を賄う場合に経理する会計で、6会計あります。
公営企業会計は上水道、下水道、市民病院など独立して事業を行う会計です。
会計名 |
予算額 |
対前年度増減率(%) |
---|---|---|
国民健康保険 |
222億9,913万円 |
0.9 |
自転車競技 |
358億8,270万円 |
12.2 |
土地取得 |
4億4,474万円 |
△5.4 |
後期高齢者医療 |
30億580万円 |
4.4 |
介護保険 |
189億4,287万円 |
2.7 |
財産区 |
10億4,629万円 |
△0.2 |
会計名 |
予算額 |
対前年度増減率(%) |
---|---|---|
上水道 |
66億681万円 |
2.2 |
下水道 |
140億6,390万円 |
△0.8 |
病院 |
187億7,282万円 |
6.5 |
※△印はマイナスを表しています。
※数字は予算額
待機児童の解消とより良い教育・保育環境の充実を図るため、令和7年4月開設をめざし(仮称)市立旭・太田認定こども園の整備工事を実施し、令和8年4月開設をめざし(仮称)市立春木・大芝認定こども園の整備に向けた取り組みを実施します。
全国的な保育士不足により人材確保が非常に困難であることから、既存の保育士応援特別給付金を拡充し、民間保育施設などに新規採用された常勤保育士を対象に保育士応援特別給付金などを支給します。
子育てしやすい環境の整備を図るため、10月から子ども医療助成制度の対象年齢を「18歳到達年度の3月末まで」に引き上げて実施します。
チビッコホームの待機児童解消を図るため、4月から常盤校区に新たにチビッコホームを2ホーム増設し、23校区で計44ホームを開設します。
市内中小企業者・個人事業者の積極的な売上増進や販路開拓を図るため、ビジネスサポートセンター(Kishi-Biz)の運営支援を行います。
大阪府、忠岡町とともに、研究機関・企業の誘致など地域振興に資するエリアとしての有効活用方策について検討します。また、令和5年度は立地可能性調査などを実施します。
周辺都市、関西圏を含めた広域的な都市連携を強化し、様々な交流と活動の活性化を支える広域連携軸を形成するため、地元関係者とともに、山直東などのまちづくりを推進します。
多様な世代の移動ニーズに対応した利用しやすい地域交通の実現に向け、市民生活の質の維持向上を図るため、市民、交通事業者との協働によるオンデマンド交通の実証実験を行います。
地区市民協議会が抱える諸問題の把握や課題の抽出、解決に向けアドバイザーを派遣するとともに、市民活動サポートセンターの職員による伴走支援を行うなど取り組みを拡充します。
地域におけるコミュニティ活動の活性化や地域課題の解決を図るため、NPO法人など公益活動を行っている団体から取り組みを公募し、クラウドファンディング型ふるさと納税を活用して、取り組みに助成します。
「汎用電子申請サービス(LoGoフォーム)」にオプションを追加することにより、公的個人認証が必要な申請の電子化を進めます。
デジタル技術やデータを積極的に活用し、市民生活の質の向上などを図るため、デジタル化の恩恵を市民が享受できる社会をめざす「岸和田市スマートシティ構想」を策定します。
若者勤労者の市内就労の定着促進や市外からの定住促進を図るため、市内企業などの若者勤労者の雇用確保を目的として、市内に居住し、かつ、市内企業などへ新たに就職した人が返還する奨学金の一部を補助します。
胃がん検診の受診率の向上と胃がんの早期発見・早期治療を目的として、従来の胃部エックス線検査による胃がん検診に加え、新たに胃内視鏡検査による胃がん検診を実施します。
近年の都市化・少子高齢化といった社会情勢の変化に合わせて、墓地を利用される人の多様化するニーズを見据え、社会全体で供養する墓地となる「合葬式墓地」を令和6年度の供用開始をめざし整備します。
岸和田市消防施設計画のもと、ゆめみヶ丘岸和田に、市民、消防団員の防火防災の拠点となり、大規模災害発生時には緊急消防援助隊などの集結場所、活動拠点となる消防施設の整備を進めます。
本市産業の活性化を図るため、成功報酬型の立地促進業務委託を実施するとともに、本市内にIT関連事務所を新設する事業者に開設費用などを補助します。
令和4年度に改定した基本計画に基づき、公募により庁舎建設の事業者の選定を行います。
※特集における予算額については、1万円未満を端数処理しています。