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広報きしわだ 令和5年(2023年)5月号2・3面

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2023年5月1日掲載

特集 令和5年度 施政方針と予算

 令和5年度の予算と主要事業の概要をお知らせします。
問合せ 施政方針について…企画課電話:072-423-9491 ファクス:072-423-6749、予算について…財政課電話:072-423-9542 ファクス:072-423-4644

施政方針(要約)「笑顔にあふれ、誰もが“幸せ”を感じる都市の実現」
岸和田市長 永野耕平

施政方針を述べる永野市長 新型コロナウイルス感染症が流行して以来、感染症法上の位置付けも、季節性インフルエンザと同じ「5類」に引き下げられることとなり、元通りの生活に近づくことを期待していますが、その一方で、世界的需要増や国際紛争を一因とする物価高騰といった問題が市民生活に大きく影響を与えています。引き続き、市民の皆さまのニーズの把握に努め、日常を取り戻しながら、皆さまの生活を支えていけるよう、取り組んでまいります。
 昨年、私は2期目の市政運営のスタートにあたり、「行財政改革の続行」を最優先に進めていきたいとの考えを示しました。そこで、真に安定的な財政基盤を構築するために、令和5年度から新たにスタートする「岸和田市新行財政改革プラン」に基づき、行財政の構造改革に取り組んでまいります。令和5年度から7年度までを「行財政基盤強化期間」とし、「人的資源の最適化」、「行政DXの推進」、「公共施設の『機能』と『量』の最適化」、「広域行政の推進」、「公民連携の推進」、「自主財源の確保に向けた取り組み強化」、「市立岸和田市民病院の経営形態の見直し」、「『改革の視点』に基づく事務・事業の見直し」を市民の皆さまとともに取り組んでいくことで、次の100年に向けた“新・岸和田”の礎をつくることができると考えています。
 本市のまちづくりの根幹である総合計画「将来ビジョン・岸和田」が、令和5年度から新たにスタートいたします。「笑顔にあふれ、誰もが“幸せ”を感じる都市の実現」を基本理念として、誇りと愛着のあるこの岸和田をもっと大好きなまちにして、しっかりと次の世代にバトンをつないでいけるよう全力で取り組んでいく所存です。
 市民の皆さまのご理解とご協力を賜りますよう心からお願い申し上げます。

一般会計 841億4,603万円【前年度比2.4%増】

 福祉や土木、教育など、日常生活に関わる事業に使うもので、基本的な会計です。

歳入 841億4,603万円

歳入円グラフ

自主財源(市が自主的に収入できる財源)40.7%
  • 市税 253億5,032万円 30.1%
  • 分担金・負担金 11億7,111万円 1.4%
  • 使用料・手数料 12億313万円 1.4%
  • 財産収入 4億5,781万円 0.6%
  • 寄附金 10億485万円 1.2%
  • 繰入金 31億3,519万円 3.7%
  • 繰越金・諸収入 19億5,937万円 2.3%
依存財源(国や府などから交付される財源)59.3%
  • 地方消費税交付金 42億8,400万円 5.1%
  • 地方交付税 140億2,000万円 16.7%
  • 国庫支出金 189億1,913万円 22.5%
  • 府支出金 70億6,690万円 8.4%
  • 市債 38億4,390万円 4.6%
  • その他 17億3,032万円 2%​

 自主財源は市税が約8.2億円、斎場整備事業などに伴い分担金・負担金が約6.9億円、学校給食費の公会計化などに伴い、諸収入が約5.1億円増加したことなどにより、約28.3億円の増加となっています。依存財源は交付金が約4.9億円、府支出金が約4億円増加しましたが、国庫支出金が約11.8億円、市債が約4億円減少したことなどにより、約8.6億円の減少となっています。

歳出 841億4,603万円

歳出円グラフ

  • 総務費 77億246万円 9.2%
  • 民生費 430億9,767万円 51.2%
  • 衛生費 90億3,498万円 10.7%
  • 農林水産業費・商工費 18億5,336万円 2.2%
  • 土木費 69億945万円 8.2%
  • 消防費 23億539万円 2.7%
  • 教育費 74億3,215万円 8.8%
  • 公債費 52億5,344万円 6.3%
  • その他 5億5,713万円 0.7%

 元金償還事業費の減少により公債費が約21.6億円、企業経営支援事業費などの減少により商工費が約3.2億円減少しました。一方で、自立支援・介護給付費等事業費などの増加により民生費が約23.9億円、斎場整備事業費などの増加により衛生費が約15.8億円、丘陵地区整備事業費の増加により土木費が約3.8億円増加しました。歳出全体では、約19.7億円の増加となりました。

市民1人あたりの歳出 445,608円
  • 総務費 40,790円
  • 民生費 228,230円
  • 衛生費 47,846円
  • 農林水産業費・商工費 9,815円
  • 土木費 36,590円
  • 消防費 12,209円
  • 教育費 39,358円
  • 公債費 27,820円
  • その他 2,950円

※今年4月1日現在の人口188,834人で計算。

歳出の各科目

総務費

庁舎

市役所の運営、広報、情報化推進、文化・国際事業など

民生費

家族で手を繋いでいる

社会保障、子育て支援、高齢者・障害者福祉など

衛生費

ゴミ収集車

健康推進、公害対策、ごみ処理など

農林水産業費・商工費

桃

農林水産、観光、産業の振興など

土木費

公園の滑り台

道路・河川・港湾・公園・住宅などの整備、交通安全対策など

消防費

救急車両

消防活動、救急業務、防災業務など

教育費

教室

学校教育、生涯学習、スポーツ振興など

公債費

豚の貯金箱

市が借りたお金(市債)の返済

その他

議場

議会運営、防犯など

特別会計・公営企業会計 1,210億6,506万円【前年度比5.1%増】

 特別会計は国民健康保険や介護保険など特定の収入で特定の支出を賄う場合に経理する会計で、6会計あります。
 公営企業会計は上水道、下水道、市民病院など独立して事業を行う会計です。

特別会計

会計名

予算額

対前年度増減率(%)

国民健康保険

222億9,913万円

0.9

自転車競技

358億8,270万円

12.2

土地取得

4億4,474万円

△5.4

後期高齢者医療

30億580万円

4.4

介護保険

189億4,287万円

2.7

財産区

10億4,629万円

△0.2

公営企業会計 

会計名

予算額

対前年度増減率(%)

上水道

66億681万円

2.2

下水道

140億6,390万円

△0.8

病院

187億7,282万円

6.5

※△印はマイナスを表しています。

将来ビジョン・岸和田 第1期基本計画がスタートします‼ -主な取り組み- 

※数字は予算額

重点目標(1)子育てしやすい岸和田の実現

(仮称)市立旭・太田認定こども園の整備工事 3億2,315万円
(仮称)市立春木・大芝認定こども園の整備に向けた取り組み 734万円

待機児童の解消とより良い教育・保育環境の充実を図るため、令和7年4月開設をめざし(仮称)市立旭・太田認定こども園の整備工事を実施し、令和8年4月開設をめざし(仮称)市立春木・大芝認定こども園の整備に向けた取り組みを実施します。

保育士応援特別給付金の拡充 2,030万円

保育士と子ども

全国的な保育士不足により人材確保が非常に困難であることから、既存の保育士応援特別給付金を拡充し、民間保育施設などに新規採用された常勤保育士を対象に保育士応援特別給付金などを支給します。

子ども医療助成制度の拡充 5億9,325万円

小児科医と子ども

子育てしやすい環境の整備を図るため、10月から子ども医療助成制度の対象年齢を「18歳到達年度の3月末まで」に引き上げて実施します。

チビッコホームの開設 3億2,386万円

チビッコホーム

チビッコホームの待機児童解消を図るため、4月から常盤校区に新たにチビッコホームを2ホーム増設し、23校区で計44ホームを開設します。

重点目標(2)経済・交流が活発な岸和田の実現

ビジネスサポートセンター(Kishi-Biz)運営支援 4,981万円

キシビズで相談をしている様子

市内中小企業者・個人事業者の積極的な売上増進や販路開拓を図るため、ビジネスサポートセンター(Kishi-Biz)の運営支援を行います。

木材港地区貯木場利活用事業 413万円

大阪府、忠岡町とともに、研究機関・企業の誘致など地域振興に資するエリアとしての有効活用方策について検討します。また、令和5年度は立地可能性調査などを実施します。

泉州山手線延伸 2,423万円

山直東のバス停看板

周辺都市、関西圏を含めた広域的な都市連携を強化し、様々な交流と活動の活性化を支える広域連携軸を形成するため、地元関係者とともに、山直東などのまちづくりを推進します。

オンデマンド交通実証実験 530万円

多様な世代の移動ニーズに対応した利用しやすい地域交通の実現に向け、市民生活の質の維持向上を図るため、市民、交通事業者との協働によるオンデマンド交通の実証実験を行います。

重点目標(3)都市課題を解決する仕組みづくりの実現

市民活動サポートセンターの機能強化 850万円

地区市民協議会が抱える諸問題の把握や課題の抽出、解決に向けアドバイザーを派遣するとともに、市民活動サポートセンターの職員による伴走支援を行うなど取り組みを拡充します。

NPO法人等支援 4万円

地域におけるコミュニティ活動の活性化や地域課題の解決を図るため、NPO法人など公益活動を行っている団体から取り組みを公募し、クラウドファンディング型ふるさと納税を活用して、取り組みに助成します。

行政手続きのオンライン化 215万円

スマートフォンに映るQRコード

「汎用電子申請サービス(LoGoフォーム)」にオプションを追加することにより、公的個人認証が必要な申請の電子化を進めます。

「岸和田市スマートシティ構想」の策定 1,344万円

デジタル技術やデータを積極的に活用し、市民生活の質の向上などを図るため、デジタル化の恩恵を市民が享受できる社会をめざす「岸和田市スマートシティ構想」を策定します。

その他の取り組み事業

奨学金返還支援 506万円

若者勤労者の市内就労の定着促進や市外からの定住促進を図るため、市内企業などの若者勤労者の雇用確保を目的として、市内に居住し、かつ、市内企業などへ新たに就職した人が返還する奨学金の一部を補助します。

胃内視鏡検査による胃がん検診 2,952万円

胃がん検診の受診率の向上と胃がんの早期発見・早期治療を目的として、従来の胃部エックス線検査による胃がん検診に加え、新たに胃内視鏡検査による胃がん検診を実施します。

岸和田市営合葬式墓地整備 1億2,707万円

近年の都市化・少子高齢化といった社会情勢の変化に合わせて、墓地を利用される人の多様化するニーズを見据え、社会全体で供養する墓地となる「合葬式墓地」を令和6年度の供用開始をめざし整備します。

ゆめみヶ丘岸和田における消防施設整備 3億2,852万円

岸和田市消防施設計画のもと、ゆめみヶ丘岸和田に、市民、消防団員の防火防災の拠点となり、大規模災害発生時には緊急消防援助隊などの集結場所、活動拠点となる消防施設の整備を進めます。

IT関連企業立地促進補助金 1,550万円

本市産業の活性化を図るため、成功報酬型の立地促進業務委託を実施するとともに、本市内にIT関連事務所を新設する事業者に開設費用などを補助します。

新庁舎整備 95万円

令和4年度に改定した基本計画に基づき、公募により庁舎建設の事業者の選定を行います。

※特集における予算額については、1万円未満を端数処理しています。


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