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図書館ミーティング(マジミエ図書館Z)番外編「図書館に指定管理ってどうなん?」を開催しました

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2021年12月15日掲載

図書館ミーティング(マジミエ図書館Z)を開催しました

番外編「図書館に指定管理ってどうなん?」

12月5日(日曜日)、図書館ミーティング(マジミエ図書館Z)「図書館に指定管理ってどうなん?」を開催しました。

第1部の基調講演は桃山学院大学講師で、図書館情報学博士の水沼友宏氏。

水沼氏  

「図書館での指定管理者制度といえば、武雄市のTSUTAYA図書館があまりにも有名。でも、そのイメージで考えるのは危険。マクロとミクロ両方の視点が必要なのに、指定管理についてはミクロな視点や感情論が先行しがち。そこでデータでお示しすることにした。」

講師より

全国の図書館の統計や蔵書を調査し、指定管理者制度を導入した図書館(指定館)とそうでない図書館(直営館)とをデータで比較・検証する、これまでになかった研究成果を教えていただきました。その一部をご紹介すると・・・。

【蔵書】
直営館が小説などの「軽め」の本が多めなのに対して、指定館は教養や実用など「調べもの」の本が多めになる傾向がある。

【レファレンス】
直営館は自館で解決できないような質問にも、他の機関に照会してでも回答しようとする傾向があるのに対して、指定館は利用者が自分で調べられるよう支援する傾向がある。

【サービス】
司書資格を持つ館長や職員は指定館のほうが多く専門性は高いと考えられるが、図書館間の貸借や問い合わせなど他の図書館との連携は直営館のほうが活発。

ただし、コストや労働条件など明らかにすべきことが残っている。

参加者でディスカッション

第2部は、参加者みんなでディスカッション。
コーディネーターには、アカデミック・リソース・ガイド株式会社代表取締役の岡本真氏をお迎えしました。

全体風景  岡本氏

今回の参加者は27名。岸和田市民はもちろん市外からも参加いただき、この問題に対する関心の高さを実感しました。

コーディネーターより

今年、ライブラリー・オブ・ザ・イヤーを受賞した指宿市、明石市の図書館が指定管理であることに注目。指宿市は地元NPOが、明石は民間事業者が受託している。

イメージや感情論でなく、データに基づいた検討が重要。これからの図書館整備において、指定管理者制度の検討は避けて通れない課題。どちらを選択するにしても、なぜ指定管理者制度を利用した(しなかった)のか、説明できなければならない。

費用面で図書館の指定管理は決して安くない。コスト削減を期待するのは無理。

行政にとって、指定管理者制度の活用を検討する施設は図書館以外にもたくさんある。行政側は悪意なく通常業務として検討を進めるため、市民が「いつの間に決まった?」と不信感を抱くことにつながる。市民、行政、議会で常に意見交換しながら進めることが大切。

参加者からは

・市民が活動してより良い図書館の政策決定にかかわっていくことの大切さを聞けて良かったです。水沼先生の話で専門性について考えさせられました。数値化できる専門性について、今後、勉強していきたいと思います。

・指定管理者制度も、お任せでなく、図書館運営の内容を考えていくこと、仕様書を作っていくことの大事さが分かりました。ライブラリーオブザイヤーの話も印象的でした。対話を市民・行政・議会どうしで始めること、続けることの難しさと重要さがしみました。

・指定館と直営館のデータ分析は荒っぽく感じた。直営館には指定管理では利益の出ない小規模自治体も含まれると思うが、そうした点も配慮してほしい。

・中央-学校-議会図書館の連携も調査対象にして欲しい。指定管理者ごとの調査も必要。ディスカッションで本音の話を聞けたのは良かった。

・市民として冷静に岸和田市にどのような図書館があったらいいのか考えたいと思います。


年間スケジュール

図書館ミーティング日程

  日時 内容
第1弾

7月3日(土曜日) 

午後1時~5時

場所

岸和田市立図書館

3階 自習室

終了しました。

図書館ミーティング(マジミエ図書館Z)通信第1号 [PDFファイル/2.21MB]

第1部「データでひもとく岸和田と図書館」 午後1時~3時

統計データをもとに、図書館と岸和田の今を図書館長がお話します。

データでひもとく岸和田と図書館 [PDFファイル/1.7MB]

第2部 参加してみよう! 

「岸和田ブックフェスタ シン・岸和田市立図書館の言いっぱなし理想交換」

午後3時~午後5時

「ゆるく、細く、長く」がモットーの、みんなで育てるまちライブラリー@岸和田としょかんで理想を語り合いましょう。

「シン・岸和田市立図書館の言いっぱなし理想交換」 [PDFファイル/4.03MB]

第2弾

7月17日(土曜日)

午後1時~3時

岸和田市立図書館 

3階 自習室

終了しました。

グループワーク(1) 「話そう、みんなでこれからの図書館」

マジミエ図書館Z通信 第2号 [PDFファイル/2.33MB]

番外編(1)

未定

視察に行こう!

※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、令和3年度の視察は中止となりました。

第3弾

10月16日(土曜日)

午後1時~3時

岸和田市立図書館

3階 自習室

グループワーク(2) 「理想をカタチにしてみよう (1)」

番外編

(2)

12月4日(土曜日)
午後2時~4時

岸和田市立図書館
3階 自習室

講演会

「岸和田図書館の93年~世界初、城型図書館てなんでやねん!」

元図書館職員と郷土文化課職員によるトーク形式の講演会です。昔の図書館の話を聞いて、これからの図書館を思い描いてみませんか。

 

番外編

(3)

12月5日(日曜日)
午後2時~4時

岸和田市立図書館
3階 自習室

講演とディスカッション

「図書館に指定管理ってどうなん?」

指定管理者制度を活用して、図書館の運営を民間企業に任せる自治体が増えています。一方で「図書館に指定管理はなじまない」という意見も数多く聞かれます。

そもそも指定管理って何? サービスはどうなるの? 他の施設との連携や市民との協働は? 実例と統計データで実際のところを学びます。

第4弾

1月22日(土曜日)

午後1時~3時

岸和田市立図書館

3階 自習室

グループワーク(3) 「理想をカタチにしてみよう (2)」

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