おもに市民が行うための一次救命処置(心肺蘇生法など)
印刷用ページを表示する 2017年8月21日掲載
救命処置(心肺蘇生法+AED)の流れ
上記フローチャートを動画でご覧ください。
1、安全確認
- 傷病者に近づく前に、自らと傷病者の安全を確認しましょう。
2、反応の確認
- 肩をたたきながら、「分かりますか?」と呼びかけて反応があるか確認します。
3、119番通報・AED依頼・通信指令員の指導に従う
反応がなければ
- 大声で叫んで周りの人に助けを求める。
- 「あなたは119番通報をしてください。」「あなたはAEDを持ってきてください。」と具体的に指示する。
- 119番通報すると、通信指令員が呼吸の確認等、次の手順を指導してくれます。
4、呼吸の確認
- 傷病者が「普段どおりの呼吸」をしているか、胸や腹の動きを10秒以内で確認します。
普段どおりの息をしている
- 回復体位にして様子を見守りながら救急隊の到着を待ちます。
- 回復体位の方法(動画
呼吸なしまたは死戦期呼吸
- 胸骨圧迫を開始します。
- 死戦期呼吸とは、心停止直後にみられ、胸や腹の動きが無く、しゃくり上げるような途切れ途切れに起きる呼吸をいいます。
5、胸骨圧迫(心臓マッサージ)
- 胸の真ん中にある胸骨の下半分を、圧迫します。乳児の場合は両乳首を結んだ線の少し足側を圧迫します。
- 胸骨の下半分に片方の手の付け根を置き、他方の手を重ね、指を互いに組んで圧迫します。
- 肘は曲げずに、真上から垂直に圧迫します。
- 圧迫は強く (約5cmの深さ、小児・乳児は胸の厚さの約1/3の深さ)
- 速く (100回~120回/分のテンポで)
- 絶え間なく (中断を最小にする)
- 圧迫を緩めるときは、十分に力を抜き、胸が元の高さに戻るようにします。
6、人工呼吸
- 気道確保(頭部後屈あご先挙上法)し、鼻をつまみ、口を大きく開けて傷病者の口を覆い、約1秒かけて息を吹き込みます。
- 傷病者の胸が上がるのを確認しながら、人工呼吸を2回行います。
- 人工呼吸がうまくできないか、ためらわれる場合は胸骨圧迫のみを続ける。
7、心肺蘇生法
- AEDを装着するまで、救急隊に引き継ぐまで、または傷病者が動き始めるまで、「胸骨圧迫30回+人工呼吸2回」を繰り返します。
8、AED装着
- AEDが到着したらまず電源を入れて、音声ガイダンスに従ってください。
- 電極パッド2枚を素肌に貼ります。貼れば自動で心電図解析が始まる機種もあります。
9、心電図解析
- AEDが傷病者の心電図を調べて、心臓に対して除細動(電気ショック)が必要か否かを判断します。
10、電気ショックが必要な場合
- 電気ショック1回、その後、直ちに心肺蘇生法(CPR)を再開し、5サイクル(2分間)行います。
- 2分後、自動的にAEDが再び解析を行います。
11、電気ショックが不要な場合
- 直ちに心肺蘇生法(CPR)を再開し、5サイクル(2分間)行います。
- 2分後、自動的にAEDが再び解析を行います。