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出張!マジミエ図書館Zラボ これからの公共空間について話そう!「学生が描く、未来のメディアプレイス」を開催しました。
2月12日(日曜日)、出張!図書館ミーティング(マジミエ図書館Zラボ)を開催しました。
岸和田市立図書館では、オープンな場での新図書館づくりを目指しています。そこで今回は、これまで市立図書館で開催していた図書館ミーティングを、出張!図書館ミーティング(マジミエ図書館Zラボ)と題して、カンカンベイサイドモール 「ちきりプラザ」West2階で開催しました。
今回の参加者は32名でした。今回もいろいろな立場の方が参加してくださいました。
講師は、アカデミック・リソース・ガイド株式会社代表取締役の岡本真氏。また、令和4年11月23日に開催されたシンポジウムで「こんな図書館があったらいいな」を形にして発表してくださった大阪公立大学工学部建築学科3回生のみなさん、西野先生、徳尾野先生にもご参加いただき、これからの図書館(公共空間)について、一緒に考えました。
当日の朝、模型の展示場所を図書館から「ちきりプラザ」に移動させ、通りがかりの人に気軽に見てもらえるような配置に工夫しました。
大阪公立大学建築学科3回生の学生さんと岡本氏による講評会
午前中は「ちきりプラザ」において、学生さんたちと講師の岡本真氏による模型の講評会を行いました。
講評中も、「ちきりプラザ」横を通る方々が「何をしているの?」「何の模型?」と、興味を持って見てくださっていました。
出張!図書館ミーティング「これからの公共空間について話そう!学生が描く未来のメディアプレイス」
午後1時になり、公開ミーティングが始まりました。
【前半】みなさんが思い描く理想の「未来のメディアプレイス」について
参加者のみなさんからご意見をいただきました。
- 岸和田らしさのある図書館。岸和田らしさにも、変化するものとしないものがある。
- 言論が自由に発信できる場になって欲しい。
- コスト面の問題をどう解決するのか。クラウドファンディングをするにもしっかりとした案がないと失敗する。
1時間程過ぎて、10分間の休憩を挟みました。短い時間ながらも、参加者同士でお話したり、模型を見ながら学生さんたちと参加者の方々がお話をしたりと盛り上がっていました。
【後半】新しい岸和田市立図書館に本当に必要なこと
前半に出た意見も踏まえて、講師・参加者からご意見をいただきました。
- これからの公共空間を考える際には、これから先の可能性を考えて複合施設として組み合わせる価値があるものを考える。
- 地元の図書館は10時~22時、365日開館していた。開館時間が長いと勉強する学生にとって便利だと思う。
- 新しく図書館を建てる上で必要なことは、良いところはもっと良く、悪いところは改善していくこと。これから先だけを見て、足元が見えていない状況は危うい。
- 駅から平行移動でき、雨の日に傘をさせばいいというのではなく、傘をささずに行けるようにつながっていることは利便性を考える上で重要。
講師からのアドバイス
- ひとりひとりが主体性を持って動くことが大事であり、何かして欲しいと思うなら、自分がしてみる方が早い。自分が矢面に立つのはしんどいが、後ろを振り返ればきっと、一緒に歩いてくれている人がいる。自分が率先して動けば、誰も見たことがない景色が見られるはず。
- 公共空間だからこそ、誰にとっても使いやすく、行きやすいことが重要。
- 市民が主導権を持つことが大切。
参加者アンケート集計結果
- 参加者 32人
- アンケート回収 24枚
年代
- 20代・・・8人
- 30代・・・3人
- 40代・・・1人
- 50代・・・4人
- 60代・・・4人
- 70代以上・3人
- 無回答・・1人
お住まい
- 市内 13人
- 他市 大阪市4人、芦屋市2人、東京都、東大阪市、羽曳野市、堺市、高石市 各1人ずつ
イベントに参加されての感想(複数回答可)
- 新たな知識を得た 16人
- 講師や他の参加者との会話を楽しめた 6人
- 地域特性を知るきっかけになった 11人
- 地域の交流のきっかけになる 7人
- 地域への愛着が高まる 4人
- 他のイベントにも参加したい 3人
- 少し物足りなかった 2人
- 無回答 1人
自由な感想・意見
- 普段の生活では気づかないような岸和田の魅力を再発見することができて面白かったです。図書館だけでは来る人の年齢層などが限られてくるので、複合施設という発想は、さまざまな年齢の方が集まって地域が活性化するきっかけになるのではないかと感じました。
- 皆様のご意見を聞かせていただき、大変勉強になりました。私は祭りに参加しているので「だんじりだけじゃない」等の意見もありましたが、「だんじりは確かに岸和田にある」ので、その視点も今後の図書館にあったらいいなあと思いました。多様性を許容できる図書館が岸和田にほしいと思いました。
- 岸和田市の目玉となるような図書館づくりを目指して地域の人と共に築いていけるよう、このようなイベントを多く作り、意見交換しながら作り上げたいと思いました。学生達の空間デザインが素晴らしかった。ありがとうございました。
- 模型・講師・参加者の配置が良かった。通行人が模型に興味を示し、足を止めてくれる人がいた。最初から参加できずに残念でしたが、少しでも参加できて良かったです。
- 学生の方々のお話を直接お聞きできてテンションがあがりました!自習室、これからの子供たちの為に…の場所が大切にされるのはうれしいです。
- あっという間の2時間でした。学生さんから市民の方の意見まで、さまざま楽しませていただき、また、勉強になりました。市外に住んでいますが、ここに来る前に岸和田市立図書館に寄りました。郷土資料コーナーで、地域の情報(近隣の市町村も含む)や図書館の情報について、最新のものまで、しっかりと綴っておられ、丁寧な仕事をされていると思いました。そうした優秀な働き手のことも評価し、つないでいってほしいと思いました。
- 地域の方たちが、現状の岸和田・図書館についてどう課題をもち、新しい図書館についてどう感じているのか、生の声がきけて、新しい気づきを得れました。
- 実際の地域の人の声をきくことができてよかった。地域の人の熱い想いを聞いて、そこに、「暮らし・生活」があることを実感した。
- 地域の公共施設について、このような場で、地域の人で話し合う機会があるのがすごく良いなと思いました。大学の設計ではあまりお金のことは考えなかった観点なので、新鮮な話しをお聞きすることができました。まずは、どのようなことに市のお金がつかわれているのか、それを良しとしているのかを知ることが大切だと思いました。
- 新しい公共空間を考えるにあたって、さまざまなことからアプローチが必要だなと感じた。歴史、利用者、コスト、場所、複合化、利用時間等々。どう優先順位をつけるか、また誰がそれを行うのか関心が出てきました。
- 特定の結論を出す場ではないということは、わかりますが、あまり進んでいるという気もしないので、もうすこし具体的に考える場を早くもちたい。予算書は見てみたいと思いました。
ご参加くださったみなさま、ありがとうございました。
また、今回は第30回KIX泉州国際マラソンの開催に伴う交通規制でご来場できなかったという方も、引き続き来年度も新図書館整備に向け、不定期ではありますが図書館ミーティングを開催する予定です。
日程が決まり次第、図書館ホームページや館内掲示板でお知らせいたしますので、どうぞよろしくお願いいたします。
投票結果
1月6日から市立図書館本館で6つの模型を展示し、「こんな図書館があったらいいな」と思う模型に投票する企画を行っていました。図書館ミーティングの当日も投票をお願いしていました。
偶然通りがかって模型に興味を持ってくださった方にも投票していただきました。
約1か月間の図書館での投票の結果、第1位は161票を獲得した、図書館と宿泊施設の複合提案してくれた「第4班」でした。
投票してくださったみなさま、ご協力いただきありがとうございました。
そして、「こんな図書館があったらいいな」をカタチにしてくださった、大阪公立大学工学部建築学科3回生のみなさん、先生方、ありがとうございました。
今回の「学生の描く未来のメディアプレイス」は、令和3年度から取組んできた「山直図書館みらいLABO」から始まっています。図書館では本と人がつながる場としてさまざまな活動が行われています。ご興味のある方はお気軽にお問合せください。
問合せ
岸和田市立図書館(本館) (電話)072-422-2142