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今が旬‼ 安くておいしいで‼ まぁ一回食べてや‼
黒鯛は別名「チヌ」と言われ、大阪湾は「茅渟の海」と呼ばれるほど、黒鯛が多くとれます。また、市内の多くの小・中学校、高校の校歌に「茅渟」という言葉が使われており、市民にとって身近な魚です。
そんな黒鯛をたくさんの人々に食べてもらえるよう、今号では黒鯛の魅力を発信します。
問合せ 農林水産課農林水産振興担当電話:072-423-9488 ファクス:072-430-2272
岸和田市漁業協同組合 音揃政啓さん
黒鯛は知られていないだけで、本当においしいんです。最近、黒鯛の漁獲量が増えているのに、『臭い、おいしくない』という先入観があり、売れ行きが悪い。しかし、今や大阪湾の水質は改善されているので、臭いも気になりません。
黒鯛に対する既成概念を覆すには「まずは食べてもらうこと」が大切です。10月~3月が黒鯛の旬の時期で、プリプリしてて脂の乗りがよく、真鯛と変わらないおいしさです。その上、真鯛と比較すると、半値以下で売られています。高い魚がおいしいと思われていますが、そんなことありません。一度食べてみてください! カルパッチョや刺身が手軽に味わえておすすめです。安くておいしく食べられる魚なんて最高じゃないですか!
岸和田鮮魚商業組合 小野林裕さん
黒鯛の魅力は、おいしくて使い道がいろいろあること。また、こんなに魚が値上がりしている時代に、リーズナブルな価格で手に入るんです。旬の時期だと、たくさん市場に出回っています。
ただ、やっぱり加工していないと売れないので、気軽に手に取ってもらえるように加工した状態でお店に出しています。三枚おろし、刺身にした黒鯛も購入できます。安いので、たくさんの量を食べられるから、刺身を海鮮丼にして食べるのが簡単でおすすめ! 煮付けでも、塩焼きでもおいしいと思います。
昔の『黒鯛=臭い』というイメージだけで食べていない人は多いんじゃないかな。騙されたと思って一度食べてみてください。
洋食レストラン&ケーキ Petit Bois 小林成光さん
オープン当初から黒鯛を仕入れています。最初は魚料理を提供するつもりはありませんでした。処理、臭いなどの問題で魚料理は手が出しにくいんです。しかし、お客様の「魚料理が食べたい」という要望がきっかけで黒鯛を仕入れる事になりました。お客様には大変好評で、『黒鯛=臭い』と思っているお客様も食べると「おいしい」と言ってくれます。一日の注文の8、9割が魚料理の時もあります。
黒鯛の魅力は、味と値段のバランスが良いところ! 旬の時期だと、真鯛との味の差はなく、むしろ、黒鯛の方がおいしいと言われることもあります。また、弾力があるから捌いた時に身が割れにくいので、処理しやすい。一般家庭でも使いやすい食材だと思います。
昨年10月に開催された「大漁! 親子まつり」で、黒鯛のフライを試食した40人にアンケートを実施したところ、全員が「おいしかった」と回答しました。
おいしかった 100%
風味が良い 80%
臭みがある 5%
無回答 15%
身が柔らかい 82.5%
身が固い 2.5%
その他 2.5%
無回答 12.5%
漁師や料理人の皆さんに、家で黒鯛を「簡単に、おいしく」食べるおすすめの方法を教えてもらい、実際に作って食べてみました。ここでは例として、刺身やカルパッチョ、しゃぶしゃぶ、揚げ物を紹介します。
臭みはなく、歯ごたえがあっておいしい
カルパッチョはシンプルにオリーブオイルと塩、こしょうを和えただけでとてもおいしかったです!
刺身に飽きたら、しゃぶしゃぶ! 旬の時期は脂が乗っていてたまらなくおいしい
身はやわらかく、甘くて絶品
油を大量に使わずに済むコートレット(パン粉をつけて炒め焼きする)がおすすめ
堺町7-31 電話:072-422-2567
宮本町5-4電話:072-438-4377
土生町2丁目32-39電話:072-430-5810
和泉市肥子町2丁目2-1電話:0725-43-9340
万博弁当第一弾に岸和田市の食材として黒鯛と春菊が選ばれました‼
「“黒鯛”を地域が誇る魚へ変貌させたい」との想いから、関係者が一丸となって、既成概念を覆す多種多様な黒鯛料理を提供する「岸和田黒鯛フェア」を開催します。
市内の飲食店が、趣向を凝らした黒鯛メニューを考案しました。
詳しくは各飲食店にお問い合わせください。
メニュー提供期間 2月7日(水曜日)~3月7日(木曜日)
黒鯛と有頭海老のソテー アメリケーヌソース(コース料理)
黒鯛の切り身に塩、こしょうをし、小麦粉を全体にまぶし、バターで皮目を香ばしく焼き、甘海老の頭を砕いて作ったソースを皿に敷いて黒鯛と海老のソテーを盛り付けた料理です。
岸和田黒鯛の四川風ピリ辛土鍋煮込み(コース料理)
季節の食材を取り入れて作りました。岸和田の新鮮な黒鯛を使用した四川風のピリ辛土鍋煮込みを召し上がっていただき、体の内側から温まってください。
※写真はイメージです。
三種御膳:黒鯛の幽庵焼き(井坂酒造『三輪福』吟醸酒粕使用)
井坂酒造場の名酒『三輪福』の吟醸酒のみの酒粕を使用して作られた粕床に、旨味の強い黒鯛を漬け込み、ふっくら焼き上げました。そこに玉ねぎと山椒で作った特製甘だれを合わせました。
黒鯛のハーブフリット
南フランスのプロヴァンス地方を思わせるたっぷりのハーブでマリネし、そのままサクッとフリットに。何もつけずにそのままでもタルタルソースでもおいしくお召し上がりいただけます。
岸和田産黒鯛を使ったグラタン包みのフライ 自家製タルタルソースとバルサミコソースを添えて
自家製グラタンを包み込み、パン粉をつけ、フライパンでしっかりと焼き上げています。当店自慢の特製タルタルソースやバルサミコソースで味の変化をお楽しみいただけます。