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広報きしわだ 令和5年(2023年)2月号10・11面

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2023年2月1日掲載

特集 スタートします「将来ビジョン・岸和田“新・岸和田”づくりの総合計画」

青空イメージの本の表紙
​「将来ビジョン・岸和田」

 4月から新しい総合計画がスタートします。「笑顔にあふれ、誰もが“幸せ”を感じる都市」の実現を基本理念に、総合計画に描いたまちづくりを進めていきます。
 まちづくりを進めるには、市民や行政などが互いに協力し合うことが必要です。
問合せ 企画課政策担当 電話:072-423-9492 ファクス:072-423-6749

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​​総合計画って?

 市の最上位の計画で、市民・事業者・行政など、様々な主体が行うまちづくりの指針となるものです。

総合計画の構成

 まちづくりの指針を明らかにする「基本構想」と、基本構想を実現するための中期的な戦略シナリオである「基本計画」で構成しています。

基本構想(計画期間12年)
  • 将来像…12年後の岸和田のまちの姿
  • 基本目標(6個)…将来像を実現するためのもの
  • 個別目標(23個)…基本目標をさらに細分化したもの

まちづくりって?

 理想のまちを実現するために、市民や事業者・団体などの多種多様な主体それぞれが、役割に基づきできることを、連携・協力、つまり協働していくことが「まちづくり」です。
 本市がめざすまちの姿や方向性を総合計画で共有し、みんなでまちづくりを進めていくことが大切です。

策定までの道のり

 新しい総合計画を策定するにあたり、市民の皆さんとともに、岸和田の未来を考え、思いを共有し、じっくり話し合うことを目的に、無作為に選出された市民や、公募により参加された市民による「まちづくり市民懇話会(とことん懇話会)」を令和2年10月から2年間(計40回)開催しました。
 また、市民アンケート調査や事業者・団体へのヒアリング、パブリックコメント、地域説明会の開催などを実施しました。

発表する男性と他のメンバーたち オンライン会議の画面
​対面とオンラインでの「とことん懇話会」の様子

岸和田の現状と課題

 本市の人口は2005年の20万1,000人をピークに減少が続いています。このまま推移すると2040年には15万人台まで減少すると見込まれています。また近年は、転出数が転入数を上回っており、特に30歳前後の子育て世代の転出傾向が顕著となっています。2015年の岸和田市人口ビジョン策定時に実施したアンケート調査では、転出理由として「通勤・通学のしやすさ」「子育て環境」「治安」「教育環境」「住宅条件(価格、家賃、広さなど)」が多くあげられています。また2020年に実施した若者・子育て世代向けの市民アンケート調査では、30代で「住みよい」と感じている人は約6割と、他年代に比べて少ない傾向にあります。
 今後の人口減少に歯止めをかけるためには、子育て世代を中心とした人々に対する働きかけや生活利便性の向上などの対策により、住み続けたいと思う人がさらに増えるまちになっていくことが重要です。
 また社会状況に応じたまちづくりも重要で、SDGsや地球環境問題、危機管理、AIやIoT、財政状況についても考え、取り組むことが必要です。
IoT…「Internet of Things」の略称。「モノ」をインターネットに接続する技術のこと。
※人口は「岸和田市人口ビジョン」に基づくもの。

将来像(この12年間でめざすまち)
個性きらめき 魅力あふれる ホッとなまち 岸和田

将来像に込めた思い

個性きらめき

人情味ある市民が多く、岸和田への愛着心やプライドが活かされている

魅力あふれる

海から山までの豊かな自然と古くからの歴史・文化、農業・漁業など、魅力ある資源が活かされている

ホッとなまち

人にやさしく、いざというときにつながれる熱い心や、注目される熱い取り組みや場所があり(ホット)、住んでいても訪れても安心(ほっと)できる場所となっている

社会状況の変化に対応しつつ岸和田の魅力を活用・発展させながら、みんなで将来像の実現に向けて、まちづくりを進めていきましょう。
将来像の実現に向けて、テーマ別の6つの基本目標と、すべての分野や取り組みにおいて共通して意識・活用すべき3つの視点を設定しています。

将来像の実現に向けた6つの基本目標

岸和田の次世代を育むまち

住みたい・子育てしたいと思える環境が整う

健康で自分らしく生きられるまち

多様性が尊重され、誰もが健康で安心して生活できる

安全で安心して暮らせるまち

日常に不安がなく、地域で安心して暮らせる

人と自然が共生した住みよいまち

豊かな自然や生物多様性の保全と、まちの美化の促進や環境に配慮されている

にぎわいと活力を創造するまち

地域資源(人・物・取り組みなど)を活かした交流促進と産業発展や、生活を支える様々な機能の拠点への誘導とアクセス性の向上、広域的連携によるにぎわいを創出させる

みんなでつくる持続可能なまち

誰もが地域づくりに参加しやすい環境の確保や、広域的連携なども活用した持続可能で健全な行政運営が確保されている

岸和田を強くする3つの視点

 3つの視点を大切にして、基本目標の達成、将来像の実現に向けて取り組む必要があります。

多様性を尊重しあう岸和田の絆の発展・活用

岸和田に関わる全ての人が互いを認め合い、新しい住民や若い世代、事業者などが参加できる新しいコミュニティのあり方を実現していきます。

海から山までの多様な地域資源の活用

豊かな自然や、歴史・文化、農業・漁業などの多種多様な地域資源を相互につなげて新しい価値を生み出すなど、これまで以上に、まちづくりに最大限有効活用していきます。

時代を先取り・リードする先端技術の活用

ICT技術をはじめ先端技術を様々な分野において積極的に活用し、市民の生活の利便性の向上や社会変化への柔軟な対応を図り、近隣地域全体をリードするまちをめざします。
​ICT…「Information and Communications Technology」の略称。通信技術を活用したコミュニケーションのこと。

家族のイラスト
総合計画はみんなで進めていくものです。
将来像の実現に向けて、一緒に取り組んでいきましょう。

広域連携型都市構造の実現に向けて

 将来のまちの活力や、市民の生活の利便性を維持していくためには、人・物・情報の流れを支える都市基盤や環境の整備、システム、人的つながりといったソフト面の充実を、周辺都市やより広域的な地域間での連携により強化していくことが重要です。
 市内の各地域間や周辺都市、関西圏を含めた広域的な都市間連携を強化し、様々な交流と活動の活性化を支える「広域連携型都市構造」の実現をめざします。

近畿圏の地図イラスト
​広域連携型都市構造イメージ図

都市間連携

  • 地域連携…地形や水系に沿って形成された自然・文化・産業など、本市の多様な資源を有機的につなぎ、活かすため、海から山までの連携を推進
  • 泉州地域広域連携…関西国際空港をはじめとする泉州地域の資源やストックをつなぎ、活かすため、近隣市町と様々な場面で広域連携を推進
  • 大阪・関西圏広域連携…大阪・関西圏の魅力を高め、本市の活性化につなげるため、広域ネットワークを活かして、府内及び近隣の府県との広域連携を推進

令和4年(2022年)
Danjiri city kishiwada