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【マジミエ図書館Z発!】第2回山直図書館みらいLABOを開催しました

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2021年12月23日掲載

第2回山直図書館みらいLABO開催しました

現在、図書館で取り組んでいる図書館ミーティング(マジミエ図書館Z)から、具体的な学びと実践の場が生まれました。その名も「山直図書館みらいLABO」。

まずは、市内に6館ある図書館の中から、いちばん利用が少なく山手の地域にある山直図書館をこれからの時代に求められる公共施設として、産官学民連携で、リデザインしてみようということで、12月17日(金曜日)、「第2回山直図書館みらいLABO」を開催しました。

テーマ「岸和田いなフリ(田舎フリーランス養成講座)」の可能性を探る

山直地域の地元事業者さん、大学の先生、学生、行政職員など、いろいろな方が参加してくださいました。

山直市民センターは、サービスセンター、公民館、図書館からなる複合施設。「地元で公民館を利用したことがありますか?図書館を利用したことがありますか?」の質問に、地元事業者さんたちは「利用したことがない」という人の方が多いという現実。

令和2年度、図書館利用者アンケートで、「これからの図書館に希望するもの」の設問での回答は、以下のとおりでした。

図書館利用者アンケート
  これからの図書館に希望するもの
(1) 電子書籍の導入
(2) 個人のノートパソコンやタブレットが使えるスペースの設置
(3) 地域の資料(岸和田の歴史資料、岸和田市政に関する資料)の充実
(4) お茶やコーヒーを飲みながら本を読めるスペースの設置
(5) 個人やグループが利用できる展示ブースの設置
(6) 人が集まり、交流できる雰囲気づくり

アンケート結果グラフ

従来の「図書館は、本を借りるところ」のイメージだけではなく、公民館的機能も求めらてきていることがわかります。

そこで、まずはすでにある、山直市民センターの1階ロビーをお借りして、「交流の場を作ってみよう!地域の情報交流の場として話し合ってみよう!」ということで、みなさんに集まっていただきました。

話題提供者は、山直中町のカク木材(株)代表取締役の松本賢さん

松本さん発表の様子

「岸和田いなフリ(田舎フリーランス)養成講座」の可能性について語ってもらいました。

泉佐野駅前でフリーランスを集めるコワーキングスペースがある。テーマは教育主体。ハード面のコストが少なく、wi-fiの環境があれば出来ることから、

  • 公民館の空き室を借りて、コワーキングスペースとして利用し、養成講座などを開催する。
  • 山手に多い空き家を市が借りるなどして、民泊施設として開放し、1か月間農業体験などをしてもらう。
  • 空き室・空き家を活用し、農業や山手の魅力を若者に感じてもらい、将来的に定住を考えてもらうきっかけを作る。
  • たとえば、動画制作フリーランスに特化して、まずは実際にフリーランスに来てもらい、意見、感想をフィードバックすることから始めてはどうか。

といったことをお話しいただきました。

参加者同士の意見交換

ホワイトボードの画像 車座の様子

この日の参加者は13名。実際に、山直市民センターの公民館の部屋の稼働率は場所にもよるが、25%程度であり、集まって学ぶ機会が減少している。環境整備が必要となっているという話や、課題として、どうやって人を呼ぶか、やっていることの周知をどうするかといった話まで参加者それぞれが意見を出し合いました。

結果として、山直図書館の中だけでとどまっているのではなく、岸和田市のゆめみヶ丘フェスティバルに参加してみるなど、多様な角度から考えていってもよいのではという意見があがりました。ゆめみヶ丘フェスティバルは、令和4年3月27日(日曜日)にまちびらきイベントとして開催され、その準備の段階で、すでに、多様な産官学民連携の取り組みが生まれ、特に竹あかりを活用した取り組みは、企業、大学、行政、市民など、多様なつながりを生み出しているそうです。

山直図書館みらいLABOは、これからの複合施設の中の図書館のあり方をみんなで考えていくことが目的であることを忘れずに、「公共施設」「山手」「まちづくり」「つながり」をテーマにそれぞれの立場でできることを、引き続き一緒に考え、出来ることをやっていきましょうという話になりました。

「情報が交わる場、つながる場としての図書館」の可能性を感じたLABOでした。オンライン会議を併用すると、学生も参加しやすいというアドバイスを受け、次回は現地、オンライン同時開催の予定です。