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【図書館発】泉州ゆかりコレクション第9弾「岸和田ゆかりの日本画家 小川 翠村(おがわ すいそん)春編」展を開催中(終了しました)

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2024年6月12日掲載

 図書館(本館)2階 郷土展示コーナーにて開催中です。泉州ゆかりコレクション第9回の展示は、昨年の第6回「岸和田ゆかりの日本画家小川翠村(夏編)」に続いて(春編)です。

ゆかりコレクション展示全体写真 小川翠村の絵
 泉佐野市日根野に生まれた小川俊一郎は、旧制岸和田中学校を卒業間近に退学し、文化勲章も受章している日本画の大家西山翠嶂(にしやま すいしょう)の画塾に入門、師の画号の一字を譲られ翠村と名乗ります。帝国美術院展覧会などで受賞を重ね「西山塾の四天王」と呼ばれました。
 花鳥画を得意とし、天井絵や襖絵も描き大正から昭和にかけ活躍します。岸和田市でも翠村を支援する目的で「翠村会」を結成し絵画を買い上げる等の活動がありました。

 今回の展示は数多くの作品から春編として春の時期に掛けられる掛軸作品を中心に短冊なども展示します。
 また京都で大正14年に創業した美術系出版社マリア画房(現株式会社マリア書房)が昭和6年から8年までの3年間に亘って刊行した「新進名家花鳥選」に収録された作品も展示いたします。
 「新進名家花鳥選」は高度な手摺木版で刊行頒布されたもので、 当時の若手京都画壇の日本画家22名の書き下ろし作品36枚。小野竹喬(おの ちっきょう)、徳岡神泉(とくおか しんせん)、土田麦僊(つちだ ばくせん)、池田遥邨(いけだ ようそん)等、後年のその殆どが文化勲章、芸術院会員に推挙されており、当時の目利き振りを示しています。翠村の作品も2点採用されています。

掛け軸や額に入った絵の写真 掛け軸の写真

 今後時期をみて秋編など数回に分けてご覧いただける機会を作りたいと考えています。「ゆかりコレクション展」についてのご意見ご感想ご要望などお聞かせ頂けましたら幸いです。  

展示期間

令和6年7月28日(日曜日)まで【休館日:月曜日・祝日・4/30(火曜日)・7/16(火曜日)】

小川 翠村(おがわ すいそん)1902~1964

小川翠村写真

 泉佐野市日根野生まれ。旧制岸和田中学校(現・岸和田高等学校)へ入学するも卒業を待たず京都へ行きました。帝国美術院展覧会、日本美術院展覧会などに優秀作を次々と発表し、日本画壇においての地位を確立しました。特に花鳥画を得意としましたが、風景画も数多く残しています。『岸和田八景』『和泉八景』などは、当時の風景を知る大切な資料となっています。

参考:『岸和田発見(3) 岸和田ゆかりの人』岸和田市子ども向け郷土資料編集委員会~岸和田ゆかりの人編~/編集、岸和田市立図書館/発行

場所

岸和田市立図書館(本館)2階 郷土展示コーナー

主催・問合せ

岸和田市立図書館 電話(072-422-2142)