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市立図書館「本棚リレー」第9回目は市立図書館のスタッフです
本棚リレー 5月
今月から、館長からのバトンで、「図書館スタッフのおすすめ本」を月替わりで紹介します。
図書館にご来館の際には、ぜひご覧ください。
本が貸出中の場合は、気軽に予約を受付しています。ぜひカウンターまで声をかけてください。
5月のおすすめの本
「にっぽんの絶景」 #みんなの地元推し/著 玄光社
地元写真家による、美しい自然を集めた写真集です。入院が長引き、文字をたどるのも辛い友に送りました。心いやされ、ここへ行ってみたいと思う活力が生まれることを願って。
四季折々を楽しめ、色々な世界へあなたを誘ってくれることでしょう。日本ってこんなに素敵なんだと思わせてくれる一冊です。
「美術館へ行こう ときどきおやつ」 伊藤 まさこ/著 新潮社
本書を手に取り思わず「行きたい!」と心の中で叫んでしまった一冊である。私は美術館へ行くことが好きで絵画などの作品と同様にその場の空間、雰囲気、静けさに魅かれる。そのきっかけとなったのが、本書にも載っている「中谷宇吉郎 雪の科学館」です。
この本は、気軽に立寄れる小さな美術館全24館の魅力とその近くのスイーツを紹介している。美術館が身近に感じられる1冊です。
「キングダム」 原 泰久/著 集英社
己の剣の腕一つで天下の大将軍を目指す主人公「信」と後に秦の始皇帝と呼ばれる「えいせい」
この二人を取りまく様々な登場人物たちの生命を散らす最後の瞬間までの生き様やそれぞれが背負うものの大きさ、重さ、など本当にスゴイまんがです。
中国の歴史や史記にも関心がでてきます。
「こんとあき」 林 明子/著 福音館書店
こんとあきがお互いを思いやる優しさに心があったかくなります。お話もおもしろくて、絵もかわいらしく、子どもの頃にぜひ読んでほしいと思う絵本です。
「孤色のマフラー」 赤川 次郎/著 光文社
主人公が1作ごとに年を重ねてゆくシリーズの最新作です。15歳だった主人公も今作では48歳となりました。毎回何かと事件に巻きこまれながらも強い正義感で立ち向かっていく主人公の姿にエネルギーをもらっています。クラシック音楽に造詣の深い著者ならではの描写も楽しみのひとつで、今回は“ヴァイオリンが自分で鳴ってくれているみたいだったよ”というセリフがなるほど!と思いお気に入りのひとつです。
スラスラと話しにひきこまれ読みやすい作品です。できればシリーズの最初から読んでいただき主人公や登場人物の成長を感じていただけたら、より作品を楽しむことができると思います。(個人的には「松下」という登場人物が好きです。)