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「山直図書館本棚リレー」第12回目は、認知症当事者のおっちゃん達と「やんちゃ倶楽部」(就労継続支援B型事業所)を立ち上げた琴 真弓さんです
山直図書館に「山手」「農業」「まちづくり」をキーワードに地域情報コーナーを設置しました。合わせて、このキーワードで活躍されている地域の方にお願いをして、本を1冊紹介していただく「本棚リレー」のコーナーも設けています。第12回目は、認知症当事者のおっちゃん達と「やんちゃ倶楽部」(就労継続支援B型事業所)を立ち上げた、琴 真弓(こと まゆみ)さんです。
おすすめの1冊
『ゆかいな認知症』 奥野 修司/著 講談社
「介護を楽にしたければ、認知症の人の声に耳を傾けよう」
ご自身のお兄様が若年性認知症になられた時の経験や、ご友人のお母様が認知症になられた時の経験から、多くの人と同じ様に「認知症になったら本人には何を聞いても無駄」と思っていた著者の奥野修司さんが、一年かけて全国の12人の認知症当事者のもとに行き、何度もインタビューをされています。そこで奥野修司さんが気づいた事、1つは「社会とつながる事の大切さ」、もう1つは「人としての根源的な部分はそれほど変わらない」ということ。私が認知症当事者のおっちゃん達と立ち上げた「やんちゃ倶楽部」のメンバーのもとにも何度も足を運んで頂き、本の中で紹介してくださっています。
「ゆかいな認知症」の方々とのやりとりにも奥野修司さんらしさが出ています。読んで重い気持ちになるのではなく、認知症に対する思いが変わる一冊です。
琴さんからのメッセージ
認知症当事者の方々や、ご家族、仲間達と一緒に活動を続けています。自然と色んな方々と繋がっていくことで、何となくでも認知症への理解が少しずつ広がればいいなぁと思っています。十人十色、まずはその人を知ることから。就労継続支援B型「やんちゃ倶楽部」は、認知症当事者のおっちゃん達と立上げました。現在も認知症の方々や、様々な障がいのある方々と一緒に、楽しくお仕事をさせて頂いています。
岸和田の町が、誰にでも住みやすい町になりますように。