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新図書館みらいラボ~庁内勉強会~第1回・安城市視察・第2回報告

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2022年8月19日掲載

新図書館みらいラボ~庁内勉強会~

第1回 7月26日(火曜日)開催

岸和田市図書館基本計画策定に向けて、庁内でも議論を深めていくため、庁内勉強会を開催しています。

アドバイザーにアカデミック・リソース・ガイド株式会社代表取締役の岡本真氏、ゲストに生駒市地域活力創生部部長の領家誠氏、専門官の綾野昌幸氏をお招きしました。

綾野氏 勉強会の様子

綾野氏が伊丹市立図書館ことば蔵館長をされていた平成29年、市民、関係者、職員総勢27名で伊丹市立図書館ことば蔵に視察に行かせていただきました。同年、岸和田市にもお越しいただき、座談会を開催し、いろいろお話を伺いました。

今回も「伊丹市立図書館ことば蔵について」をテーマに中心市街地の賑わいづくりとしての図書館の事例をお話しいただきました。

勉強会の様子

領家氏は公私ともに産官学民連携の実践をされています。岸和田市立図書館では、「まちライブラリー@岸和田としょかん」を開設し、毎年春と秋にブックフェスタを開催するきっかけを作っていただいたご縁があります。今回は「産官学民連携の実践」をテーマにお話しいただきました。「図書館」というキーワードではなく、「行政はどのようなプラットホームを提供すべきか?」という問題を投げかけてくださいました。

アドバイザーとのフリートーク

  • 建て替えのプロセスの中で、結果的にこれが最適というものを導き出す … 市としての大きな課題
  • 多くの機能を兼ね備える施設であっても利用がない場合もある
  • どのように利用されているか … 利用者の多い曜日や時間帯の調査
  • お城に図書館があった頃を知っている方からの反発も考えられ、議会において、民意を無視して建てていいのかという意見が出る可能性も考える
  • WEB公開などで随時、思いを伝えていく必要がある
  • 岸和田であればいいという住民コミュニケーションの手法を考える
  • 図書館の利用はリピーターが多い。新規の人に来てもらうことに目を向ける
  • 図書館でありながら複合施設の利点 … 子どもからお年寄りまで全てのニーズに応えられる
  • 庁内は横のつながりが希薄
  • 「ことば蔵」に反対もあった。市民の声 + 職員の思い を伝えていった
  • この街はどんな人に住んでほしいのか、住んでいる人はどのようなことを求めているか等、複数の共有課題
  • 図書館だけで考えていくことではなく、全庁的な取り組みが必要

安城市アンフォーレ(安城市図書情報館)視察 8月1日(月曜日)

視察の様子 ICT化

 建設に至った経緯や、事業手法、ICT化や学校との連携、賑わいを創出している複合施設のあり方などを学ぶため、市の職員14名で視察に行きました。

質疑応答

複合施設建設に至る経緯について

 更生病院跡地の活用について、職員に聴取(構想策定懇話会)

 商店街が厳しい状況にあったことから賑わい、集客できる施設をと

 ・財政力  公共施設の最適化が求められている

  → PFI事業  契約金額の中で施設管理・維持・修繕。15年後の大規模改修を鑑みても職員の管理よりいい。   

     まちづくりの整備の観点から時代に合ったもの公費充当の申請

学校との連携について

 図書館教育アドバイザーの配置(元校長先生:所属は教育委員会)

  司書も専属の担当配置。

図書館の直営を選択した理由について

 直接雇用により、スタッフのレベルを上げていく教育の実施 (毎月1回、図書館教育アドバイザーによる研修)

指定管理との住み分けについて

 1階  指定管理 (多目的室の貸館業務)但し、市民課業務は直営

 2階以上の貸部屋に関しては市職員が対応。公民館よりはルールが緩い

 <条件>  図書館の利用登録をしている。グループ学習など 打ち合わせに使用

「地域力を育む」というコンセプト、実際はどうか。NPO等かかわりは? 

  近くに市民交流センターがある。アンフォーレの利用はどちらかというと個人。

   地域の人、個人個人が集まり活動し、集える場所として賑わいを創出している。 

第2回勉強会・視察報告会 8月10日(水曜日)

勉強会

これからの時代に求められる図書館のあり方を一緒に考え、それを実現するためにはどうすればよいか、勉強会を通じて全庁的に考えていく手法を考えるための勉強会であることの確認。

・11月23日(祝)に、市制施行100周年記念事業としてシンポジウムを開催予定。

テーマ「産官学民共創の新図書館をめざして(仮)」

  • 市が図書館を通じてどのような取り組みを行っているのか、市民と行っている協働の発表の場とする。
  • 市の取り組みを市民に伝え、提案する場にする。お願いするのではなく、“困りごと”を表に出して一緒にしませんかという空気を作る。この時点で“答え”がある必要はない。

庁内勉強会の様子

  • 図書館の活用により、ターゲット拡充 … 現役世代が関わっていくプロデュースが必要
  • 本を借りに行くという以外の必要性、施策を作り出す
  • 市民が多様な活動を実現できる場所に
  • 財政面から、価値や評価を捉えていないと充分な説明ができない
  • 市民の協力が必要であるということを発信していく
  • 勉強会の目的 … 市制施行100周年を機にこれからの図書館のあり方を考える
  • これまでの勉強会の結果が示されていない
  • 行政課題 … 建物の老朽化を鑑み、図書館機能をこれからのニーズに合わせる
  • まちづくり(市街地の活性化)が本当に市の課題になっているのか
  • 公共施設の再編(人口減少に伴い、財政源の確保が困難なため)と一緒に考えていく必要あり
  • どこにどんな人を集めるのか

視察報告会

勉強会の後、市長と教育長に視察報告をしました。

視察報告会の様子

  • 図書館が大切という共通認識を持った上で議論
  • 基礎研究にお金を使うことが市民にとっての図書館のオーソドックスな機能
  • 複合化することにより財源確保、他市の成功事例(地域の活性化、集客力)から民間との連携(資金、パワー活用)のノウハウを知る
  • 基本計画で財政的なこと、市民のニーズなどコンセプトをまとめる必要あり
  • 図書館の大切さ、あり方について市民が何を求めているか、手法ではなく何を大事にするか目的を共有し、色々な部署の意見を聞いてスタート地点にすることが大事
  • 財政的なことはさておき、知恵と工夫でどう埋めていくか検討
  • いつまでに建てるのかの議論
  • 求められている機能を考え、複合対象施設を決めてから、その範囲内で内容を決めていくという考えもある
  • 岸和田市にあと何があればハッピーか、いい提案ができるよう、問題解決を図る
  • 解決策を一緒に考えることで、こういうものがいるとの結論を見出すことができる