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知的書評合戦ビブリオバトル第3戦を開催しました
7月25日(土曜日)、ビブリオバトル第3戦が開催されました。
この日の発表者は5人でした。
浜塚 博さん 「チリメンモンスターをさがせ」 きしわだ自然資料館/監修 偕成社
観戦スタッフからのコメント
みなさんが普段食べている「ちりめんじゃこ」。その中にちりめんじゃこではない生き物が混ざっているのを見たことはありませんか?タコやタツノオトシゴの幼生が混ざっていることもありますよ!などの知識もお話してくださいました。観戦しているみなさんも思わず「へぇ~」と声を上げてお話に聞き入っていました。
斎藤 芳弘さん 「流星ひとつ」 沢木 耕太郎/著 新潮社
観戦スタッフからのコメント
歌手の藤圭子さんとインタビュアー兼・著者の沢木耕太郎さんがお酒を飲みながら対談されている様子が描かれている1冊をご紹介いただきました。出版されずに幻となるかもしれなかった1冊だそうです、という思わず「なんでなんで?」と聞きたくなる引き込まれるお話をしてくださいました。藤さんがなぜ歌手を引退されたのか?などのお話もされています、という内容の途中タイムアウトになってしまい、お話の続きが気になりました。
竹田 隆一さん 「杏のふむふむ」 杏/著 筑摩書房
観戦スタッフからのコメント
女優の杏さんが書かれたエッセイで、タイトルの由来はラジオ番組で本の紹介をするとき「ふむふむ」と杏さんが相槌を打っていたことから生まれたそうです。杏さんを知っている人はもっとファンになるし、知らない人は絶対ファンになる!と仰る発表者様は、「これでよいより、これがよい」という一文が印象的でしたとのこと。観戦者としてもこの一文にふむふむと思わず頷いてしまいました。
甘木 なな子さん 「シェイクスピア全集3-マクベス」 シェイクスピア/著 松岡 和子/訳 筑摩書房
観戦スタッフからのコメント
多くの訳者の翻訳により出版されている、シェイクスピアの四代悲劇のうちのひとつ『マクベス』ですが、中でもこの1冊をチョイスされた発表者様。主人公であるマクベスが、他のものと比べて情熱的に描かれているところが魅力的であると仰っていました。翻訳の微妙なニュアンスの違いで物語の印象が変わる、という観点での発表に読書量の多さを感じて思わず脱帽しました。
坂 寛明さん 「しずく」 西 加奈子/著 光文社
観戦スタッフからのコメント
第一声に、「本と図書館の応援団なんです!」という熱い想いを語っていただいて発表をしてくださいました。西加奈子さんのファンでいらして、サイン会にも足を運ばれるそうです。ビブリオバトル当日もサイン本を持参してくださいました。『しずく』の中では「ランドセル」という短編がオススメとのこと。西加奈子さんのWebサイトもおもしろいですよ!と仰っておられました。
第3回目の記念すべきチャンプ本は・・・
観戦者の投票の結果、第3回目のチャンプ本に選ばれたのは『チリメンモンスターをさがせ』(きしわだ自然資料館/監修・偕成社)でした。チャンプ本の発表者には図書館長から賞状が贈られました。
これからも引き続き素敵な本との出会いや本を介したコミュニケーションの場を提供していきたいと思っています。次回は8月28日に子どもビブリオバトルを開催予定です。図書館では「ビブリオバトル」の本の発表者を募集中です。ぜひ、お気軽にご参加ください。