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内水はん濫ハザードマップを更新しました
近年、局所的できわめて短時間に激しい雨が降る集中豪雨の発生が多くなっています。このような雨は、予測することが難しく、降り始めからわずかな時間で浸水被害を発生させることがあります。
本市では、おおむね10年に一度の雨を想定した計画雨量(時間雨量51.7mm/hr)を基準に、下水道(雨水管)の整備を進めています。
しかし、計画雨量を上回る大雨は、下水道管などで処理できないため、雨水が道路上にあふれ、低い場所(くぼ地)へ流れてたまります。
最近では、平成26年10月の台風19号により計画雨量を超える集中豪雨が発生し、床上・床下浸水と道路冠水などの被害を引き起こしました。
このような内水はん濫について、みなさんに浸水想定地域、気象情報等入手方法や避難方法などの情報提供を行うため、「内水はん濫ハザードマップ」を作成しました。
お住まいの地域がどの程度浸水する恐れがあるのかを知って、万が一の浸水時に冷静かつ適切に対応していただくとともに、浸水被害の軽減のためにお役立てください。
内水はん濫ハザードマップのダウンロードはこちら [PDFファイル/12.16MB]
内水はん濫ハザードマップ(軽量印刷用) [PDFファイル/3.02MB]
内水はん濫ハザードマップ作成概要 [PDFファイル/839KB]
内水はん濫と外水はん濫(洪水)の違い
内水はん濫…集中豪雨により降った雨が河川等へ排水しきれなくなり下水道管(雨水管)や水路から水があふれる浸水のことです。
外水はん濫(洪水)…河川の水位の上昇により堤防が決壊し水があふれる浸水のことです。家屋の倒壊や流出等、大規模な被害を引き起こすことがあります。
浸水に備えましょう
大雨などのときには、テレビ、ラジオなどにより最新の注意報、警報の発表状況を確認するようにしましょう。テレビ、ラジオのほかには、NTTテレホンサービス「117」や気象庁ホームページでも確認できます。
※岸和田市に注意報・警報が発表される際の雨量基準値などについては、気象庁ホームページで知ることができます。
雨の強さ、降り方と災害の危険性など
予報用語と1時間雨量 | 人の受けるイメージ | 人への影響と屋外の様子 | 災害の危険性 | |
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やや強い雨 (10~20mm未満) |
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ザーザーと降る。 | 地面からのはね返りで足元がぬれる。 | この程度の雨でも、長く続くときは注意が必要。 |
強い雨 (20~30mm未満) |
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どしゃ降り。 | 傘をさしていてもぬれる。車はワイパーを速めても見づらい。 | 側溝や水路があふれ、道路が冠水する恐れ、小規模のがけ崩れの恐れがある。 |
激しい雨 (30~50mm未満) |
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バケツをひっくり返したように降る。 | 道路が川のようになる。 | 山崩れ、がけ崩れが起きやすくなり、危険地帯では避難の準備が必要。 |
非常に激しい雨 (50~80mm未満) |
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滝のように降る。 ゴーゴーと降り続く。 |
傘はまったく役に立たなくなる。水しぶきで、あたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなる。 | 土石流が起こりやすい。 多くの災害が発生する。 |
猛烈な雨 (80mm以上) |
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息苦しくなるような圧迫感がある。恐怖を感じる。 | 雨による大規模な災害の発生するおそれが強く、厳重な警戒が必要。 |
インターネットでも気象情報を入手できます
- 高解像度降水ナウキャスト(外部リンク)
- Yahoo!雨雲ズームレーダー(外部リンク)
- おおさか防災ネット(外部リンク)
※ 災害が発生したときに、登録メールアドレスへ災害情報を配信します。
下記ホームページにアクセスし、登録しておきましょう。 - 大阪府河川防災情報(外部リンク)
- 緊急エリアメール
※ 岸和田市域にある携帯電話、大規模災害が発生したときやその恐れがあるとき、気象庁や国・地方公共団体が配信する「緊急地震速報」や「津波速報」、「災害・避難情報」をお知らせするメールサービスです。受信設定が必要な場合がありますので、各携帯電話会社のホームページでご確認ください。
上記のほか、岸和田市では災害時に公式Facebookと公式Twitterを利用し、情報発信します。
浸水時の避難
水平避難と垂直避難
災害では、早めの避難が重要です。
ただし、すでに避難経路が浸水しているなど、危険が間近に迫っている状況での無理な避難行動は極力避けなければなりません。そのため目安として浸水深が1m未満である場合は、避難所への移動(水平避難)だけでなく、近隣ビルの高層階や自宅の2階といった高い所への移動(垂直避難)を行い、救助を待つという判断も必要です。
豪雨の時には地下階は危険です
- 地下室では外の様子がわかりません。
- 水圧でドアは開きません。
- 浸水すると一気に水が流れ込みます。
- 浸水すると電灯が消え、エレベーターは止まります。
- 地下駐車場は浸水する恐れがあります。
浸水の危険があるときは早めに避難しましょう。
浸水被害を軽減するために
みなさんのお宅の地面の高さが周辺の土地より低い場合は、敷地内に雨水が流入しやすくなりますので、新築・改築の際には、建物・敷地のかさ上げや地下施設の入り口を高くすることをご検討ください。
側溝等に落ち葉やゴミなどが詰まると浸水の原因となりますので、日頃から家の周りの側溝などの点検・清掃にご協力ください。
農地、山林は雨水が浸透しやすく、ため池は大雨が降った際に雨水を一時的にためて、浸水被害を軽減する効果がありますので、適切な維持管理と保全をお願いします。
開発が進む前…雨水の大半は地中に浸透したり、水田やため池に貯留され、下流への流出は抑えられます。
開発が進んだ後…地表がコンクリートやアスファルトで覆われたり、森林や水田・ため池がなくなることにより、下流への地流出が増大し、低平地でのはん濫被害が増加します。
避難に関するお問い合わせは危機管理課(市役所新館2階 電話:072-423-9437 ファクス:072-423-6933)まで