本文
岸和田市忠岡町消防指令センターの運用効果
岸和田市と忠岡町が消防指令業務の共同運用を開始し約2年が経過しました。
消防指令センターの共同運用について
令和3年2月26日より岸和田市消防本部内に岸和田市忠岡町消防指令センターを設置し忠岡町と共同で消防指令業務の運用を行っています。
消防指令業務とは、火災や救急事案の119番通報を受けた指令センター員が、必要に応じた消防車両や救急車を災害に出場させる業務です。
共同運用で期待されるメリット
共同運用を行うことで期待されるメリットとしては、財政面でシステム整備費の低廉化や負担分散が図れるほか、住民サービスの向上に直結する新たな運用としてシステムを活用した自動応援が挙げられます。
岸和田市と忠岡町の自動応援としては、境界付近で発生した災害において、管轄にとらわれず災害現場に最も早く対応できる隊に自動的に出場指令を行う『直近指令』と、岸和田市と忠岡町のどちらか一方において災害事案が集中し、災害対応が可能な隊がなくなった場合、自動的にもう一方の消防本部に出場指令を行う『ゼロ隊運用』の2つの運用を実施しています。
これらの自動応援を実施することで、迅速な対応による現場到着時間の短縮や相互補完体制の効率化を図ることが期待されます。
共同運用の効果
共同運用の効果として、令和3年度及び令和4年度中の両市町を跨いだ自動応援としての直近指令が適用された出場について検証を行ったところ、下表のとおり、火災事案、救急事案ともに火災現場到着時間の短縮が図れている結果となりました。
今後も引き続き、運用体制などの検証を行い、必要に応じて体制を見直し、住民サービスの更なる向上に取り組みます。