令和4年度フォローアップ監査の結果

第1　監査の対象

1　対象事務

令和3年度定期監査における指摘事項に対して講じた措置

2　対象部課

(1) 子ども家庭応援部（子育て支援課、子育て施設課、こども園推進課）

(2) まちづくり推進部（住宅政策課）

(3) 建設部（水とみどり課）

(4) 公営競技事業所

(5) 市議会事務局（総務課）

(6) 消防本部（消防署）

(7) 教育総務部（総務課、学校給食課、産業高校学務課）

(8) 生涯学習部（生涯学習課、スポーツ振興課、郷土文化課）

第2　監査の目的

フォローアップ監査は、令和4年度岸和田市監査等実施方針に定めるところにより、前回の定期監査で、是正・改善の必要があるため指摘事項とし、地方自治法第199条第14項の規定により、市長等から措置状況の提出を受けた事項について、内部点検体制が有効に機能しているかとの視点により、改善状況の確認を行い、類似指摘事項の発生防止を図ることを目的とする。

第3　監査の主な実施内容及び着眼点

監査対象部課から、令和3年度定期監査における指摘事項に対して講じた措置に関し、次の4点について記載した資料の提出を受け、措置内容の点検に必要な契約書や領収書等の関連書類等の提出を求め、また、関係職員から内部点検体制について聴取することにより、指摘事項についての改善状況の確認を行った。
(1) 監査結果の課内周知方法

(2) 令和4年度の執行状況

(3) 措置を講じた内容が継続して行われているかの確認

(4) その他、事務改善に向けた取り組み等 

第4　監査の実施場所及び日程

1　実施場所

監査委員室

2　日程

(1) 調査期間　令和5年2月13日から令和5年3月29日まで

(2) 監査実施日　令和5年3月29日

第5　監査の結果

監査対象部課での令和3年度定期監査における指摘事項26件について、改善状況を確認した結果、25件は改善されていることを確認した。しかし、子育て施設課の1件については、改善が見られず同じ誤りを生じていたため、下記の判断基準（11）により、再度指摘事項とした。

指摘事項については、再び同じ誤りが生じないよう是正・改善の必要があるため、適切な措置を講じられたい。なお、措置を講じたときは、遅滞なく通知されたい。

指摘事項と判断した基準は、次のとおりである。

指摘事項 　(1)　市に損害を与えている、又は損害を与える恐れがあるもの 　(2)　収入確保に適切な措置を要するもの 　(3)　予算を目的外に支出しているもの 　(4)　不必要な予算執行をしているもの又は損害を生じているもの 　(5)　法令や条例、通達等に違反しているもの 　(6)　契約や協定等に反しているもの 　(7)　機関の意思決定が適切になされていないもの 　(8)　書類の隠匿や改ざんその他の故意による違反行為があるもの 　(9)　重大な過失又は著しい怠慢によって誤りを生じているもの 　(10)　正確性、経済性、効率性又は有効性の観点から改善を要するもの 　(11)　前回、指摘事項又は注意を要する事項とした事項のうち、是正・改善されていないもの 　(12)　前回、観察事項とした事項のうち、再度誤りがあったもの（修正されたものを含む） 　(13)　注意事項に該当する事項が多数存在するなど財務事務が全般的に不適切であるもの 　(14)　その他、不当又は適正を欠く事項で指摘が適当であると認められるもの

1　子ども家庭応援部

 (1) 子育て支援課

指摘事項	措置内容	改善状況の確認
夏期チビッコホーム運営協力金を現金で受領したときは、納入通知書兼領収証書に出納員の領収印を押印することになっているが、他の印を押印していたものがあった。	今回、納入通知書兼領収証書に他の印を押印してしまったものは、窓口にて受付した際に、受付窓口に数種類の印があったため、誤って出納員の領収印以外の印を使用し、押印してしまったものです。 窓口で現金を領収する際に使用する印については、必ず出納員の領収印を使用し、他の印と区別して保管するよう、課内へ周知しました。今後は、押印誤りがないよう十分に注意し、処理を行います。	令和4年度の夏期チビッコホーム運営協力金を現金で受領する際に交付する領収証書について、岸和田市財務規則で定められた出納員の領収印が使用されていることを確認した。また、出納員の領収印について、他の印と区別して保管されていることも確認した。

 (2) 子育て施設課

指摘事項	措置内容	改善状況の確認
地方自治法施行令第167条の2第1項第3号を適用した随意契約について、岸和田市財務規則で定められたホームページでの公表の手続に不備が見受けられた。	契約締結後の情報を公表することについて、課内決裁は行っていましたが、市ホームページへの掲載を失念しておりました。 定期監査の事前調査において指摘を受け、契約締結後の情報の公表作業を完了しています。 今後、市ホームページへの掲載を失念しないよう、課内決裁と並行して市ホームページへの掲載作業を行うなど管理点検体制を見直し、漏れがないよう徹底していきます。	令和4年度の契約のうち地方自治法施行令第167条の2第1項第3号を適用した随意契約について、発注見通し及び契約締結前情報の市ホームページでの公表手続がされていないものがあった。岸和田市財務規則で定められた市ホームページでの公表の手続について、一部改善が見られなかった。

ア　指摘事項

地方自治法施行令第167条の2第1項第3号を適用した随意契約について、岸和田市財務規則で定められたホームページでの公表の手続に不備が見受けられた。（判断基準　（5）（11））

 (3) こども園推進課

指摘事項	措置内容	改善状況の確認
時間外勤務命令事務について、勤怠システムへの入力を誤ったため、超過勤務手当が少なく支給されていたものがあった。	支給漏れのあった超過勤務手当は、令和3年12月支給の給与にて調整し支給しました。 今後は、同様の誤りが起きないよう、時間外勤務の適正管理に関する指針に沿った手続を改めて課内周知するとともに、複数人で点検及び照合できるよう業務体制を見直し、時間外勤務実績と入力の確認を徹底いたします。	勤怠システムへ入力を誤ったことにより一部未払いとなっていた超過勤務手当について、支給済であることを確認した。また、令和4年度の時間外勤務命令事務について、適正に行われていることを確認した。

2　まちづくり推進部

(1) 住宅政策課

指摘事項	措置内容	改善状況の確認
随時の費用に係る資金前渡については、目的完了後10日以内に精算しなければならないが、精算が遅延しているものがあった。	指摘を受けた精算の遅延は、会計処理について担当者の理解が不足していたことと、精算漏れを点検する体制が整備されていなかったことが原因です。今後は資金前渡を受ける都度速やかに精算処理を行い、精算漏れがないようチェック表を用いて担当長及び担当員が点検し、また、所属の職員に対し会計処理について周知を徹底し、適正に業務を遂行します。	令和4年度は資金前渡の方法による支払がなかったが、資金前渡の手続についてチェック表が作成されていることを確認した。

 

3　建設部

(1) 水とみどり課

指摘事項	措置内容	改善状況の確認
承継許可書の交付に係る手数料の領収書について、書き損じた領収書の原本が保管されていないものがあった。	領収書の発行に際し、書き損じた場合は必ず原本を回収のうえ、控えとともに無効処理を実施したうえ、適切に保管します。	令和4年度の手数料等を領収した際に交付した領収書について、書き損じた領収書の控えと原本が保管されており、適正に無効処理されていることを確認した。
歳入を収入するときはこれを調定しなければならないが、現金で受領した墳墓の承継許可書交付に係る手数料について、調定されず、保管されているものがあった。	現金を直接徴収した際には、直ちに調定処理を行い、市金庫への納付を徹底するとともに、鍵付き引き出し内の現金を毎終業時に確認し、再発防止を徹底します。	令和4年度に徴収した墳墓承継許可書交付に係る手数料について、適正に調定及び収入されていることを確認した。
地方自治法に基づく行政財産の目的外使用許可をすべきところ、都市公園法に基づく都市公園占用許可をしているものがあった。	都市公園以外の児童遊園等の市有地の利用手続きについては、行政財産の目的外使用許可により行います。	令和4年度に行った目的外使用許可につき、都市公園法の適用外であるものについては地方自治法に基づく目的外使用許可がされており、都市公園法の適用のあるものについては都市公園法に基づく占用許可がされていることを確認した。
取得価格5,000円以上の備品については、備品台帳に記載しなければならないが、記載のないものがあった。	備品購入時において、物品分任出納員及び使用担当者により備品台帳へ記載及び備品シールの貼り付けを確認し、再び誤りが生じないよう適正、確実に事務処理を行います。	令和4年度の購入備品について、備品台帳に正しく記載されていることを確認した。なお、前回備品台帳に記載されていなかった備品については記載されていることを確認済である。
令和2年度岸和田市墓苑使用申込について、申込みの事実を証する書類を確認できなかったものがあった。	使用申込の受付事務に際し、受付処理及び申込登録後に、申請者に申込書原本を渡してしまい、保管書類が確認できない状況になったものです。今後は、同じ誤りが生じないよう、申込関係書類の取り扱い及び管理を徹底いたします。	令和4年度の岸和田市墓苑使用者の公募について、申込みの事実を証する書類が保管されていることを確認した。

 

4　公営競技事業所

指摘事項	措置内容	改善状況の確認
歳入を収入するときはこれを調定しなければならないが、調定されず、保管されているものがあった。	ご指摘の、調定されず保管されていた歳入については令和3年12月2日に調定し、収入済みとしました。今後は、同様の誤りが起きないよう、チェックリストを作成し、複数人で確認をして、収入事務の進捗状況を的確に把握し、調定もれ及び長期間の現金の保管等が無いようにいたします。	調定されず保管されていたものについて、調定し、収入されていたことを確認した。また、令和4年度の現金取扱事務について、適正に管理されていることを確認した。
予想紙売店貸付料及びサイクルピア岸和田ＢＭＸコースの光熱水費徴収金について、遅れた時期に調定し、納入通知を行っていたものがあった。	ご指摘の、予想紙売店貸付料及びサイクルピア岸和田ＢＭＸコースの光熱水費徴収金が遅れた時期に調定したことについては、適切な時期に調定することを失念したことが原因です。今後、全ての貸付事務及び光熱水費実費徴収事務について、チェックリストを作成し、複数人で確認をして、収入事務の進捗状況を的確に把握し、調定遅延が無いようにいたします。また令和3年10月以降分については、適切な時期に調定し、納入通知を行い、全て入金確認をしました。	令和4年度の予想紙売店貸付料及びサイクルピア岸和田ＢＭＸコース等の光熱水費徴収金について、調定が遅れているものはないことを確認した。
特別観覧席レストラン、第1号売店、たばこ売店等の貸付料について、調定されていないものがあった。	ご指摘の3件の納付について、調定を行い、納入通知書を送付して、令和4年5月26日には入金されたことを確認いたしました。今後、貸付事務についてチェックリストを作成し、複数人で確認をして、収入事務の進捗状況を的確に把握し、調定もれが無いようにいたします。	調定が漏れていた3件について、すべて調定及び収入されていることを確認した。また、令和4年度の特別観覧席レストラン、第1号売店、たばこ売店等の貸付料について、適正に調定されていることを確認した。
平成30年12月17日付け総務部長通知により、既存の備品台帳に記載の備品に関しては、平成31年4月1日時点で現存するものを令和元年度末までに新様式に移記することとされていたが、新様式への移記が完了していなかった。	ご指摘を受けた後、既存の備品台帳に記載の備品について、新様式の備品台帳への移記を行い、令和4年9月30日に完了いたしました。今後、遺漏がないよう注意を払って、複数人での確認を行い、適正に備品を管理します。	平成31年4月1日時点で現存する備品について、新様式に移記されていることを確認した。また、令和4年度に購入した備品について、備品台帳に記載されていることを確認した。
時間外勤務命令事務について、勤怠システムへの入力を誤ったため、超過勤務手当が多く支給されていたものがあった。	ご指摘の、時間外勤務命令事務につきまして、速やかに人事課と協議し、令和4年1月分での調整となり、勤怠システムの修正入力を行いました。今後、このような事象が発生しないようにいたします。	勤怠システムへ入力を誤ったことにより一部過払いとなっていた超過勤務手当について、過払い分が返還されたことを確認した。また、令和4年度の時間外勤務命令事務について、適正に行われていることを確認した。

5　市議会事務局

指摘事項	措置内容	改善状況の確認
予算執行は会計年度の所属を区分して行わなければならないが、令和2年度の通信運搬費について、令和3年度の予算で執行されているものがあった。	地方自治法第208条の規定による会計年度独立の原則に基づいて適正に事務を執行するように、課内での周知を徹底しました。 今後、特に出納閉鎖期間においては、旧年度、新年度の区分を今まで以上に意識し、財務会計システムへの入力や確認、回議の際の確認を行うよう徹底します。	令和4年度の通信運搬費について、会計年度の所属を区分して適正に予算執行されていることを確認した。

6　消防本部

（1）消防署

指摘事項	措置内容	改善状況の確認
時間外勤務命令事務について、時間外勤務実績の報告を誤ったため、超過勤務手当が少なく支給されていたものがあった。	支給漏れのあった超過勤務手当は､令和3年11月支給の給与にて調整し支給しました｡時間外勤務命令事務について､時間外勤務【計画書･命令書･実績報告書】への記載方法を見直し､報告内容の確認を複数人で行い､手当の支給漏れを今後起こすことのないよう徹底いたします｡	時間外勤務実績の報告誤りにより一部未払いとなっていた超過勤務手当について、支給済であることを確認した。また、令和4年度の時間外勤務命令事務について、適正に行われていることを確認した。

7　教育総務部

(1) 総務課

指摘事項	措置内容	改善状況の確認
会計年度任用職員報酬の支払事務について、戻入額の算出を誤っていたものがあった。	戻入額の算出誤りは、支給した報酬額から実際に勤務した日数に応じた報酬額を差し引き算出すべきところ、勤務しなかった日数に応じた報酬額を戻入額としたため、その報酬額を元に算出する雇用保険料及び所得税の戻入額も誤ったことが原因です。今後は、算出誤りがないよう担当内での複数のチェックをおこないます。	令和4年度の会計年度任用職員報酬の支払事務について、適正に処理されていることを確認した。また、給与システムにより算定した額について複数人で点検していることを確認した。

 

（2）学校給食課

指摘事項	措置内容	改善状況の確認
予算執行は、会計年度の所属を区分して行わなければならないが、令和2年度の賄材料費について、令和3年度の予算で執行されているものがあった。	地方自治法第208条の規定による会計年度独立の原則に基づき適正に事務を執行するよう、改めて課内に周知しました。特に出納閉鎖期間においては、旧年度・新年度の区分を意識し、財務会計システムへの入力、確認及び決裁を行うようにします。	令和4年度の賄材料費について、会計年度の所属を区分して適正に予算執行されていることを確認した。

 

（3）産業高校学務課

指摘事項	措置内容	改善状況の確認
旅費について、支出金額を誤っていたものがあった。	支出金額の誤りについては、データ入力の際に誤り、決裁時に気付くことが出来ませんでした。今後は徹底した確認作業を行います。まず、担当者がデータを入力して書面で請求金額のチェックを行ったあと、新たに別の担当者が金額等の誤りがないか再度チェックをします。その後は担当長、課長が金額等の確認を行うように点検体制を見直します。	令和4年度の教職員の旅費について、支出金額を誤っているものがないことを確認した。

 

8　生涯学習部

(1) 生涯学習課

指摘事項	措置内容	改善状況の確認
公民館の使用料の領収書について、領収書を書き損じた場合、破棄せず、控えと領収書の原本を一緒に保管することになっているが、書き損じた領収書の原本が保管されていないものがあった。	本件については、領収書記載内容に訂正があり再発行を行った際、すでに交付済みの領収書原本を回収すべきでしたが、紛失したとのことで回収できませんでした。 領収書の発行に際し、書き損じた場合は必ず原本を回収のうえ、控えとともに無効処理を行うよう、職員全員に朝礼及び各担当会議にて再度周知しました。	現金を直接領収した際に使用している令和4年度の手書き領収書綴について、適正に取り扱われていることを確認した。
公民館の使用料について、使用料を誤って算出し、徴収しているものがあった。	本件については、保育室の使用料1時間につき100円を誤って200円徴収したものでした。誤りが発覚後、速やかに利用団体へお詫びした上で使用料還付手続きを行い返金しました。 今後、公民館等使用許可申請書を受け付ける際には、公民館の室使用料又は設備使用料の額をその都度確認するとともに、複数人により算出額を確認してから領収するようにします。	使用料を誤って算出し徴収していたものについて、令和3年10月に還付済であることを確認した。また、令和4年度の公民館の使用料について、使用料を誤って算出し、徴収しているものがないことを確認した。
岸和田市立公民館及び青少年会館の設置、管理等に関する条例施行規則第8条第1項の規定による公民館等使用料減免申請書の提出を受けずに、使用料を免除しているものがあった。	減免申請書の提出が漏れていた本件の利用団体は、公の団体として公民館を定期利用しており、使用許可申請ごとに減免申請書を提出してもらっているところ、一部について減免申請書提出の確認が漏れていました。 今後、公民館等使用許可申請書を受け付ける際には、使用料の減免の有無を確認するとともに、決裁の過程においても、その都度複数人により確認するようにします。	令和4年度の公民館等使用料について、岸和田市立公民館及び青少年会館の設置、管理等に関する条例施行規則第8条第1項の規定による減免手続を経ずに使用料を免除しているものはないことを確認した。
社会教育関係団体運営補助金について、交付決定後に補助事業の内容が変更されたが、社会教育関係団体運営補助金交付要綱第5条の規定により提出しなければならないとされている補助事業経費配分（内容）変更承認申請書が提出されていないものがあった。	本件については、当該社会教育関係団体の役員会及び常任委員会において補助事業の内容変更が可決されていましたが、市への変更承認申請書の提出を失念していたものでした。 今後は同じ誤りが生じないよう、岸和田市補助金交付規則及び社会教育関係団体運営補助金交付要綱に沿った事務処理ができているかを確認して手続きを進めるよう徹底してまいります。	令和4年度の社会教育関係団体運営補助金について、岸和田市補助金等交付規則及び社会教育関係団体運営補助金交付要綱に沿って、適切に処理されていることを確認した。

(2) スポーツ振興課

指摘事項	措置内容	改善状況の確認
行政財産の未申請使用事実が判明したことにより行った不当利得返還請求について、利息相当額の算出方法に誤りがあった。	利息相当額の算定誤りによる不足分については、調定処理を行い、令和4年3月7日に入金されていることを確認しました。今後は同じ誤りを防ぐため、複数人で確認し、適切な事務執行を行います。	利息相当額の算定誤りによる不足分について、調定及び収入されていることを確認した。令和4年度については、行政財産の未申請使用の案件はなかった。

(3) 郷土文化課

指摘事項	措置内容	改善状況の確認
現金を受領したときは、領収書を交付しなければならないが、図録等収入について、領収書を交付していないものがあった。	現金を受領した場合は、必ず領収書を交付することを職員間において改めて確認するとともに、複数人でのチェックを行い、適切な事務処理を行います。	令和4年度の図録等収入等について、領収書の交付が漏れているものはないことを確認した。
岸和田市事務決裁規程では、入札業者を指名することについて、長期継続契約の支出負担行為の場合は、当該契約に係る総額が専決事項の対象金額とされている。指名競争入札の入札業者指名に係る決裁について、予定金額の総額は2,000万円以上であり、市長決裁とすべきところ、部長専決されているものがあった。	本件については、事務決裁規程の確認不足による誤りであり、指名競争入札に係る決裁時には事務決裁規程の添付を徹底するとともに、起案文書に予定金額の総額を明記するなど防止策を講じました。今後は、このようなことのないよう、適切な事務処理を行います。	令和4年度の入札及び契約事務について、決裁区分を誤っているものがないことを確認した。

第6　意見

前回の定期監査における指摘事項について、市長等から措置状況の通知がなされていたにもかかわらず、改善が見られず再度指摘事項としたものがあったことは、誠に遺憾である。

改善が見られなかった課においては、監査結果や管理点検体制について部課内で情報共有し、再発防止策について課内で十分に検討されたい。今回改善が確認できた部課についても、今一度管理点検体制を検証し、引き続き事務が適正に行われるよう望む。

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