本文
いきいき学びのプラン(58号)
いきいき学びのプラン第58号 平成28年(2016)9月号
2016年9月 58号 一括ダウンロードはこちら [PDFファイル/7.51MB]
2-3面 子どもの安全 地域守ろう! [PDFファイル/2.93MB]
家庭教育学級の保育を支える、お二人にお話を伺いました。
- 竹末美恵子(たけすえ みえこ)さん
家庭教育学級たんぽぽ出身。定期講座「親子でWAO!」岸和田女性会議事務局など積極的に活動されています。
- 津山早苗(つやまさなえ)さん
家庭教育学級どんぐり出身。NPO法人「ここからkit」保育サポーターなど、親子に関わる活動を幅広くされています。
地域巡回 指導・連携
スクールガードリーダー学校外の安全確保
子どもの安全見まもり隊 ボランティア募集中学校内の安全確保
見守りボランティア被害の拡大防止
子ども110番運動 ボランティア募集中市内巡回 犯罪抑止
青色防犯パトロール子どもに関する情報発信
安心・安全メール「こども99番」
1面 ひとが咲く。
家庭教育学級の保育を支える、お二人にお話を伺いました。
津山さんと竹末さん
竹末美恵子(たけすえ みえこ)さん
家庭教育学級たんぽぽ出身。定期講座「親子でWAO!」岸和田女性会議事務局など積極的に活動されています。
津山早苗(つやまさなえ)さん
家庭教育学級どんぐり出身。NPO法人「ここからkit」保育サポーターなど、親子に関わる活動を幅広くされています。
保育指導者とは?
保育指導者は学級生の自主保育の指導や手助けをしています。
家庭教育学級とは?
子育て中の大人たちが子どもの成長に関わる様々な課題を考え、学ぶ場として、教育委員会が開設している自主保育付の学級です。保育は、ただの一時預かりではなく、学級生同士が、預ける側と預かる側になりながら、保育指導者と協力して「子どもたちにとって」という視点で運営を考えています。
家庭教育学級の夏のイベント風景
保育指導者を始めたきっかけは?
竹末さん
結婚を機に、岸和田市に引っ越してきました。たんぽぽ家庭教育学級に誘われ参加したところ、学びに対して意欲的な学級生の姿に感銘を受けました。そして、自主保育にも驚きました。※保育委員会に参加することで、年上のママたちから様々なことを教えてもらえることが、楽しくて仕方がありませんでした。自分自身がつらい時も公民館活動に助けられました。それがきっかけとなり、我が子が幼稚園に入ってから、保育指導者を始めました。
※保育委員会
保育付学級の交流会。遊びやおやつなど保育に関しての情報交換の場。(現在は休止)
津山さん
高石市から、岸和田市に引っ越してきました。その際、どんぐり家庭教育学級に参加しました。知らない土地で、自分の居場所ができたと感じました。また、学級生の時に子どもが生まれました。私自身、学級に残りたいという気持ちが強く、0才児の子どもと共に参加しました。ほとんどが保育室での学習でしたが、そこで学んだことを、次の人にも伝えたいと思い、保育指導者を始めました。
色ぬりをしている子どもたち
保育室に入るとき、大切にしていることは何ですか?
安全が一番大切です。保育の時には、その日の子どもの状況を聞き、帰りには保育室での様子を伝えます。コミュニケーションをとることで、保護者との信頼関係が生まれ、安心して子どもを預けてもらえるようになります。
あえて言うなら『親も勉強、子も勉強』です。子どもを預けるのは、親の活動のために、子どもの存在が邪魔だからではありません。子どもは子どもで、保育室の中で学ぶ権利があります。保護者と離れることもまた勉強なのです。
保育室で遊ぶ子どもたち
現在の子育て世代に向けてエールをお願いします
満点を目指す必要はありません。半分くらい頑張ればそれでいいんです。それが『良い加減(いいかげん)』なんです。周りにはたくさんの味方がいます。無理せず、周りを巻き込んじゃいましょう。してもらったら、してあげたらいいんです。
保育風景 魚釣りゲーム
取材を終えて
「保育者が楽しめば、子どもが楽しんでくれる。子どもが楽しんでいれば、親も楽しい」とお二人はお話されていました。本当にその通りで、保育室でのお二人はとても楽しそうでした。それにつられて子どもたちも楽しそうで、こちらも楽しい気分になりました。『親も子も、それぞれの場所で学び成長する』そんな環境がとても素晴らしいと感じました。
2・3面 子どもの安全 地域で守ろう! 「安心」「安全」なまちづくり
「黄色い旗を持って立っている人をよく見るけど、誰だろう?」
「青い回転灯の車は何の車?」
そんなことを思ったことがある人は意外と多いのではないでしょうか。
市では、子どもの安心・安全を守るため、地域の方々のご協力のもと、様々な活動を行っています。
今回は、地域の方々が子どものために取り組んでいる活動についてご紹介します。
身近な活動、できそうな活動から始めてみませんか。
スクールガードリーダー(地域巡回 指導・連携)
★スクールガードリーダーって?
市教育委員会より委嘱を受けた元警察官のお二人が、岸城中学校区・久米田中学校区を中心に、通学路、学校周辺、子どもの遊び場などを登下校時に自転車で巡回しています。
また、小学校への巡回指導や、各地域の子どもの安全見まもり隊との情報交換、不審者や危険車両の通報など、家庭や地域の関係機関・団体と連携しながら、子どもの安全を見まもっています。
岸城中学校区担当 春名さん
写真 久米田中学校区担当 近森さん
子どもの安全見まもり隊(学校外の安全確保)ボランティア募集中
★子どもの安全見まもり隊って?
登下校時における子どもたちの安心・安全を確保するため、各小学校のPTAや地域の方々のご協力のもと、通学路や遊び場、大人の目が届きにくい危険な場所などで見まもり活動を行い、安全確保に努めています。
★何人くらい活動してくれてるの?
市内では3, 500名以上の方が見まもり隊として活動しています。また、みなさんボランティアで活動いただいています。誰でも、いつでも、無理なく、自由に参加することができます。
★ご協力いただける方へ
現在、多くの方にご協力いただいていますが、下校時など、まだまだ人数が少ない時間帯があります。少しでもご協力いただける方は、生涯学習課または各小学校までお問い合わせください。市で保険に加入した後、活動をお願いします。
中央校区 見まもり隊
ハイタッチ‼
見守りボランティア(学校内の安全確保)
★見守りボランティアって?
子どもたちが毎日学校で安心して過ごせるように、不審者の校内への侵入対策として、取り組んでいます。多くのボランティアの方々にご協力いただき、子どもの登下校時、校門付近において、不審者が校内に入ってこないように見まもり活動を行っています。
★子どもの安全見まもり隊との違いは?
子どもの安全見まもり隊が、通学路や人通りが少ない場所など、校外で見まもり活動を行っているのに対して、見守りボランティアは校内に不審者が侵入しないように、校門前で見まもり活動を行っています。
見守りボランティアの様子
子ども110番運動(被害の拡大防止)ボランティア募集中
★子ども110番運動って?
子どもたちがトラブルに巻き込まれそうになった時に、助けを求めてかけ込むことができるように、地域の協力家庭・事業所が目印となる小旗やタペストリーなどを掲げています。助けを求めて来た子どもたちを保護することにより、子どもたちを犯罪から守り、被害を最小限にくい止めようとする運動です。
★市内に何軒くらいあるの?
市内では5,000軒以上の家庭・事業所に、ご協力いただいています。
★ご協力いただける方へ
ご協力いただける方は、生涯学習課または各小学校までご連絡ください。
5つの約束まもろうね!
1 一人で遊びません。
2 知らない人について行きません。
3 連れて行かれそうになったら大声を出して助けを求め、「こども110番の家」へ逃げ込みます。
4 だれと、どこで遊ぶか、いつ帰るかを家の人に言ってから出かけます。
5 お友だちが連れて行かれそうになったら、すぐに大人の人に知らせます。
目印のタペストリー
青色防犯パトロール(市内巡回 犯罪抑止)
★青色防犯パトロールって?
青色防犯パトロール活動は、青色回転灯を点灯させながら市内を走行し、犯罪や事故を防ぐとともに、子どもを狙った犯罪の抑止と子どもの登下校時の安全を確保するために行っています。自動車で活動を行うので、広範囲を巡回することができるのが特徴です。
★何台くらい活動しているの?
市では公用車21台が活動しています。そのほかにも、防犯ボランティアとして、岸和田市災害時無線協力会、市民協議会、町会などでも青色防犯パトロールが行われています。
うさぎの形の青色回転灯
青色防犯パトロール車
安心・安全メール「こども99番」(子どもに関する情報発信)
★安心・安全メール「こども99番」って?
市内で、子どもたちへの事件や事故、不審者の出没情報など、子どもの安全に関わる情報が提供された際、あらかじめご登録いただいたパソコンや携帯電話に、情報をメール配信しています。
★登録したいけど、どうすればいいの?
・QRコード読み取り
QRコードを読み取りいただきますと簡単に登録できます
・「こども99番」でインターネット検索
・URL直接入力
https://www.city.kishiwada.osaka.jp/soshiki/67/kodomo99.html
・登録できない場合は、生涯学習課までご連絡ください
地域のみなさまのご協力によって、岸和田市がより良い街へと変わっていきます。
♥ 犯罪者や不審者を寄せ付けず、犯罪の起きにくい街をつくります。
♥ 地域住民の防犯意識の高揚につながります。
♥ 子どもたちに「見まもられている」という安心感が生まれます。
♥ 世代間の交流が深まり、地域の絆も深まります。
♥ 子どもたちが積極的に挨拶するようになります。
「地域の子どもは地域で守る」を目標に、岸和田市を子どもに関する事件がない安心・安全な街にしていきましょう。みなさまのご協力をお願いします。
4面 おやこ文庫
おやこ文庫とは・・・
公民館で行われている文庫活動です。昭和52年にスタートしました。
ボランティアさんが本の整理、運営などを担ってくれています。地域に密着した文庫は長年、子どもたちに愛されています。
光陽おやこ文庫(光陽地区公民館)
★第1.2.3土曜日 13時~15時 (貸出は常時)
光陽おやこ文庫は、市立図書館から定期的に配本があるので、たくさんの種類の本を読むことができます。読みたい本のリクエストも受け付けており、貸し出しも毎日しているので、とても利用しやすい文庫です。
季節の催し物であるお話し会では「おはなしのろうそく」を灯して、ボランティアさんがお話をします。子どもたちは、耳から聴くお話だけで自らの想像力を働かせ、お話を楽しみます。
夏休みには毎年恒例、大人気の貯金箱作りもしています。本をたくさん借りると景品がもらえたりと、いろいろな楽しみがある文庫です。
ボランティアのみなさん
準備された素敵な景品
城北おやこ文庫いずみの会(城北地区公民館)
★毎週水曜日 14時半~16時半
毎週土曜日 13時半~15時半事務所にて貸出
城北おやこ文庫いずみの会は、広いロビーに吹き抜ける風が心地よい、開放的な空間で行われています。
夏と冬のお楽しみ会では人形劇、ビンゴゲーム、飛行機飛ばしなど、いろいろな催し物を企画しています。ビンゴゲームには景品を用意するなど、子どもたちがより楽しめるように工夫をしています。
本の配架は、本の表紙が見えるようにしたりと、ボランティアさんの工夫と努力が詰まっています。
また、子どもの頃に利用していた方が、お子さんを連れて来てくれるなど地域とのつながりが深い文庫です。
工夫と努力が詰まったレイアウト
写真 ボランティアのみなさん
光明とんぼ文庫(光明地区公民館)
★毎週木曜日 14時~17時 (長期休暇中は 10時~12時)
光明とんぼ文庫は、4年前に地域の居場所づくりを目指し、リニューアルされました。文庫という名前にとらわれず、来られる皆さんが自由に過ごせる空間として活動をしています。本を読んだり、折り紙をしたり、宿題をしたりと、とてものんびりとした雰囲気です。
また、ボランティアさんの運営への携わり方もゆったりとしています。ボランティアさんは9人いますが、参加の仕方は人それぞれ。このような自由な空気が、皆さんにも伝わり、のびのびとしているのではないでしょうか。
ゆったりと心が和む文庫です。
子どもたちが作った壁飾り( TONBO BUNKO )
貸し出しの様子
新条なかよし文庫(新条地区公民館)
★第3水曜日 14時~16時
第4水曜日 11時~12時
新条なかよし文庫は、毎月第3水曜日にお話し会があります。ボランティアさんがろうそくを灯してお話が始まると、子どもたちは、お話の世界に吸い込まれるように聴き入っていました。ゆらゆらと揺れるろうそくを眺めていると、そこだけ違う世界であるかのようです。
「子どもたちが本と出会う機会をつくりたい」というボランティアさんの想いから、なかよし文庫は始まりました。
また、本の紹介などをしている「なかよしニュース」という文庫だよりを毎月、手書きで発行し続けている文庫です。
ボランティアのみなさん
お話し会の様子