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インターネットテレビ会議システムを利用した平和学習事業(ピースネット)を実施しました。
国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館・公益財団法人長崎平和推進協会が学校向けに無料で実施しているピースネット事業(長崎在住の被爆者がインターネットテレビ会議システムを通じて小学校の児童に被爆体験を語る)を活用し、岸和田市立小学校児童が戦争の恐ろしさ、核兵器の恐ろしさ、平和の大切さを学びます。
岸和田市では平成23年度に城内小学校で試行実施し、平成24年度から本格的に実施しています。
令和元年度は小学校5校で実施しました。
岸和田市内の小学校5校と長崎県をインターネットによる会議システムにより接続し、被爆者が自らの被爆体験や原爆の悲惨な状況を語り、子どもたちと平和について意見を交わしました。
※中央小学校での様子 ※春木小学校で被爆者の方に質問をしている様子
【実施した学校の児童の感想】
●戦争の無い世の中を続けるためには、自分たち若者が積極的に取り組まないといけないと改めて感じました。このピースネットで学んだ事を伝えていけたらいいなと思っています。
●先生も言っていたけど、私たちはまだ原爆が落とされた時に生きていた人と話せるけど、年月がたつほど話が出来なくなるから私たちが話を聞いて次の世代に伝えないといけないと思った。
●原爆の事について知っていることの他に知らない事がたくさん聞けた。戦争の様子、原爆が落ちた直後の様子を聞いて、戦争はしてはいけないということを改めて思った。
●戦争って今が平和だから考えたことがなかったけれど話を聞き始めたら、興味がわいてきて、くわしく聞けて良かったです。
●戦争については教科書で勉強するよりもよくわかったし、直接話を聞くことができて良かったです。これからも戦争の起こらないように、平和な日本であってほしいです。
●原爆でやけどを負った方や目にガラスが刺さって目が見えなくなった方がいたことを知りました。ガラスが目に突き刺さるなんて本当にすごいスピードで飛んできたのを想像してしまい、ぞっとしてしまいました。あらためて平和が一番良いなと思いました。
【実施した学校の先生の感想】
●勉強していたことが確かめられたり、想像していたことと違ったり、「本当のこと」という点を意識することができて大変良かった。
●子どもたちは社会で戦争を習って知っていたが、実際に体験談を聞いて戦争の恐ろしさなどに気付き、改めて生きることについて考えている様子が見られた。
●伝え残し、引き継ぐことの難しさや大切さを感じました。今の暮らしに平和を感じることができなくなっている子どもたちにとって今が本当に幸せだと感じ考えるきっかけとなった時間でした。
●直接被爆された方の話を聞いたり、質問することができたので、戦争や原爆についてより身近に感じ、学習を深めることができました。
実施日 | 実施校 | 受講学年 | 児童数 | 講話者名 | 被爆当時の年齢 |
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11月13日 | 城東小学校 | 6年生 | 34人 | 深堀 譲治 氏 | 14歳 |
12月3日 | 朝陽小学校 | 6年生 | 89人 | 山田 一美 氏 | 12歳 |
12月12日 | 中央小学校 | 5・6年生 | 62人 | 深堀 譲治 氏 | 14歳 |
12月13日 | 春木小学校 | 6年生 | 65人 | 山脇 佳朗 氏 | 11歳 |
1月24日 | 常盤小学校 | 6年生 | 138人 | 計屋 道夫 氏 | 8歳 |
※児童が描いた平和へのメッセージカードは長崎県にある国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館で展示されています。