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1月31日(水曜日)、岸城神社(岸城町)で文化財消防訓練を実施し、地域住民や神社関係者などが参加しました。
「文化財防火デー」は、昭和24年1月26日、世界最古の木造建造物である法隆寺金堂壁画が火災によって失われてしまったことを教訓に、文化財を火災から守り、国民の文化財愛護意識を高めるために制定されました。市内でも貴重な文化財を守ろうと、毎年、神社・仏閣で文化財消防訓練を実施しています。
訓練は、ちぎり殿付近から火災が発生し、強風にあおられ御社殿や付近民家への延焼が危惧されるという想定で行われ、まず、宮司による119番通報訓練、その後、地域住民による消火器での初期消火訓練、重要物品搬出訓練、消防隊による要救助者救出訓練、放水訓練、救急隊による搬送訓練を行いました。
通報訓練
地域の皆さんによる初期消火訓練
重要物品搬出訓練
要救助者救出訓練
救急隊による搬送訓練
放水訓練
訓練後、十川消防署長は「皆さん、真剣に取り組んでおられ、緊張感、臨場感があり、非常に良い訓練となりました。文化財は市民の重要な財産であり、私たちはこれらを後世に伝えていかなければなりません。そのためにはこのような実地訓練が最も重要です。この訓練を機に、より一層防火防災にご協力をお願いします」と講評しました。参加していた岸城町北部町会長の原田さんは「段階を踏み、指示系統もしっかりしていて、想像以上にリアリティのある訓練でした。災害に対する心構えを新たにすることができました」と感想を聞かせてくれました。
感想を述べる郷土文化課課長
「迅速かつ的確な消火活動でした。文化財は国民共有の財産であり、国民みんなで守るものという意識を新たに、今後も消防本部・消防署との連携を密にして取り組んでまいります」
講評を述べる十川消防署長
岸城神社の歴史と重要文化財について話す阪井宮司
「文化財を守っていくため、これからも皆様のご協力をお願いします」