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2月16日(金曜日)、上町町会館で、城内校区の高齢者約120人を対象に防犯・交通安全講習会が開催されました。
開会の挨拶をする校区長の木下さん
講習会の前半では、岸和田警察防犯係から特殊詐欺について話がありました。令和5年の府内の特殊詐欺被害件数は2,649件で、令和4年から比べて585件も増えています。被害額は36億円とのことで、これには多くの参加者が驚いていました。被害の約7割が女性で、そのうち8割以上が高齢者とのこと。不審電話は13,702件もあり、前年より3,150件も増加しています。岸和田警察防犯係は「被害に遭われた方は皆、誰かに相談すればよかったと話します。必ず一旦立ち止まって、誰かに相談しようと思ってください。身内が近くにいない場合はご近所さんに相談してください」とコミュニティを活用して犯罪を未然に防ぐよう呼びかけました。
皆さん、熱心に聞いておられました
講習会の後半では、交通安全講習が行われました。岸和田では、令和5年に人身事故が505件あり、その内149人(約3割)が高齢者です。警察官と市建設管理課交通安全担当職員が寸劇を交えわかりやすく、高齢者の行動変容につながる交通安全指導を行いました。二人は昨年行われた交通安全の指導方法を競う交通安全コンクールの地区大会で2位の成績を収めたコンビです。軽快なトークと演技で、「横断歩道を渡らず斜め横断する危険性や、夜道の危険性」を伝えると、参加者からは「おもしろおかしく説明してくれて、とてもよくわかった」「斜め横断は絶対やめます」「夜道は明るい服で出かけ、反射材も使います」といった声がたくさん聞かれました。南上町在住の73歳の女性は「自分が思っているより、体力も反射神経も落ちている。自信過剰にならず、気をつけます」と話してくれました。
息の合った動きの警察官と市職員
「斜め横断はやめ、横断歩道を渡りましょう」
「夜間、交通事故に遭わないために、明るい服を着ましょう」
「反射材も活用しましょう」
講習の最後には俊敏性を測定して動作年齢を算出する機械に挑戦。
「実年齢より10歳若かった!」と喜んでおられました。
閉会の挨拶をする地域交通安全活動推進委員副会長の大野さん
今回の講習は高齢者向けでしたが、高齢者だけでなく、子どもから大人まですべての人が日頃から防犯意識を高め、交通ルールを守り、安全で安心に暮らせるように努めたいですね。