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3月4日(土曜日)、大阪湾で春の風物詩であるイカナゴのシンコ(稚魚)漁が解禁され、3月6日(月曜日)に岸和田漁港を取材しました。この日は雲一つない快晴で、漁日和でした。
午前10時過ぎになると、朝4時半に出発した漁船が何隻もイカナゴを積んで帰ってきました。
水揚げされたイカナゴは入札場に運ばれ、和歌山県や兵庫県から来られていた仲買人がカゴの中のイカナゴを手で触り、イカナゴの中にしらすなどの混ざりものが入っていないか、鮮度や粗さなどを確認します。競り落とされたイカナゴは各地へ出荷されました。
近年は水質改善が進み、海中の窒素やリンが減少したことによる貧栄養化が影響で、不漁が続いています。来年以降のイカナゴの資源量を少しでも多く確保するため、今季のイカナゴ漁の期間は例年より短い1週間前後の見込みだそうです。
漁協職員は「不漁が続いていますが、一人でも多くの人にイカナゴのくぎ煮を食べてほしいです」と話してくれました。
イカナゴとしらすの見た目の違いを教えてもらいました!
頭の先が尖っているのがイカナゴで、丸みを帯びているのがしらすです。