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知っていますか?「ひなあらし」

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2023年3月7日掲載

3月3日(金曜日)のひな祭りの日に、河合町を訪ねました。この地域では毎年、3月3日に「ひなあらし」と呼ばれる行事が行われています。

ひな人形とお菓子

「ひなあらし」は、「ひなさん 荒らしに来たで」の掛け声とともにひな人形を飾っている家庭を回る子どもたちに、大豆とあられを炒ったものを振舞います。最近では大豆ではなくお菓子を用意し子どもたちに手渡します。河合町だけでなく内畑町周辺でも見られる行事です。
​(内畑町では「ひなさん見せて 豆おくれ」の掛け声が使われているそうです。)

お菓子を選ぶ子どもたち

玄関前でお菓子を配る男性

参加していた子どもたちに話を聞くと、今は「ひなさん 荒らしに来たで」は恥ずかしさもあり言わないけれど、その掛け声は知っていると教えてくれました。付き添いで来ていた、親御さんたち世代が子どものころは、実際にその掛け声で各家庭を訪ねていたそうです。

この日は幼稚園から小学生までの約20人ほどが一つのグループになり、町内の10軒ほどの家庭を回りました。子どもたちは大きなカバンを片手に「めっちゃ楽しみ」と話しながら、「ひなあらし」がスタートしました。

青空の下、路地を歩く子どもたち

どのご家庭もたくさんのお菓子を準備し、子どもたちが来ると笑顔で迎え入れてくれました。入り口には「きてくれてありがとう」や「ひなあらしはこちら」などが書かれた、お手製のポスターが張られているご家庭も。

かごに入ったお菓子

ひなあらしはこちらと、書かれた張り紙

坂道が多く、大人たちがへとへとになる中、子どもたちは元気いっぱいに一軒のお宅が終わるとすぐさま、次のお宅へ向かっていました。

坂道を自転車を押し、進む男の子

軒先にいる子どもたち

お菓子を持つ女の子3人

お菓子の前に立つ女の子

ひな壇の前に座る親子

最後のお宅を回り終える頃には、持ってきたカバンはお菓子でパンパンになっていました。
地域の人たちが一丸となって、昔ながらの行事を守り、子ども達のために取り組んでいる姿は素敵だなと感じました。これからも大切にしていきたいですね。

ひな人形とたくさんのお菓子

ひな人形とかごに入ったお菓子がおかれている玄関

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Danjiri city kishiwada