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国登録有形文化財の新規登録について

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2022年3月18日掲載

市内の3件の建物が国登録有形文化財になりました

令和4年3月18日、国の文化審議会の答申を受けて、岸和田市内で、3件の建造物が国登録有形文化財になります。
登録有形文化財は、指定文化財とは異なり、活用などに自由をもたせた緩やかな文化財制度です。
本市ではこれまで、岸和田市立自泉会館、和田家住宅、旧岸和田村尋常小学校校舎、旧和泉銀行本店(CTL-BANK)の
4件が登録有形文化財でした。

今回登録になるもの

○杉江能楽堂(すぎえのうがくどう) (岸城町)

大正6年建築/昭和42年改修  【登録基準(二)造形の規範となっているもの】

岸和田城跡の北西に所在する、大正6年に建てられた、大阪府内における現存最古の能楽堂です。能舞台を中心に白洲を挟んで、見所となる座敷が矩折れに能舞台を取り囲む、対置型の平面形式が特徴的です。楽屋から舞台へと向かう橋掛かりは、かつて岸和田城に設けられていた能舞台から移されたと伝えられています。地域の歴史や文化と深い関係を保ちながら良好に保存されてきた貴重な建物です。

杉江能楽堂杉江能楽堂 見所

※見所 能楽堂における観客席のこと。 舞台の真正面の席を「正面」、本舞台の真横の席を「脇見所」と呼ぶ。
※白州 見所(観客席)との間にある白い玉砂利を敷き詰めたところ。

 

○吉野家住宅主屋(よしのけじゅうたくおもや)  (本町)

昭和4年建築/7年完成   【登録基準(一)国土の歴史的景観に寄与しているもの】

岸和田城下の紀州街道に面して建つ二階建本瓦葺の大規模な米穀商の町家です。西寄りに玄関を設けて通り土間とし、東側に表から店間、仏間、座敷を配しています。良質な木材と地域の宮大工の大工技術を駆使し、随所に肥松(こえまつ)一枚板の建具など贅が凝らされている。歴史的町並みの残る街道筋において旧家の格式を伝える重厚な建物です。

吉野家住宅主屋吉野家住宅 建具

 

○南海電気鉄道南海本線蛸地蔵駅西駅舎
(なんかいでんきてつどうなんかいほんせんたこじぞうえきにしえきしゃ)  (岸城町)

大正14年建築/平成元年改修  【登録基準(一)国土の歴史的景観に寄与しているもの】

岸和田城跡南西に位置する木造平屋建ての小規模な駅舎です。急勾配の屋根が特徴的な洋風の外観を有し、駅舎のエントランスの窓には、駅名の由来となった蛸地蔵縁起絵巻のワンシーンを描いたステンドグラスが嵌められています。周辺に良質な近代建築が数多く残る岸和田城下町の歴史的町並みにおけるランドマークとして親しまれてきた良質な建物です。

蛸地蔵駅舎蛸地蔵駅 内部


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