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令和5年度大阪府教育庁スクール・エンパワーメント推進事業「学校図書館を充実・活用するためのモデル校」岸和田市立常盤小学校の取組み紹介
令和5年度大阪府教育庁スクール・エンパワーメント推進事業「学校図書館を充実・活用するためのモデル校」岸和田市立常盤小学校の取組み紹介
岸和田市立常盤小学校では、令和3年度より、大阪府スクール・エンパワーメント推進事業「学校図書館を充実・活用するためのモデル校」として取組みをすすめてきました。
特に、子どもたちの言語能力や情報活用能力を向上させるため、学校図書館の機能(読書センター・情報センター・学習センター)をしっかり生かした環境作りや授業づくりに取り組んできました。
その3年間の取組みをご紹介いたします。
特に、子どもたちの言語能力や情報活用能力を向上させるため、学校図書館の機能(読書センター・情報センター・学習センター)をしっかり生かした環境作りや授業づくりに取り組んできました。
その3年間の取組みをご紹介いたします。
「図書館を活用した学びを育てる知識・技能の一覧表」の作成
情報活用能力のうち、「情報収集」「情報の整理・分析」「まとめ・発信」に必要なスキルを、系統立ててまとめ、教職員と共有。
各学年の学習内容や系統性をおさえながら授業づくりに取り組むようにしました。
各学年の学習内容や系統性をおさえながら授業づくりに取り組むようにしました。
また、事業担当教員が「情報活用スキルアップの授業」を実施。その授業で子どもたちが学んだことを、今度は担任教員が他教科で活かしながら学習を進めていきました。
例えば、情報の整理、分析には思考ツールが大変役立ちます。「情報活用スキルアップの授業」で、活用の仕方を学びました。
特にウェビングマップやフィッシュボーン図は、まとめ・発信に向けて、構成を考え、情報を取捨選択したり見通しをもたせたりするために授業の中で活用してきました。
こうしたスキルは国語科を中心に身につけ、生活科や社会科、理科、総合的な学習の時間など、他の教科学習に活かしてきました。
特にウェビングマップやフィッシュボーン図は、まとめ・発信に向けて、構成を考え、情報を取捨選択したり見通しをもたせたりするために授業の中で活用してきました。
こうしたスキルは国語科を中心に身につけ、生活科や社会科、理科、総合的な学習の時間など、他の教科学習に活かしてきました。
情報収集のための環境整備
いつでも活用できるように、情報カードは学校図書館に常設しています。
休み時間に、困りごとを学校図書館で調べ、情報カードに書いて持ち帰る児童もいました。
また、タブレットPcで入力できる情報カードも作成しました。キーボード入力が得意な児童はこちらを選択できるようにもなりました。
休み時間に、困りごとを学校図書館で調べ、情報カードに書いて持ち帰る児童もいました。
また、タブレットPcで入力できる情報カードも作成しました。キーボード入力が得意な児童はこちらを選択できるようにもなりました。
児童数に対して十分な数の図書資料を用意できていなかったため、昨年度から保護者のご協力の元、電子書籍サブスクリプションサービスを利用しています。
1年生・国語「のりものしらべ」で本から文章を抜き出すときや、3年生・社会「スーパーのひみつをさぐる」で見学前に見るポイントを絞るときも、全員が同じ本で確認しながら学習を進めることができました。
1年生・国語「のりものしらべ」で本から文章を抜き出すときや、3年生・社会「スーパーのひみつをさぐる」で見学前に見るポイントを絞るときも、全員が同じ本で確認しながら学習を進めることができました。
インターネット検索に不慣れな子どものために、インターネット・パスファインダーを用意しました。
パスファインダーとは、子どもが一人で必要な情報を探せるよう、テーマごとにおすすめの本やWebサイトをまとめたものです。
「環境問題」「防災」「伝統文化」について、おすすめのWebサイトをまとめたパスファインダーを用意し、タブレットPcで共有したことで、時間内にほしい情報に効率よくたどりつけるようになりました。
パスファインダーとは、子どもが一人で必要な情報を探せるよう、テーマごとにおすすめの本やWebサイトをまとめたものです。
「環境問題」「防災」「伝統文化」について、おすすめのWebサイトをまとめたパスファインダーを用意し、タブレットPcで共有したことで、時間内にほしい情報に効率よくたどりつけるようになりました。
本に親しむ環境づくり
学校図書館では、子どもたちが本により親しめるような環境づくりをしています。
例えば、「ステップアップ本コーナー」を新設し、イラストが多く読みやすい読み物を置くことで、子どもたちが読み物に手を伸ばしやすいよう環境を整えました。
また、「読書バリアフリー」として、本棚内の分類サインもそれにあわせて作りかえました。
本棚の横、正面と、どこから見ても文字が読めるような形にし、イラストもつけて視覚的にわかりやすいものにしています。
リーディングトラッカー(読書用の補助具)も用意しました。
本来、ディスレクシアや視覚障がいのある人をサポートする道具ですが、「だれでも自由に使っていいよ」と案内することで、「誰が使っていてもおかしくない」という自然な支援ができています。
例えば、「ステップアップ本コーナー」を新設し、イラストが多く読みやすい読み物を置くことで、子どもたちが読み物に手を伸ばしやすいよう環境を整えました。
また、「読書バリアフリー」として、本棚内の分類サインもそれにあわせて作りかえました。
本棚の横、正面と、どこから見ても文字が読めるような形にし、イラストもつけて視覚的にわかりやすいものにしています。
リーディングトラッカー(読書用の補助具)も用意しました。
本来、ディスレクシアや視覚障がいのある人をサポートする道具ですが、「だれでも自由に使っていいよ」と案内することで、「誰が使っていてもおかしくない」という自然な支援ができています。
「図書館イベント」もたくさん開催しています。
七夕まつり、図書館運動会、コトバト大会などを企画し、子どもたちが本や言葉に触れる機会を持てるようにしています。
また、校内掲示板に詩やことばのクイズを掲示し、その答えを学校図書館に用意したり、「廊下で立ち読み」として、いろいろな本の書き出しを掲示し、「この本のつづきは図書館で!」と誘ったりしてきました。
七夕まつり、図書館運動会、コトバト大会などを企画し、子どもたちが本や言葉に触れる機会を持てるようにしています。
また、校内掲示板に詩やことばのクイズを掲示し、その答えを学校図書館に用意したり、「廊下で立ち読み」として、いろいろな本の書き出しを掲示し、「この本のつづきは図書館で!」と誘ったりしてきました。
子どもたちの学習を支える学校図書館
学校図書館では図書だけでなく、現物を資料として保存・展示することも大事にしています。
学習で作った成果物や、地球儀、岸和田市のパンフレットや郷土資料、季節に合わせた植物など、学校司書とも協力しながら保存、展示しています。
学習で作った成果物や、地球儀、岸和田市のパンフレットや郷土資料、季節に合わせた植物など、学校司書とも協力しながら保存、展示しています。
家庭でも読書を…
今年度より、「うちどくWEEK」を年3回設定しました。
一週間の家庭での読書時間と、内容を記録するものです。
家庭でも家族と一緒に本に親しむきっかけになってもらえれば、と願っています。
一週間の家庭での読書時間と、内容を記録するものです。
家庭でも家族と一緒に本に親しむきっかけになってもらえれば、と願っています。