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「旭図書館・本棚リレー」第10回目は、とめ河酒店(岸和田市吉井町)三代目の留河大地さんです

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2023年6月6日掲載

「旭図書館・本棚リレー」第10回目は、とめ河酒店(岸和田市吉井町)三代目の留河大地さんです

 旭図書館にビジネスコーナーがあるのをご存知ですか。仕事に役立つ本のコーナーをぜひご利用ください。ビジネスコーナーで、ビジネスの世界で活躍されている地域の方にお願いし、本を1冊紹介していただく「本棚リレー」の棚を設けています。第10回目は、仁 ’s fitness代表の小寺裕之さんからのバトンで、とめ河酒店(岸和田市吉井町)三代目の留河大地さんです。

留河さんの紹介ポスター

おすすめの1冊

 この本は5年前まで介護福祉士だった、一人の男性の物語です。20歳から約17年間、福祉事業に従事し、38歳の時に、地元・熊取町に「串揚+燻製 TE kara TE」を開業。それまで資金・人脈・経験なし。介護の世界から飲食店の世界へ、どのようにして転身したかがここにあります。

『最強の素人』 高森 政文/著 

※高森政文さんの「高」の字は正式には「はしごだか」です

留河さんからのメッセージ

 僕は約2年前、この本の著者である高森さんと出会いました。きっかけは、僕が営む酒屋に来てくれた事でした。僕はその日不在でしたが、高森さんは名前と電話番号を残してくれていました。後日連絡を取り、早速会いに行きました。その頃はまだ親しくありませんでしたが、高森さんが投稿するインスタグラムに僕は心を打たれていました。こんなにも自分の人生について考えている人が居るのかと、正直驚いていました。この人と関わっていきたいと思い、自分から連絡を取り、食事に行くようになりました。だんだんと親しくなった時、「本出すねん」と言われ、噓やと思いましたが、ホンマに出版されました(笑)。

 さて、そろそろ本の内容について書きます。

 僕がこの本を読んで、特に印象に残った箇所が二つありました。まず一つ目は、「急がば回れ」です。高森さんは介護福祉士時代に、難関であった「社会福祉士」という資格試験に合格してから、退職して飲食の道に進もうとされていました。しかし、その試験にあと1点で落ちてしまいました。退職するのに、わざわざもう一度受験する人はあまりいらっしゃらないのではないかと思いますが、高森さんは出店計画を一年後にずらして再受験し、見事に合格されました。負けたまま挑むのか、きちんと勝ってから挑むのか。この決断は、その後の長い人生を左右するほど大切な事だと思いました。また、一年後倒しにした事で新たな人との出会いがあり、その人脈は今も続いているそうです。人生にはリズムとタイミングがあり、全てに意味があると思いました。

 二つ目は、「想いは形になる」です。逆に、「できない」と思った事は「できない」し、「想像できない」事は「形にならない」。人生、やりたい事を全力で楽しむことが、形になっていくのだと思いました。

 みんな初めは素人です。お金をもらっていても「プロ」?と思う人は沢山います。高森さんは五年前には飲食店の全くの素人でしたが、素晴らしいお店の店主になられました。今もなお自分を「最強の素人」と位置づけ、お客様を喜ばせる為に努力し続けていらっしゃいます。この本を通して、一人でも高森さんに会ってみたいと思う人がいらしたら、幸いです。