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和泉葛城山・ブナ林

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2009年3月3日掲載

和泉葛城山のブナ林

 和泉葛城山山頂北側斜面に広がるブナの天然林です。ブナは本来標高の高い冷涼な気候帯に生育していますが、このブナ林は本州の南限に近い上、八大竜王社の社寺林として伐採を禁じられていたため、都市近郊にも関わらず近代まで奇跡的に残っていたという理由で、大正12(1923)年に国指定天然記念物に指定されました。
 ブナ林にはブナをはじめとするさまざまな植物に恵まれ、カツラギグミやイズミカンアオイなど、この地に由来する植物もあります。また、生物も年間108種もの鳥類が見られ、イノシシやホンドリス、テンなどのほ乳類、ブチサンショウウオやタゴガエルなどの両生類など多様な生物が生息しており、それぞれブナ林の生態系を形づくっています。しかし、最近はフィールドマナーの悪さや過剰な林道設営などにより、ブナ林は徐々にむしばまれていっているといえます。

交通 南海本線岸和田駅下車、南海ウイングバス牛滝山行きで、牛滝山下車徒歩60分(和泉葛城山頂付近)