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ヒートショックに注意!救急搬送件数増加!

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2022年11月10日掲載

ヒートショックの理解と対策

ヒートショックって何?

ヒートショック は、急激な温度の変化により血圧が変動することで起こります。

血圧の変動や脈拍が速くなることで失神脳卒中、心筋梗塞などの重大な病気への

リスクが高まり、その結果として湯船で溺れ、命を落としてしまうこともあります。

 

血圧の変動とは、どのようなときに起きるのでしょうか。それは寒暖差です。

寒暖差が大きいと血圧に大きな負担となり、ヒートショックの発生リスクが高まります。

 

特に気温が下がる11月から4月。

 

リビングが暖かく、浴室や脱衣所は寒い。

このような条件が重なるとヒートショックを起こしやすくなります。

 

冬場の脱衣場や浴室では室温が極端に低くなりがちで、こうしたなかで衣服を脱ぐと

急速に体温が奪われて血管が収縮血圧が急激に上がります

温かい湯船に入れば今度は血管が拡張して、血圧が急激に下がります

 

厚生労働省の「人口動態調査」によると、高齢者の「不慮の溺死及び溺水」による

死亡者数及び家や居住施設の浴槽における溺水による死亡者数は高い水準で推移しており

令和元年の家及び居住施設の浴槽における死亡者数4900人で、平成20年の3384人と

比較すると約10年間で約1.5倍に増加しています。

 

また、「不慮の溺死及び溺水」のうち、7割浴槽での溺水です。

まさに入浴中にヒートショックを引き起こし浴槽で意識がなくなった考えられます。

 

                  きしぼう

ヒートショックになりやすい人の特徴

● 65歳以上

● 不整脈、高血圧、糖尿病、動脈硬化、脂質異常症などの持病がある

● 睡眠時無呼吸症候群、狭心症、心筋梗塞、脳出血、脳梗塞などの病歴がある

● 食事後や飲酒後に入浴する習慣がある

● 熱い湯温(42℃以上)や一番風呂を好む

● 入浴時間が長い

 

ヒートショックを起こさないために

◆ 浴室や脱衣所を温めておく

入浴前にシャワーを出しておいたり、お風呂が沸いたら十分にかき混ぜて蒸気を立て

蓋を外しておくなど脱衣所や浴室を暖め、寒暖差を少なくして急激な血圧の変化を抑えましょう。

寒いトイレでも似たようなことが起こりえるので注意が必要です。

◆ 湯温は41度以下、時間は10分までを目安に

42度で10分入浴すると体温が38度近くに達し、高体温等による意識障害で、浴槽から出られ

なくなり溺水してしまうおそれがあります。湯温は41度以下、湯に浸かる時間は10分までを

目安にし長時間の入浴は避けましょう。 かけ湯などをして温度に慣らすことも効果的です。

◆ 食後、飲酒後の入浴を避けましょう

食後に血圧が下がりすぎる、食後低血圧によって失神するこ とがあります。飲酒によっても

一時的に血圧が下がります。アルコールが抜けるまでは入浴しないようにしましょう。

◆ 入浴前には水分補給をしましょう

入浴すると汗をかき、体内の水分が減って、血液がドロドロになります。

その状態では血栓ができやすく血圧が上がると脳梗塞や心筋梗塞になりやすいため入浴前と後で

水を飲むことで、血圧や血流の変動による脳疾患などを引き起こさない状態を作っておきましょう。

◆ 入浴前に同居者に一声掛けましょう

入浴時の死亡事故を防ぐには、早期発見が重要です。入浴中にヒートショックが起きても

他の人がすぐ発見して処置をすれば、溺死にまでは至らないことがあります。

同居者に一声掛けてから入浴するようにしましょう。

◆ 入浴の仕方に注意

万一の場合、意識を消失し口と鼻が湯に浸からないよう、湯船の湯量を調整し溺れないように

対策しましょう。体育座りによる入浴では、顔面が下を向き意識を消失した際、口と鼻が湯に

浸かり溺れやすい体勢と言われております。

肩が寒いときは、お湯で温めたタオルをかけてください。

 

 


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