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「リチウムイオン電池」からの火災が急増しています!
リチウムイオン電池による火災にご注意下さい!
≪全国的な動向≫
モバイルバッテリー、加熱式タバコ、電子機器のバッテリーなど、リチウムイオン電池を含む電子機器がプラスチック製容器包装のベールに混入し、プラスチックのリサイクル工場等での発煙・発火トラブルが全国的に急増しています。
年度 | 件数 |
平成30年度 | 80件 |
令和元年度 | 142件(前年度比178%) |
(公財)日本容器包装リサイクル協会 調べ
本市のクリーンセンターでも、今年に入りすでに9件(7月1日現在の件数)の火災が発生しています。
作業員が監視モニターで発火を発見し、すぐに消火を行っていますが、いつ大規模な火災になってもおかしくありません。
≪発煙・発火を起こす原因≫
乾電池や、その他の電池についても、発火の可能性はありますが、リチウムイオン電池は中に燃えやすい液体が入っていることもあり、発火リスクが特に高いと言われています。
リチウムイオン電池は、プラスチックリサイクル工場における第一段階である「ベール解砕機」や「破袋機」の刃によって、リチウムイオン電池が押し潰されて、ショート・発火し、周囲にあるプラスチックに着火してしまうことがあります。
・リチウムイオン電池が押しつぶされ、ショート・発火するイメージ
出典元「(公財)日本容器包装リサイクル協会」
出火したリチウムイオン電池
出典元「岸和田市消防本部」
リサイクル工場の建屋・設備が焼けてしまった事例
(本市のリサイクル工場ではありません。)
出典元「(公財)日本容器包装リサイクル協会」
≪このような類似火災を防ぐには≫
電子機器にはプラスチック部分も多く、誤ってプラスチック製容器包装ごみの日に出してしまう市民の方がいますが、プラスチックの中にリチウムイオン電池が入ってしまうと、取り除く事が極めて難しくなります。
その理由は、乾電池などは、磁石に付くので、市町村の中間処理施設で除去しやすいのですが、リチウムイオン電池を含む電子機器は磁石に付かないものが多く、除去することが難しいためです。また、一度発火してしまうと、まわりには燃えやすいプラスチックがあるので、なかなか消火できません。
私たちの身の回りには、火災の危険を含むものがたくさんあります。職場や家庭内で何気なく使っているものを確認し、使用上の注意事項や正しい使用・廃棄方法を十分に理解し、類似火災を防止しましょう。
・リチウムイオン電池による火災予防について(消防本部予防課)
/soshiki/77/richiumu-dennchi.html
・リチウムイオン電池等の小型充電式電池の廃棄方法(廃棄物対策課)