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4.上町の楠

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2023年9月28日掲載

上町の楠

写真

上町の楠

場所 上町(詳しい位置は個人宅のため非公開)
エピソード

岸和田城天守閣より、東南(山側)約500メートルの古い民家の敷地内に植えられた3本の大きな楠を見ることができます。寛文6年(1666年)、岸和田城主岡部行隆の時代に、城内を整備拡張する際、岸城神社の山側の『上町』に住んでいた8軒を強制的に現在の新町に移転させました。この史実から、3本のクスノキの樹齢は約345年と考えられ、新町の西北の境界線上に並んで植えられています。上町の古い民家は全て東南向きに建てられ、楠は民家の裏側を隠す役目もしているようです。新町周辺には計5本の楠が現存しています。新町内のすべての道は狭く、人が一人通れるほどの幅で、新町の内外には約20箇所の枡形が設けられ迷路のようで外敵の侵入と行動を妨げるための防御施設であったと考えられます。楠も戦略上かの役目を果たしていたのかもしれません。実際、新町を含む上町(池の尻・小寺)全体も南北両端を流れる古城川と西隅に位置する大池(おいけ)と山側の城が池、周囲の湿地帯に守られた岸和田城山手の防御線。要塞のようです。また、地形・文献・伝承・隣接の古城跡の発掘調査などから、建武元年(1334)に名将、知将と呼ばれた楠正成の一族、和田高家が居城(砦)を構築したのは新町であり、岸和田のルーツはこの地であった可能性が高いと思われます。(応募者:76歳/男性)

講評

高くそびえるこの楠は、個人の住宅地内にありながら、20メートルを超える高さがあり、道路からもよく見える。樹木の成長に合わせて、建築物の庇を削るなど、お住まいの方の心配りがうかがえる。周辺地域の良好な住宅地の景観を特徴づける樹木として価値を有している。

 

※ タイトル及びエピソードは応募原文のままとしています。また、時間の経過により、指定当時の状況から変化しているものもあります。

※ これらの景観資源は地域住民等により保全されていますので、訪れる際は社会的ルールを守り、景観への配慮をお願いします。

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