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防災まちづくりワークショップ
ワークショップの目的
ひとたび地震がおきれば、日頃なにげなく暮らしている我が家が、地域が、全く異なる状況になります。このような状況において、避難をより確実なものとするためには、ひとりひとりの防災力(自分の身を守る)、地域の防災力(地域が支えあう)が不可欠です。
そこで、現在、上松公園、隣接する道路及び阪和線高架化事業を行っている上松公園周辺地区をモデルケースに、住民・行政が参加するワークショップを実施し、住民が主体となった防災まちづくりについてみんなで考えました。
第1回防災まちづくりワークショップ
みんなで聞いて、考えようまちの防災対策
平成19年12月8日(土曜日)
参加者38名
ポイント
- 地震災害の再認識
- 自助・共助の重要性の認識
内容
講演 大阪府 藤田地域防災監
テーマ 地震に備えて~東南海・南海地震~
家具の固定など簡単にできる地震対策や、地震発生時の心得(まずわが身の安全を図る・すばやく火の始末・非常脱出口の確保等)を確認しました。
防災まちづくり支援システムデモンストレーション
防災まちづくり支援システムを用いて、上松公園周辺地区で震度6弱の地震(東南海・南海地震)を想定したシミュレーションを行い、建物の倒壊により道路閉塞し、避難障害が発生することを確認しました。
防災ゲーム
テーマ クロスロードで学ぶリスクコミュニケーション
クロスロードは、災害への備えや災害後に起こりうる様々な状況に自らを置き、決断するゲームです。
『地震で自宅は半壊状態。家族そろって避難所へ。ただ日頃の備えが幸いして、非常持ち出し袋には水も食料も3日分はある。一方避難所には水も食料も持たない家族多数。その前で非常持ち出し袋をあける?』などの問題について、意見を出し合いました。
第2回防災まちづくりワークショップ
みんなで見て、考えようまちの防災対策!
平成20年1月19日(土曜日)
参加者31名
ポイント
地区の課題整理
内容
事前アンケートの結果報告
参加者の約84%の人が大地震に対する不安を感じているのに対し、大地震により自宅に住めなくなるほどの被害を受けると思っている人は、約8%でした。人間は、自分に都合の悪い情報を無視する傾向にあります。「自分は大丈夫」と考えてしまうことが迅速な避難行動を妨げます。
わがまちの点検(タウンウォッチング)
防災まちづくり支援システムの結果(建物の倒壊による道路閉塞状況)を参考にタウンウォッチングを行い、避難時に障害となるまちの課題や災害時に利活用可能な場所・施設の点検をしました。
避難路の確認
空地(緊急避難地)の確認
第3回防災まちづくりワークショップ
みんなで考えて、作ろう地域の防災マップとルール
平成20年2月16日(土曜日)
参加者30名
ポイント
- 対策検討
- 今後の取り組みの検討
内容
まちの点検結果の報告
防災マップ(案)・防災ルール(案)の作成
前2回で行ってきたワークショップの内容を踏まえて、防災マップ(案)と防災ルール(案)の作成を行いました。避難ルートの確認と、課題に対する対応や今後の取り組みについて話し合いました。
防災マップ(案)・防災ルール(案)はこちら [PDFファイル/1.11MB]
耐震診断等に関するお知らせ
平成20年度実施を予定している木造住宅の耐震診断補助制度等の紹介をしました。
(木造住宅の耐震診断補助制度の概要については、『平成20年5月15日号広報きしわだ』をご覧下さい。)
地域防災について
阪神淡路大震災の経験を例に、自助・共助の大切さを再度確認しました。