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第6回岸和田市都市景観賞物件決定、表彰式を行いました

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2023年3月31日掲載

 第6回岸和田市都市景観賞表彰物件決定、表彰式を行いました

 岸和田市都市景観賞は、市内の景観形成に貢献する建築物、工作物等の表彰を通じて、市民が市内のまちなみの魅力について再発見し、これまで以上に市民と行政が協力して良好な景観形成を図る礎とすることを目的として平成14年度より4年に一度開催し、今年度で通算6回目となります。

 表彰物件は、大規模建築物等届出部門と一般公募部門の2つの部門について選考し、本市景観形成の規範となるデザインや取組み等が評価される5件の建築物等を表彰物件として決定しました。

 これら表彰を記念して、受賞物件の所有者及び設計者並びに岸和田市長など関係者出席のもと、令和5年3月29日に市立自泉会館において表彰式を開催しました。

 表彰式では、受賞者からデザインコンセプトや景観形成への想いなどを説明いただきました。

 表彰式全員写真

 

 受賞物件と受賞にあたってのコメント

都市景観賞(大規模建築物等届出部門)

JR東岸和田駅 駅舎(土生町)

JR東岸和田駅 JR東岸和田駅1 

所有者:西日本旅客鉄道 株式会社 様

「地域活性化に繋がるデザインとなるよう、岸和田市のシンボルであり伝統的なだんじり祭りの荘厳なイメージをいかに守り、表現できるかについて日々試行錯誤していました。駅の操業開始から約5年経ってから受賞できたことは、建設時に一番願っていた「深く地域の皆様に愛着を持ってもらえるような駅になる」ということが叶ったものと思っています。」

設計者:ジェイアール西日本コンサルタンツ 株式会社 様

「岸和田だんじり祭を拝見し、力強さや勇ましさ、迫力も感じたが、だんじりを曳く子供たちが楽しそうに走っていく姿がすごくいいなと感じました。そういったことを表現するために、長大な壁には親・子・孫を表現した3枚の重なる法被をあしらい、庇の破風など随所にだんじりの要素を取り入れたこの駅が地域の皆様に愛され、だんじりのように受け継がれていかれると大変うれしく思います。」

奨励賞(大規模建築物等届出部門)

株式会社 イケ 本社工場(岸の丘町)

株式会社イケ 本社工場 株式会社イケ1 

所有者:株式会社 イケ 様

「設計者とは、あーでもない、こーでもない、あれしたい、これしたいと試行錯誤を繰り返したが、とにかくシンプルでスタイリッシュ、ショールームのような工場にしたいということでこのような奇麗で立派な工場を建てていただきました。5年後も10年後もきれいな会社と言っていただけるように管理していきたいと思います。」

設計者:株式会社 木村設計 様

「アルミ部品を扱う工場であることからシルバー系の色彩とし、単調にならないよう、株式会社イケ社長の好きな黒を用いて引き締まりを付けました。社員様の働く環境への配慮から開放的な食堂を計画してほしいとの要望を受け、府道反対側の1階に内観を取り入れたような一体感の強い食堂とテラスを計画しました。」

都市景観賞(一般公募部門)

本町の芝邸

本町の芝邸1 本町の芝邸2 

所有者:芝 様

「デザイン等についてはすべて設計者にお願いさせていただいて、本当に古い家が新しく奇麗に生まれ変わって、うれしく思っております。」

設計者:アーキテクト五一 吉野設計 様

「この建物は江戸時代と明治時代の間くらいにできた、もともとお茶の販売をしていた建物です。この建物の屋根や壁は昔のそのまま残して改装したものです。非常に古いまちをそのままの形で残したいということで、非常に苦労したが、うまく改装することができてよかったです。」

奨励賞(一般公募部門)

本町の近藤邸

本町の近藤邸1 本町の近藤邸2 

所有者:近藤 様

「紀州街道に面した住宅を建て替えるにあたって、紀州街道に調和するよう、ただそれだけお願いして建てていただきました。まわりには結構古い家が多いので、経年変化で他の家と調和していけたらと思っており、楽しみにしています。」

設計者:アーキテクト五一 吉野設計 様

「この家はもともと長屋だったものを建て替えた新築で、敷地境界からの距離に苦労しました。敷地境界からの距離がまちなみを潰すことになるケースが多く、敷地境界の外をどう考えるか。日本であれば、「向こう三軒両隣」という文化があるが、それを建物に置き換えたときに建物と建物の間のこの境界をどうするかという難しさがある。」

上町の岸田邸

上町の岸田邸1 上町の岸田邸2 

所有者:岸田 様

「設計者は木を使うのが上手な方なので、室内のほか、軒にも外観からでも見えるくらい木をふんだんに使っていただき、ほんわかした雰囲気をつくっていただいた。春にはピンクの奇麗なシバザクラが咲き、秋には紅葉が飾ってくれるような玄関にしていただきました。」

設計者:株式会社 スウィング 様

「できるだけ建物そのものを後ろに下げ、2階も下がったところにあるので、表から見ると平屋建てかなと思うくらいの存在感。できるだけ水平にのびやかに建物をつくりたいと思い、それが結果として落ち着いたまちなみを形成する一要素となって建物がまちなみに溶け込むことになった評価いただいたことを非常にうれしく思っています。」

 

 

講評と総評

表彰式当日には、岸和田市環境デザイン委員会委員長であり、今回の岸和田市都市景観賞選考委員会委員長を務めていただきました柳原崇男様より受賞物件の発表と講評を頂きました。また、岸和田市景観審議会会長の田中一成様からは総評を頂きました。

講評 総評

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