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岸和田のむかし話7 牛滝川周辺の話・(4)牛滝山(大沢)

印刷用ページを表示する 2009年3月3日掲載

 牛滝山(うしたきさん)をはじめて開いたのは役行者(えんのぎょうじゃ)だといわれています。この山には滝が多く、第1・第2・第3の滝など48滝もあるそうです。弘法大師(こうぼうだいし)もここで修業し、お堂を建てました。
 その後、比叡山(ひえいざん)の恵亮和尚(えりょうおしょう)がこの山にきてお祈りをしていると、第3の滝から大威徳明(だいいとくみょう)が高さ10メートル余の青牛に乗って現れ、感喜(かんき)した和尚はさっそくこの佛様の像を作りました。それが大威徳寺の今の本尊です。
 牛滝山は古来、牛と大変関(かか)わりが深く、2月と8月には、この地で牛祭りが行われ、泉南・泉北・和歌山北部の農家の人々が、こぞって牛を連れて登ってきました。
 大威徳寺の本堂へお参りして、牛が元気で働いてくれるよう護符(ごふ)をもらって帰ったそうです。全山着飾(きかざ)った牛でいっぱいだったといいますから、さぞや壮観(そうかん)だったことでしょう。しかし、昭和30年代、耕耘機(こううんき)の普及(ふきゅう)とともに、農耕用の牛は次第にその数を減(へ)らし、牛祭りの行事もすたれてしまいました。当時をしのぶ手がかりとして、お城の資料館に牛を飾った美しい衣装が保管されています。
 牛滝山は和泉八景の一つで、京都の高雄(たかお)と比肩(ひけん)する紅葉の名所です。秋になると、山じゅうの木々が紅葉し、峰も渓谷も全山紅葉して、行楽の人の顔も着物までが鮮(あざ)やかな紅(くれない)に染まります。まさに天下の名勝の名に恥じない素晴らしいながめです。


※ この「岸和田のむかし話」は市制70周年を記念して平成4年11月に刊行された本をWeb化したもので、岸和田に伝わる昔話や、発刊時に創作された話を収録しています。
あくまでも昔話ですので、必ずしも史実に基づいているものではありません。

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