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岸和田のむかし話6 轟川・天の川周辺の話・(6)念佛時(加守)

印刷用ページを表示する 2009年3月3日掲載
 加守(かもり)の念佛寺(ねんぶつじ)には3つの阿弥陀如来像(あみだにょらいぞう)があります。中央がお寺の御本尊(ごほんぞん)ですが、左右の2つは加守川原出(かわらで)の金福寺(こんぷくじ)からきたのだと言われます。
 昭和の初めごろ、それまで金福寺にいた尼さんが寺を捨ててよそへ移ってしまったので、そのあとはすっかり荒れ果ててしまいました。
 その頃、近くに住む90才のおばあさんの夢枕(ゆめまくら)にたった阿弥陀如来(あみだにょらい)が、
「わたしは今、ほこりまみれで放っておかれてる。気持ちが悪いから、はよう洗って加     守の念佛寺へ運んでほしい」
 と話しかけました。
 同じ夢が二日も三日も続くので、家人が不思議に思い金福寺へいってみると、まさしく夢のお告(つ)げどおりだったので、すぐにお湯をわかして佛像を洗い、念佛寺へ運び込みました。
 二つの佛像の一つは、念佛寺に移ってから一度盗難にあったそうです。ところが背負(せお)っている佛像が、
 「帰りたやー念佛寺。帰りたやー念佛寺」 
 と泣く声を耳にした泥棒は肝をつぶし、浜寺の松林に佛像を埋めて逃げました。
 夜が明けて、赤子(あかご)みたいな声をあげて泣いている佛像を見つけた土地の漁師が、掘り出してもとのお寺へお返ししました。

※ この「岸和田のむかし話」は市制70周年を記念して平成4年11月に刊行された本をWeb化したもので、岸和田に伝わる昔話や、発刊時に創作された話を収録しています。
あくまでも昔話ですので、必ずしも史実に基づいているものではありません。

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