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岸和田のむかし話6 轟川・天の川周辺の話・(5)掃守の連(加守)

印刷用ページを表示する 2009年3月3日掲載

 兄さんの釣り針をなくした山幸彦(やまさちひこ)ホオリノ命(みこと)は、海神の御殿をたずね、そこでワダツミノ神の女(むすめ)トヨタマ姫と愛しあい、結婚します。3年後、塩ミツ玉と塩ヒル玉をたずさえて日本(ひのもと)へ帰った命(みこと)を追い、身重(みおも)の姫ははるばると海を渡って浜辺に着きました。
 「天(あま)つ神の御子(みこ)をワダツミの国でお産みするのは、いかにも恐(おそ)    
 れ多く、ぜひとも日ノクニでと思い、ここまでやってまいりました」
 姫の夫(おっと)ホオリノ命は、さっそく波打ち際(ぎわ)に鵜(う)の羽(はね)を屋根に葺(ふ)いた産屋(うぶや)を建てましたが、その屋根もまだ葺(ふ)き終わらないうちに姫は産気(さんけ)づき、
 「お産の間、けっして中を見ないで下さい」
 とお願いしたのに、ホオリノ命は約束を破って中をのぞき、ワニザメになってのたうちまわる姫の姿を見てしまいました。
 姫は恥(は)ずかしさと恨(うら)みに燃える目をうるませ、夫と産(う)まれたばかりの我が子に永遠の別れを告(つ)げ、ワダツミの国へかえっていきます……
 トヨタマ姫がお産をする時、アメノオシヒトノ命は、蟹(かに)が産屋(うぶや)に入らないよう箒(ほうき)で蟹を掃(はら)ったので、以後、この神は蟹守(かにも)りと言われ、掃守(かもり)の連(むらじ)の祖(そ)となりました。
 加守(かもり)の名もここから出ています。


※ この「岸和田のむかし話」は市制70周年を記念して平成4年11月に刊行された本をWeb化したもので、岸和田に伝わる昔話や、発刊時に創作された話を収録しています。
あくまでも昔話ですので、必ずしも史実に基づいているものではありません。

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