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岸和田のむかし話5 津田川・城下周辺の話・(5)鍋山の指石(河合)

印刷用ページを表示する 2009年3月3日掲載

 お椀(わん)を伏せた形の鍋山(なべやま)のふもと。
 大勢(おおぜい)の里人(さとびと)が、新しい溜め池を作ろうと、一生懸命働いているうちに、山のような大岩にぶつかってしまい、動かしもならず、壊(こわ)しもならず、すっかり困っておりました。
 そこへ通りかかった旅のお坊さんがわけを聞くと、
 「よしっ、わしが取り除(の)けてやろう」
 言いながら、岩に手をかけたと思うと、柔(やわら)かいお餅でも引(ひ)き千切(ちぎ)るように、つかんでは投げ、つかんでは投げ、山に向かって投げ始めました。肝(きも)をつぶした人々が、あれよあれよと見ている間に、さしもの大岩もばらばらに壊(こわ)れ砕(くだ)けて、影も形もなくなってしまいました。
 お坊さんはにっこりうなずくと、里人がお礼を言う暇(ひま)もなく立ち去りました。後には、指型(ゆびがた)のついた石ころが山肌(やまはだ)いっぱいに転がっていたということです。


※ この「岸和田のむかし話」は市制70周年を記念して平成4年11月に刊行された本をWeb化したもので、岸和田に伝わる昔話や、発刊時に創作された話を収録しています。
あくまでも昔話ですので、必ずしも史実に基づいているものではありません。

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