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風物百選 77 山直神社みこし

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2009年3月3日掲載

山直神社みこしの水彩 水彩 坂 真由子

 「ちょうしゃ」「ちょうしゃ」白張をまとった肩に、1トン以上もあろう、みこしの重みがズシンと食い込んでくる。午後の秋日をいっぱい浴びた金色の飾りものが、3,000坪の市文化財の森、府文化財の社殿から、43段の急斜面の石段を、まぶしく、大きく左右に揺れながら、吹き出すように駆け下りてくる。
 薄黄色に色づいたみかん畑の間に、みこしをかつぐ三十数人の「ちょうしゃ、ちょうしゃ」の若者の声と、「えんや、えんや」地車を引く老若男女の声。内畑の谷は祭り一色にぬりつぶされ、秋祭りも最高調に達する。
 社殿から約1キロ、内畑の中心地、御祭礼場所の「石のた」まで、最先端に古老が運ぶ祭り旗ややりなどの祭具と共に、みこしも進んで祭壇に安置される。
 「天照大神・素戔鳴尊(すさのおのみこと)・天小屋根命」の祭神に、野菜、酒、魚の陸海の幸、神饅(しんせん)が供えられ、田村宮司の祝詞があり、しばらく休憩する。
 町民はみこしと共に移動する。祭壇の周りは人、人で身動きできないくらい。しばらく休んだ後、重いみこしも若者に難なくかつがれ、「ちょうしゃ、ちょうしゃ」と町内回りである。御神酒の勢いもかりて、南は山口・西堂、北は下出まで、道路いっぱいにねりあるく様子は、勇壮そのもので、白張も汗でぼとぼとにぬれてしまう。左右前後に大きく揺れる重みに肩の痛さも、豊作の喜びとともに吹き飛んでしまう。豊年ほどみこしの動きは、激しさを増す。 昔は田治米町まで氏子をかかえ、みこしも行ったとか。また、みこしをかつぐことを若者は誇りにしたとか。
 みこしは、地車と共に、山直神社の秋祭りをいっそう派手やかなものにし、人々を祭りの中に引き込んで、酔いしれさせるのである。 

文 豊原八郎

交通

 バス停沢の峰から西400メートル


 この「岸和田風物百選」は、岸和田市の市制60周年記念事業の一つとして昭和58年(1983年)に制作されました。

 そのため、内容が古くなっている部分もありますが、交通手段を除いて、原本に忠実に再現しています。これは、実際に現地を訪れた際に、この間の時の移り変わりを感じていただければとの考えからです。


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