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風物百選 76 山直神社

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2009年3月3日掲載

山直神社の油彩油彩 坂恭子

 5月の初め、沢の峰バス停下車、山滝中学校の正門より泉州高校(注:現在は近畿大学泉州高校)への道をとる。目前に、まるで大きな花野菜のようにむくむくと盛り上がった、シイ若葉の森が見える。市の天然記念物に指定されている山直神社の社叢(しゃそう)である。
 雨上がりだ。曇り空の下、昼なお薄暗い急な石段を上る。クリの花そっくりの重苦しい香りがよどんでいる。
 石段を上りつめたところに「山直太田総社」と書いた金ぴかの額が鳥居にあがっている。太田という名前は、鎌倉時代によく使われた「肥沃(よく)な土地」という意味だそうだ。
 境内はほうき目も美しく掃き清められて、その上を歩くのもはばかられるほどだ。シイ・カシの樹冠に囲まれた境内、美しいほうき目、古びた神殿、ほんとうに鎮守様にふさわしい神社だ。
 この神社は延喜式内社の神社で山直の祖をまつるという。本殿は大阪府の文化財に指定され、創建の年代は不明であるが、今の建物は江戸初期と推定されている。
 一間社流れ造りというつくりで、正面千鳥破風、軒唐破風付き、桧皮(ひわだ)ぶきの小さな建物であるが、細部の装飾・色彩はとても見事である。
 境内の石段に腰を下ろして水筒の水を飲む。見上げると、シイのこずえいっぱいにうす卵色の花穂が群がっている。泉州高校の野球部が練習しているのだろう、ときどきカン・カーンと球を打つ音が聞こえる。恐ろしいほど静かだ。

文 小垣聖子

資料

 旧山直郷の式内社で、国内神名帳従五位上山直社とし、山直(やまのあたへ)の祖神をまつるものとみられる。長光寺という宮寺があったが、明治に廃される。一間(いっけん)社流造りの本殿は、桃山・江戸初期時代の改修と伝えられる。社殿は、大阪府指定の文化財である。

交通

 バス停沢の峰から西400メートル


 この「岸和田風物百選」は、岸和田市の市制60周年記念事業の一つとして昭和58年(1983年)に制作されました。

 そのため、内容が古くなっている部分もありますが、交通手段を除いて、原本に忠実に再現しています。これは、実際に現地を訪れた際に、この間の時の移り変わりを感じていただければとの考えからです。


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