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風物百選 75 積川神社

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2009年3月3日掲載

積川神社参道の油彩油彩 長谷川静夫

だんじりとみこし

 ミカンが色づきそめ、稲穂が波打つころ、神社は秋祭りでにぎわいます。本殿ではお神楽が奉納され、舞う巫女(みこ)さんの朱の袴(はかま)が鮮やかです。
 ここのみこしは昔、淀君より贈られたとか。大層立派なものです。ある年、手先の器用だった父が稲穂を口にくわえた雄鶏を造り、屋根に飾ったことがあります。キラキラした他の細工物とよく映えて、晴れがましそうなその時の父の横顔が目に浮かびます。「チョーサ、チョーサ」と掛け声も勇ましく額町まで練って行きます。6日(当時)には稲葉、山直中、包近のだんじりも宮入りして、神社の前は人の群れでいっぱいになり、橋の向こうまでだんじりの並んだ様子は、華やかなものでした。
 だんじりといえば7歳の時、たるんだ引き綱に足をとられて転びました。「アアッ」と思っている間にどんどん近づいてきます。「もうだめだ、下敷きになる」と思った瞬間、青年団員が引きずり出してくれ、命拾いをしました。その時の傷跡が今もあごに残っています。
 こんなことがあったにもかかわらず、その後も毎年だんじりに付きまとっていましたが、それから4年後の10月3日、母が亡くなったので神社にも行けず、祖母が祭りの晴れ着をそっと着せてくれましたのに、はしゃぐ気にもなれませんでした。しかし翌年には、いつものような祭りの好きな子供にかえっていました。
 あれから30年余、夏も終わり、朝夕の風に秋を感じるころともなると、早くも太鼓の音を心待ちにするのです。

文 樋川琴

資料

 延喜式内社で、和泉国五社の一つ。三間社流造りで、檜皮(ひわだ)ぶきの美しい本殿は、昭和32年に大修理された。大正3年、国の重要文化財の指定をうけている。境内には、樹齢800年とも伝えられる椋(むく)の木がそびえている。

交通

 バス停積川神社前下車


 この「岸和田風物百選」は、岸和田市の市制60周年記念事業の一つとして昭和58年(1983年)に制作されました。

 そのため、内容が古くなっている部分もありますが、交通手段を除いて、原本に忠実に再現しています。これは、実際に現地を訪れた際に、この間の時の移り変わりを感じていただければとの考えからです。


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