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風物百選 24 円教寺の蘇鉄

印刷用ページを表示する 2009年3月3日掲載

円教寺の蘇鉄の日本画日本画 川崎利子

 円教寺は城北寺町筋の掛りにあって、城の外郭、北の寺町の一部を形成しています。旧岸和田村の北端で洪積層の末端部に位置し、寺の背後はがけになっています。そこから浜側は浄円寺筋・上砂町・下砂町と連なり、寺町筋のはずれ、西方寺横の南北の小道を蛤小路といったことなどから、付近が旧海岸線であったことがしのばれます。この付近の通りを古くは岸の姫松街道といったという伝承も残っています。
 円教寺は慶長五年(1600)、時の岸和田城主小出播磨守秀政公の菩提(ぼだい)寺として建立されましたが、そのときソテツも植えられました。ソテツの樹齢は、約500から800年ぐらいと推定されております。大名のこととて、当時すでに相当の樹齢だったソテツを移植されたのでありましょう。毎年、だ円形をした筒状の雄花をつけ、またたくさんの堅い、赤い、割合に大きな実をつける雌花の姿は、まことに見事なものであります。昭和34年8月、市から天然記念物の指定を受けました。
 今日まで長い年月、風雪に耐え、人の世の移り変わりをじっと見守りながら、人の何倍もの命を生きつづけてきたソテツの生命力に感嘆すると同時に、今後も老齢に耐えて尊形を維持してほしいものと念じております。

文 岡田春孝

交通

 南海本線岸和田駅から北西500メートル


 この「岸和田風物百選」は、岸和田市の市制60周年記念事業の一つとして昭和58年(1983年)に制作されました。

 そのため、内容が古くなっている部分もありますが、交通手段を除いて、原本に忠実に再現しています。これは、実際に現地を訪れた際に、この間の時の移り変わりを感じていただければとの考えからです。