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風物百選 23 高見観音の節分風景

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2009年3月3日掲載

高見観音の節分風景の切絵きりえ 中西恵子

 高見の観音は正しくは観蔵院といい、本尊は十一面観音菩薩である。高見の名のごとく、旧街道筋から眺める時、少し高台になっている。昔は、前に円満通りの商店街、古城川を隔てて旭座通りなど、市内きっての繁華街を控えていた。境内からは、民家の屋根を通して遠く港の漁船の帆柱が見えたものである。今はその古城川も埋められ、両商店街は戦争の犠牲となって、強制疎開の憂き目に会い、広い道路となってしまった。
 ところで、2月といえば一年中で最も寒い月である。殊に浜から吹き上がる風は肌身を刺す。平素は人通りも少ない所となってしまったが、節分の日は様相が一変する。節分の行事が盛大に行われるようになったのはごく最近のことで、先代の住職淳海師の熱意と商店街の役員さんの協力を得て、商店街発展の祈願を託したわけである。当日は有名人の年男を招いて餅をまき、門前には露店商人の店屋が並び、人いきれでムンムンする。夜ともなれば一段とにぎわいを増して、境内はごつた返す。護摩木が赤々と燃え上がり、堂内での家内安全のご祈とう、ヒイラギのお守りを求める人また人。それはそれは大変なにぎわいである。
  観音様の霊験は誠にあらたかで、私は子供時分に病弱であったため、よく祖母が参ってくれたが、いまでは毎年、一家そろって必ず節分には参けいすることとしている。温かいあめ湯の接待はうれしい。

文 平松勝枝

資料

 受楽山浄聖寺観蔵院、真言宗三宝院末。天守閣の鬼門守護として建てられる。海岸寺より移す木造聖觀音立像(平安期、市文化財)がある。岸和田観音として節分会が賑う。(本尊十一面観音)

交通

 南海本線岸和田駅から北西500メートル


 この「岸和田風物百選」は、岸和田市の市制60周年記念事業の一つとして昭和58年(1983年)に制作されました。

 そのため、内容が古くなっている部分もありますが、交通手段を除いて、原本に忠実に再現しています。これは、実際に現地を訪れた際に、この間の時の移り変わりを感じていただければとの考えからです。


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