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風物百選 14 市立図書館

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2009年3月3日掲載

市立図書館の油彩油彩 内田  諭

 初めて岸和田市立図書館に私を連れて行ってくれたのは、隣の輝ちゃんだった。昭和3年に開館した初代の木造平屋建ての図書館であった。
 そのころの図書館は、玄関を入ると、出納係へ行って、所定の用紙をもらい、目録室のカードで自分の読みたい本を探し、図書番号と書名、自分の住所、氏名を書く。これを出納係に渡すと、奥の書庫から本を出してくれたものである。館外への借り出しは、むつかしい帯出特許規定があったので、いつも閲覧室で時間の許すかぎり読んだ。古本屋で店主の目を気にしながら立ち読みするのと違い、かたい木のいすだったが、本好きの私にとって天国であった。本を買う金のない私に図書館の利用を教えてくれた輝ちゃんに、私は今も多大な感謝の念を抱いている。
 戦争中はゆっくり本を読んでいる暇はなかった。平和になって、昭和30年に二代目のお城の図書館ができた時は、とてもうれしかった。本の帯出に必要な保証人制度も廃止されたし、特別の本を除いて自由開架式に並べられていたので、好きな本が選べた。仕事の都合でとぎれた時もあったが、図書館への私の歩みはつづいている。
 昭和50年、三代目の入母屋造り三階建ての新しい図書館ができ、その近代的で立派な設備に驚いた。視聴覚室・自習室・会議室、開架図書の倍増、障害者に対する配慮、地域差を無くするための大型自動車文庫。昔のかたい木のいすに比べて、なんと座りごこちのよいロビーや児童室のいす。冷暖房つきで市民の利用を待っているたくさんの本。貸し出し期間も最高20日に延びたので、のびのびと読める気がする。最近の私は、新刊書を借り出して老眼鏡でせっせと活字を追っている。

文  神野河 ユキ

資料

 昭和3年、市内有志の寄附をもとに、泉南郡役所敷地の東端に創設され、天守閣などを経て、現在地に新築。城内にふさわしい建築様式を取り入れている。

交通

 南海岸和田駅から西450メートル


 この「岸和田風物百選」は、岸和田市の市制60周年記念事業の一つとして昭和58年(1983年)に制作されました。

 そのため、内容が古くなっている部分もありますが、交通手段を除いて、原本に忠実に再現しています。これは、実際に現地を訪れた際に、この間の時の移り変わりを感じていただければとの考えからです。


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