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風物百選 04 岸和田城二の丸

印刷用ページを表示する 2009年3月3日掲載

岸和田城二の丸の切絵きりえ 西尾 宇一

 娘が小さかったころ、よく、自転車で二の丸公園に連れて行った。サルの檻(おり)が出来て間もなくのころだった。サルに見飽きると、堀端に連れて行った。娘は恐る恐るハスに覆われた堀をのぞき込んだ。
 私は娘に注意しながら、そこから、紀州街道の古い商家の屋根や、その向こうに続く海を眺め、在りし日、そこで海水浴をしたことなどを思い出したりした。海はすでにどんどん埋め立てられていた。空気の澄んでいる日は、はるか沖合いに行き来する大型船や、神戸の町までが見えた――ように思う。娘は大きくなって、もう、めったに行かないらしいが、私はときどき、今も寄る。そして堀端から西の方を眺め、岸和田はいい街だなと、何となく感慨にふける。
 それに入り口のところの茶店がよい。ああいう気どりのない小屋がお城の公園にデンと腰をすえているのは、岸和田の庶民性を物語るものだろう。もっとも、反対の意見をお持ちの方もいらっしゃるだろうが…。
 桜のころや祭りのにぎわい。メーデーでの集結地。まあ、いってみればかれんな公園で、大したものがあるわけではないが、市民にとってさまざまな思い出のある二の丸公園である。
文  小林 豊

資料

 もと、藩主の御殿のあったところ、心技館道場や、猿の檻があって、菊花展や、さまざまな行事や催しの場となり、市民のくつろぎの場所となっている。

交通

 南海蛸地蔵駅から北350メートル


 この「岸和田風物百選」は、岸和田市の市制60周年記念事業の一つとして昭和58年(1983年)に制作されました。

 そのため、内容が古くなっている部分もありますが、交通手段を除いて、原本に忠実に再現しています。これは、実際に現地を訪れた際に、この間の時の移り変わりを感じていただければとの考えからです。