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風物百選 03 岸和田城堀端

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2009年3月3日掲載

岸和田城と堀端の水彩水彩 徳田 昌子

  岸和田でいちばん好きな場所といえば、千亀利公園である。毎日が昔に比べて気ぜわしく落ち着きのない今日このごろ、優雅な美しいお城のある公園に来ると、何かほっとした安らぎを覚える。緑が多いせいもあって、空気がおいしい。お堀の白鳥の子が親鳥の後に従って、スイ、スイと泳いでいる様は何ともいえないくらいかわいらしく、見ていても飽きない。
 幼いころ、よく祖母に連れられて岸城神社へ参拝した。祖母が拝殿前の大きな鈴を鳴らしてから、
 「家内安全、この子が達者で賢い子になりますように」
 と声を出して唱えるので、私もそのとおりにまねをして拝んだものだ。
 小さな布袋に入れたお米を、石畳の上にぐるりと回ってまくと、何十羽もの鳩がクク、ククと私を取り囲む。鳩がお米を食べ終わると、お宮を出て、キョウチクトウのそばの小さな社に祀(まつ)ってある黒長さんにお参りする。
 お堀に架かった木の橋を渡り、お天主台への石段をゆっくりと登る。ゆるやかな石段の上は、広い庭園であった。少し東へ歩き、石段を一気に駆け上がり、いちばん高いお天主台の真上に立って、お山の大将のような優越感に浸ったことを思い出す。
 春は見事な桜が咲き誇り、夏はキョウチクトウと、四季折々の花や緑に囲まれてそびえ立つ現在の天守閣は、昭和29年に完成した。落成祝いには、二歳の長男を連れて参加した。
 その子も、今は二児の父である。
 夾竹桃(きょうちくとう)風にそよぎて白鳥の泳ぐ濠面に紅映しけり

文 佐々木しずゑ

資料

 本丸を囲繞する一の堀はもとは、深く、幅広く作られていた。遊歩道の部分や橋の跡は、公園の施設として作られたので、今は親しめる回遊道路として、夜店や観桜にそぞろ歩きが楽しめる。

交通

 南海蛸地蔵駅から北東300メートル


 この「岸和田風物百選」は、岸和田市の市制60周年記念事業の一つとして昭和58年(1983年)に制作されました。

 そのため、内容が古くなっている部分もありますが、交通手段を除いて、原本に忠実に再現しています。これは、実際に現地を訪れた際に、この間の時の移り変わりを感じていただければとの考えからです。


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