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【講座レポート】スマホ時代のこども達のために~ネット犯罪の被害者にも加害者にもならない!~講座

記事ID:[[open_page_id]] 更新日:2024年6月20日掲載

 

スマホ時代のこども達のために 
~ネット犯罪の被害者にも加害者にもならない!~講座

 スマホ時代のこども達のために 講座チラシ [PDFファイル/509KB]

講座レポート

近年、子ども達がネット犯罪やトラブルに巻き込まれる話をよく聞きます。子どもがネット犯罪の被害にあわないために、

1.子ども達の現状
2.SNSのトラブル
3.闇バイト
4.ネットの出会い
5.リベンジポルノ
6.まとめ 

について、お話いただきました。

内閣府の調査では2歳児の過半数がネットを利用しており、超スマート社会といわれる現代、ネットを「使うな」は限界。「使い方」が大切。正しく怖がり、賢く使いましょう。との導入でした。

1. ソーシャルメディア研究会が2023年に小中高生に実施した17万件のアンケート回答から、携帯・スマホの保持率、ネット接続の時間、ネットですることなど子ども達の現状を男女別、年齢別の結果をグラフで確認しました。ネットを長時間使用しているほど、友達・学校・家庭での安心度が下がる傾向にあるとの結果に使用時間について考えさせられました。

2. SNSトラブルのしくみ、SNSでのいじめについてのお話。子ども達はいじめはダメとわかっているが、止めると自分がやられてしまうと、緊張感をもってSNSをやっているそうです。子ども達にいじめは未然に防止する力をつけさせることが大切。いじめの傍観者をいかに【賢い仲裁者に育てる】かがポイントです。

3. 短期間で高収入と募集するバイト、いわゆる「闇バイト」は、犯罪実行者の募集であり要注意です。匿名性が高いSNSが使われることがあります。一度応じると、写真や個人情報・親の名刺などの提出を求められ、それをもとに脅されて、犯罪とわかっていながら止められなくなり加害者となってしまうそうです。事態を知るために、子ども達にネットの情報だけでなく、新聞やテレビのニュースにふれる機会を与えることが大切です。

4. 子ども達がオンラインゲームなどを通じてネットで知り合った人(友だち)に会いに行って性犯罪などの事件に巻き込まれることがあります。なぜ会いにいくのでしょうか?怖い人や不審な人には子どもでも会いに行きません。しかし、ネットで知り合った友だちは「知っている人」「優しい人」「憧れの人」と思って、長くやりとりしている相手の事はよく知っているからと、誘われると疑いなく自ら会ってしまう。犯罪目的で近づく人は半年、1年前から仕組んでいるそうです。長くやりとりしている人=信頼できる人とは限りません。

5. 交際していた相手と別れた後も、相手から交際中に撮った性的な画像で脅されたり、写真をネットに拡散される被害が出ています。裸の写真を撮ってもいい?メールで送って!と言われても「ダメ!!」「嫌だ!」ときっぱり断ることが必要。同世代の女性から言われても断ること。他人に渡されることがあります。脅されたらすぐに警察に相談をする。被害に遭った場合辛くても、証拠とするために、ネットに拡散された画像などはスクリーンショットを残しておきましょう。
ネット上に掲載されたらできる限り早く、プロバイダや電子掲示板業者に「削除要請」をすることが大切です。ただし、オリジナルは削除されても、コピーされたものは削除できないので、そうならないためにも、恥ずかしい写真や動画は撮らない、撮らせない事が大切です。

6. 大人にできる事は子どもが使うスマートフォン等の端末にフィルタリングソフトを導入して危険を回避し、時間を管理しましょう。そして、大人が実態を知り、人権学習やモラルとマナーを教育し、親子で一緒にルール作りをしていくことが大切です。
相談先として

犯罪被害は #9110 (警察相談ダイヤル)
お金のトラブル 188 (消費者ホットライン)

講師は「ネットの問題は一部の人の問題ではなく、社会全体の問題で、大人と子どもと一緒に、家庭で、学校で、社会全体で考えていかなければなりません。『正しく怖がり、かしこく使う』ことが大切です。スマホの問題は、心の問題です。幸せになる道具として使っていきましょう。」と、締めくくられました。

講座の様子1講座の様子2

講座の様子3講座の様子4

講座の様子

みなさんの感想

・ネットの問題は心の問題という言葉がとても印象的でした。心を使い、大人と子どもと一緒に継続的に学んでいく姿勢が心と感じます。
・最近のネット社会についての説明がよくわかりました。正しく怖がる!大事だと思いました。
・子どもたちの実態を知ることができました。特にSNSでは子どもたちの関係は複雑に絡み合っているのだなと感じました。
・いじめに関する子どもの関係性が大変おもしろかったのと興味深かったです。

日時

 令和6年6月9日(日曜日)午前10時00分~12時00分

講師

 竹内 義博 さん
 一般社団法ソーシャルメディア研究会 チーフ技術指導員

 講師の写真 

講師プロフィール

Webエンジニア等を経て2010年からPC教室「ぱそこんる~む123」代表。2023年 株式会社未来教育開発 代表取締役社長。子どものネット問題に関心を持ち、長く兵庫県立大学竹内研究室と共同研究。eネットキャラバン認定講師(総務省)、京都府警ネット安心アドバイザー等として、ネットトラブル、ネット依存等について、教員、保護者・児童生徒対象の啓発講演に取り組む。総務省近畿総合通信局、京都府警、警視庁から青少年のネット問題への取組が評価され表彰されている。

対象

 子どもの教育に関わる大人、保護者、テーマに関心のある人

主催

 岸和田市立男女共同参画センター

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