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竹の燃料化に関する取り組み
取り組み内容
岸和田市丘陵地区における竹林の繁茂による里山環境悪化の改善、地域資源を活かした次世代型のライフスタイルを実現するため、市は竹の燃料化に向けた取り組みを進めています。
木質系バイオマスの熱エネルギー利用については、既に多くの手法が確立していますが、「竹バイオマス燃料」については、全国的にもあまり事例がなく、解決しなければならない課題がいくつかあります。
当市では、様々な研究機関や、ストーブ、ボイラーメーカーと連携し、これら課題のクリアを目指しています。
◆竹バイオマス燃料実用化及び普及の目的
- 木質バイオマスの利用促進による地球温暖化対策の推進
- 拡大する放置竹林の自然再生と竹資源の有効利用
- 地域資源を活かしたエネルギー関連産業の創出
- 身近な暮らしのなかで行う環境学習への寄与
◆竹バイオマス燃料の使用先
- 家庭用ペレットストーブ
- 農業用ハウスボイラー
- 温浴施設や食品加工施設用温水ボイラー 等
燃料分析の実施
岸和田市丘陵地区の竹(主にマダケ)をチッパーで5mm程度以下に粉砕したものを、地方独立行政法人大阪府立産業技術総合研究所に依頼し、燃料分析を行いました。
試験項目は以下のとおりです。
- 灰分
- 発熱量
- 元素組成
- 金属種
試験の結果、いくつかの課題はあるものの市販の木質バイオマスストーブやボイラーを使っての実証試験を開始できる資源であることが、確認されました。
今後は、ストーブメーカーやボイラーメーカーの協力を得て、さらに踏み込んだ実証実験を行っていく予定です。