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「地球沸騰化」という言葉を知っていますか。
これは、国連のグテーレス事務総長が昨年の記者会見で発言した「地球温暖化の時代は終わり、地球沸騰化の時代が到来した」という言葉に由来します。
昨夏は、世界でも日本でも観測史上最高の平均気温となりました。
危険な暑さに、皆さんも地球の危機を感じたのではないでしょうか。
※記者会見におけるアントニオ・グテーレス国連事務総長発言全文については国際連合広報センターのホームページ(外部リンク)をご覧ください。
地球温暖化による気候変動は、私たちの生活や生態系に影響を及ぼしています。
気温の上昇や豪雨の頻発、干ばつの増加、海面上昇、生物種の喪失や生息地の変化などの影響だけでなく、人々の健康リスクの増大や貧困を助長しています。
もはや「ヒトゴト」とはいえない地球温暖化を抑制するために、私たちは何をすればいいのでしょうか。
地球温暖化は地球を覆い温める温室効果ガスが増えすぎたことが原因で、中でも二酸化炭素はその代表格です。
日本で排出される温室効果ガスの9割が二酸化炭素で、二酸化炭素の排出量を実質ゼロにする「脱炭素」の取組が地球温暖化対策の鍵となるのです。
また、本市は2050年までに二酸化炭素排出量の実質ゼロ(ゼロカーボンシティ)をめざしています。
※本市のゼロカーボンシティ宣言についてはこちらをご覧ください。
私たちの身近にも地球温暖化の影響は現れています。
以下は、日本で起きている、地球温暖化による気候変動を起因とする様々な現象の一例です。
日本の主要作物であるお米については、高温が原因とする品質低下(高温障害※)、収穫量の減少などが問題となっています。
※高温により稲の適切な成長が妨げられ、お米が十分に育たず、白く見える白未熟粒や、玄米が扁平で縦溝が深い玄米の充実度不足などがあります。
近年の熱中症患者の増加も、地球温暖化による気温上昇が原因のひとつです。
令和5年5月から9月の、全国における熱中症による救急搬送者数は9万人を超え、令和4年の同時期の搬送者数よりも約2万人増となっています。
海水温の上昇により、サンゴの白化現象が起きたり、いきものの生息域に変化が起きています。
また、魚介の分布域が変わったり、養殖している魚や貝などが死んでしまったりすることにより、漁業や養殖業にも影響を及ぼしています。
私たち一人ひとりが、地球規模で起こっている危険な温暖化を「ジブンゴト」として考え、脱炭素行動を起こさなくてはなりません。
今後、広報きしわだやホームページを通して、具体的な脱炭素に関する取組の情報などをお伝えします。
みんなで「ゼロカーボンシティ」をめざしましょう!